バスザウルス 亜紀書房えほんシリーズ

五十嵐大介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784750515991
ISBN 10 : 475051599X
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
追加情報
:
32p;31

内容詳細

『海獣の子供』で人気の漫画家が圧倒的画力で描く、不思議でやさしい夜の絵本


森の中に打ち棄てられた1台のバス。
何十年もの間、忘れられて、錆びて、雑草や蔦がからまって、もうボロボロ。
――ある日、とうとう手がはえ、脚がはえ、バスザウルスになって動き出した!

初めて歩いて疲れたバスザウルスがバス停で休憩していると、乗り込んできたのはおばあさん。
それから毎晩、決まった時間におばあさんを乗せてバスザウルスは夜をゆく。
だんだん乗客も増え、見えるもの、見えざるものを引き連れていく。

でもある晩、おばあさんの姿が見えなくなった。
バスザウルスはくる日もくる日もおばあさんを待ち続け……。

【著者紹介】
五十嵐大介 : 1969年、埼玉県生まれ。マンガ家。1993年に『月刊アフタヌーン』(講談社)にてデビュー。2004年『魔女』(小学館)にて文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。2009年『海獣の子供』(小学館)にて第38回日本漫画家協会賞優秀賞および第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Vakira さん

    ギッチギッチャ ガタン ズルズル ガシャリ ミシリ カタリ 五十嵐大介さんが描くと猫バスもこの通りバスザウルスになる。ちゃんと乗員いますよ。いつも乗ってくれるおばちゃん。たまに猫たち、コウモリたち。面白がって引率猫たち。ついてくるのは森の精霊、動物たち。ムササビだって併走だ。習作の様な水彩画が素敵。五十嵐大介さんが絵本を描いたと聞き、即効購入。ちょっとした夢の旅。いい〜っす。

  • おはなし会 芽ぶっく  さん

    森の中で何十年も廃棄されている古い古いバス。心を持ったのか手足が出来てバスザウルスになった。バス停で休憩したバスザウルスに乗ってきたおばあさんとの出会い。束の間の幸せを知ったバスザウルスは、また新しい冒険へ…。 『おすすめ!日本の子どもの本 2022』JBBY選 で紹介されている絵本。

  • ツキノ さん

    2020年11月刊。森の中で何十年も捨てられていた古い古いバス。手が生え足が生えしっぽが生えてバスザウルスに。「ちょうどバスがいて助かったわ」というおばあさんと犬や猫以外に人の影がない。美しい色合いで余韻を残すおはなし。【ホラー×ファンタジー】というのがわたしの括り。(E19)

  • mntmt さん

    とても印象に残る絵本だ。裏表紙の魚の絵は、なにかを暗示しているのだろうか。

  • 遠い日 さん

    森に打ち捨てられたおんぼろバスは長い長い時間を経て、バスザウルスに成り替わる。付喪神のような存在か。夜毎の夜行。おばあさんとの出会いと別れ。そして新たな旅立ちへ。朽ちていくものに宿った力に一抹の美を見る。

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