ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光

亀山郁夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000612586
ISBN 10 : 4000612581
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
432p;19

内容詳細

ロシア音楽史の中で最も激しい毀誉褒貶にさらされる作曲家、ドミートリー・ショスタコーヴィチ。ロシア革命、大テロル、世界大戦、スターリン独裁など激動の20世紀ソ連に生きたこの芸術家は、どのようにして歴史の悲劇を生きのびたのか。音楽に秘められた彼の権力への抵抗のメッセージとは?ソ連崩壊後の最新の資料と解釈を踏まえた、権力と芸術をめぐる人間ドラマ。

目次 : プロローグ/ 1 前衛としての栄光(誕生―一九〇六〜一九二七/ 前衛の青春―一九二七〜一九三二/ 岐路―一九三二〜一九三七)/ 2 二枚舌による抵抗―圧政と戦火の中で(大テロル、または失地回復―一九三七〜一九四一/ 戦争交響曲―一九四一〜一九四五/ 受難と歓喜―一九四五〜一九五三)/ 3 影との闘い、または贖罪(栄光との闘い―一九五三〜一九六八/ 内省と試練、または遺書としての音楽―一九六八〜一九七五)/ エピローグ

【著者紹介】
亀山郁夫 : 1949年生まれ。東京外国語大学外国語学部ロシヤ語学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専門はロシア文学・ロシア文化論。東京外国語大学教授、同学長などを経て、名古屋外国語大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 現代日本におけるロシア文学界の権威であ...

投稿日:2021/04/10 (土)

 現代日本におけるロシア文学界の権威である亀山先生によるショスタコーヴィチ論である。先生は1994年に初めてショスタコーヴィチの音楽に向き合ったそうである。そして2002年に発表された「磔のロシア〜スターリンと芸術家たち」、2012年の「チャイコフスキーがなぜか好き」でもショスタコーヴィチについて 語ってこられた。根っからの音楽好きと、ロシアの歴史や文化に(もちろん言語にも)精通された先生のショスタコーヴィチ論は、そこいらの音楽学者や音楽評論家とは全く異なる視点から展開されている。とはいっても、内外のショスタコーヴィチ論や通説・俗説にも精通されているので、全体を見渡した幅広い議論をしているところが素晴らしい。数々の「引用」や「パロディ」「類似」「裏の意味」などについてもほぼ網羅されているようである。  約400ページに及ぶ大著で価格もそれなりにするが、ショスタコーヴィチの人生や「音楽家と社会・政治・歴史との関係」に踏み込んで、いまだ解明されていない「ショスタコーヴィチの謎」「二枚舌」や「音楽の中に仕込んだもの」を探ってみたい人には必読の書であるように思う。少なくとも、現時点で日本語で読めるショスタコーヴィチ論としては最高のものではあるまいか。

Tan2 さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やっさん さん

    ★★★★☆ ショスタコーヴィチの生涯を著した書物の完全版≠ニいっていい。各曲にまつわるエピソードの量が桁違いで、新たな発見の連続だ。交響曲第3番が「第九」を意識したものだなんて意外すぎる(^_^;)

  • Wataru Hoshii さん

    亀山先生によるショスタコーヴィチの評伝。ショスタコーヴィチは本音を書き残さなかった(そもそもソ連時代における「本音」とは何か、という話になってくるのだが)人なので、数ある評伝や研究書は全て作品の中に彼の意図を解読しようとする謎解きになる。本書も、様々な研究者の説にバランスよく目配りしながら、政治的な葛藤や私生活の波乱を乗り切って「ソ連の作曲家」であることを選択し、生き抜いたショスタコーヴィチの姿を描く。記述は丁寧だが、亀山先生の文章の熱量が高くて、時々休憩が必要。400ページを読み切るのが大変だった。

  • どら猫さとっち さん

    20世紀のロシアの作曲家・ショスタコーヴィチの生涯と作品の謎と裏側を追った評伝。天才であるが故に悩みを抱え、社会からの重圧と闘いながら、20世紀を代表するクラシック音楽の名曲を誕生し続けた。ショスタコーヴィチについては謎が多いが、亀山教授自身の解釈で解き明かしているのが興味深い。僕がショスタコーヴィチが好きなのは、反骨精神とユーモアにあるが、それを再確認したのも本書である。

  • etoman さん

    寝る前に数頁づつ読み、数か月かけて読了。ソ連時代の思想統制のあるなか、ショスタコーヴィチがどのように創作活動を行っていたのかが興味があったのだが、そもそも二枚舌という呼ばれ方をしていたとは知らなかった。ショスタコーヴィチの音楽がますます楽しめる1冊。

  • おだまん さん

    それぞれの曲を聴きながら読み進めたい。

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