コイコワレ

乾ルカ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784120051982
ISBN 10 : 4120051986
フォーマット
出版社
発行年月
2019年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
乾ルカ ,  
追加情報
:
320p;20

内容詳細

太平洋戦争末期。敗色濃厚の気配の中、東京から東北の田舎へ集団疎開してきた小学生たち。青い目を持つ美しい少女、六年生の浜野清子もそのひとりだった。その目の色ゆえか、周りに溶け込めない孤独な彼女が出会ったのが、捨て子で疎開先の寺の養女、那須野リツ。野山を駆け巡る少年のような野性を持つリツも、その生い立ちと負けん気の強さから「山犬」と揶揄される孤独な少女だった。だが、それは「海」と「山」という絶対に相容れない宿命の出会い。理由もなくお互いを嫌悪するふたりだが、ひとりの青年をめぐり、次第に接近してゆく…。これは、戦争という巨大で悲劇的な対立世界を背景に、血の呪縛に抗い、自らの未来を変えようとした、ふたりの少女の切ない物語。

【著者紹介】
乾ルカ : 1970年北海道生まれ。2006年、「夏光」でオール讀物新人賞を受賞。10年『あの日にかえりたい』で直木賞候補、『メグル』で大藪春彦賞候補。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    乾 ルカは、初読です。中央公論新社創業130周年記念「螺旋」プロジェクト第六弾です。 http://www.chuko.co.jp/boc/spiral.html 「螺旋」プロジェクト完読倶楽部継続中です。 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11423997?sort=book_count&order=desc シリーズの中で一番螺旋っぽい作品でした。戦中青春小説の佳作です。続いて大森 兄弟の「ウナノハテノガタ」 へ。

  • ウッディ さん

    学童疎開した清子は、疎開先の寺の養女りつと出会う。理由もなく嫌悪し合う2人はそれぞれ「海」と「山」の者だった。自分にとっての螺旋プロジェクト2冊目は、戦争中の小学生の話でした。なぜこんなにも反目し合うのかが理解できないせいか、良い話にも関わらず、相手を憎いと思う自分の心に打ち勝つという少し説教臭い物語という印象しか残らなかった。母を失った清子は、将来教師になるのか、もし生徒に「山」の者がいたらどうするのかなど、とりとめのないことを考えながら読み終えました。

  • のぶ さん

    螺旋プロジェクトで本作は、昭和前期となっているが、話は太平洋戦争の末期に限られていた。学童疎開で東京から東北の田舎へ集団疎開した小学生たち。その一人が、青い眼を持つ美しい少女、小学6年の浜野清子。疎開先にいたのは捨て子で寺の幼女、那須野リツ。物語はこの二人が出会いから反目し続ける。地元には健次郎らの住人がいて潤滑油となるのだが、二人はどうしても打ち解ける事ができない。この対立がプロジェクトの「海」と「山」になっているのだろうか?この二人がどんな気持ちを持っていたのか読み取りにくい謎めいた作品だった。

  • nobby さん

    読了してきた螺旋プロジェクト作品の中では、描かれる年数や登場人物や場所など全てコンパクトに感じた作品。一方で、その対立の度合いが「米英より私の方が嫌だなんて」と言わしめるほど嫌悪に溢れる様子に驚く!太平洋戦争終戦間際という背景に、敵国との対決に山と海を重ねて想像する自分の何とも浅はかなことよ…何の因果か理由もわからずにいがみ合う清子とリツ。共に蒼い眼の見た目や拾われた子という現実から残酷なまでに虐げられる子供の世界は物悲しい。それが何時ぞやか自ら設けていた壁に気付き打破していく成長をずっと見守っていたい。

  • モルク さん

    「螺旋プロジェクト」朝井リョウさんに続き二冊目。海族、山族という2つの民族、これらは相いれることなく相手を嫌悪する。大戦中東京から疎開してきた海族の清子と、疎開先の寺にすむみなしごで山族のリツの二人が主人公。近くにいるだけでお互いにビリビリと痛いほど感じあい、対立する。母が清子に与えた御守りの首飾りをめぐるひと悶着…二人の対立は激しくなるが…。清子の母の言葉、山に暮らす源助爺の言葉がしみる。螺旋プロジェクト制覇するぞ!

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