ブラウン監獄の四季 河出文庫

井上ひさし

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309414706
ISBN 10 : 4309414702
フォーマット
出版社
発行年月
2016年08月
日本
追加情報
:
281p;15

内容詳細

無断でNHKに下宿して、会長専用便器にしゃがみこんだこと、共に喫茶店に籠もり「ひょっこりひょうたん島」を書いた山元護久との思い出。20代〜30代まで放送作家として数々の番組に携わった著者の、テレビ業界が「録音に間に合わなくてもよいからよい台本を」「先番組、後管理」がモットーだった時代を振り返った回想録。

目次 : 監獄入りを果すまで/ 紅白のタイムマシンに乗って/ 改名は三文の得/ 原稿遅延常習者の告白/ 下痢と脂汗の日々/ わが人生の時刻表/ NHKに下宿したはなし/ 喫茶店学―キサテノロジー/ 書前・書中・書後/ ある悪徳ライターの反省/ 一盗一窃のひけめ/ 赤ん坊を背負った作曲家/ ザ・ドーナッツ、考査室と戦う その一/ ザ・ドーナッツ、考査室と戦う その二/ テレビポルノ批判の再批判/ 怪電話の怪婦人に与う/ 巷談俗説による日本放送協会論 その一巷談俗説による日本放送協会論 その二/ 巷談俗説による日本放送協会論 その三

【著者紹介】
井上ひさし : 1934年、山形県生まれ。上智大学外国語学部フランス語科卒。浅草フランス座文芸部員兼進行係などを経て文筆業に入る。72年に『手鎖心中』で直木賞、81年に『吉里吉里人』で読売文学賞、日本SF大賞などを受賞。他、小説、戯曲、テレビ脚本などで受賞多数。著書多数。2010年4月9日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 阿部義彦 さん

    うわあ、懐かしい私が中学校位の時出版された本の復活文庫化です。井上ひさしさんは、「青葉繁れる」はじめモッキンポット師、ブントフンなど若い時はよく読ませて頂いてました。これはNHKで脚本家をしていた頃の話ですね。軽妙な語り口と自己弁護のバランス見事な井上節ですねー。思い出しました。その人形劇「ひょっこりひょうたん島」「ネコジャラ市」どっちも リアルタイムで見てた私にとっても良い文章のプレゼントでした。このころからの遅筆癖は一生治らないままでしたね。楽しかったです。

  • やまねっと さん

    井上ひさしが青春を過ごしたテレビ界(NHK)に関するあれこれを書いている。 テーマ的には少し古いが、面白い話も色々読めた。 NHKに一月下宿する話が一番面白かった。ゆるい感じの時代があったのだなとそれを読んでていつバレるかとハラハラしながら読んだが、結局はバレずにすんでめでたしめでたしといったところで妙に感心した。 本が遅い「遅筆」についての言い訳も面白かった。昔は良かったというが、個人のモラルの問題なので、本が遅いことに関してもっとしっかりしてほしいと思った。 遅筆堂さんも、一癖二癖ある人だ。

  • hirayama46 さん

    井上ひさしがテレビ業界、主にNHKでのお仕事振り返る回想エッセイ。中盤までは適度な情感を入れつつテレビがある方面において「正しかった」時代を振り返るもので、「ひょっこりひょうたん島」の共同脚本作りなど、たいへん興味深いものでした。後半になって当時(1970年代中盤くらい)のテレビ業界への強烈な警鐘にぐっと舵を切られ、なるほど……と思いつつも若干面食らったところもややありました。この本から50年経ったいま、より複雑化の一途を辿る娯楽産業はどうなっていくものなのでしょうね。

  • いのふみ さん

    NHKで放送作家として働いた疾風怒濤の時代を自己戯画化して描いていると同時に、NHKやテレビ業界への怒りを時に皮肉を交えて表現され、変幻自在。自己を生かすために他人を切らないというフリーの極意であり人情派の一面も見える。

  • はしむん さん

    井上ひさしテレビ作家時代の記録であり、テレビそのものの青春と井上氏の青春が重なる。中でもコントづくりの基本型が記されているのも良かった。 @あるものの価値の変動 Aあるものの価値のなぞり Bあるものとまた別のあるものとの照応

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人物・団体紹介

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井上ひさし

1934(昭和9)年11月16日‐2010(平成22)年4月9日、享年75。山形県出身。1972年『手鎖心中』で第67回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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