K体掌説

九星鳴

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163901602
ISBN 10 : 4163901604
フォーマット
出版社
発行年月
2014年11月
日本
追加情報
:
182p;18

内容詳細

明快ながら深遠。飄々として真剣。短くも奇妙な物語たちの展覧会―。

目次 : Kの1 一杯の酒を飲みながら月を待つというはかなり贅沢な遊戯なのではないかという物語。(落ちる首/ 月を見る猿 ほか)/ Kの2 蜘蛛の糸が美しくあやういのはその儚い細さにあるのではないかという物語。(蜘蛛の糸/ 告知 ほか)/ Kの3 なんだか嬉しい朝顔の咲いた朝。毎朝一度の恋。毎日一輪ずつの神サマからのプレゼントである物語。(朝顔少女/ 雨傘爺さん ほか)/ Kの4 観覧車は春の乗りものである。かなしみとともに昇ってゆき去ってゆく夢とともにおりてくる物語。(観覧車/ うちの猫 ほか)

【著者紹介】
九星鳴 : 1979年4月15日、東京都千代田区一ツ橋で生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おか さん

    九星鳴と書いていちじく せいめい と読む。1979年生まれの大型新人!? その実体は 夢枕獏!!!長編だけでなく ショートショートも書くという事を知らしめたかったのかな^_^Kは 小噺、簡潔、奇態のK。Kなる体の掌編。即ち K体掌説 となる。これが結構面白い。星新一のショートショートより奇妙な感じだけど その手腕は 流石の獏さん。暇な時に 少しずつ読み進めても OK !別段 構えずに くすっと笑っていれば読み終わってしまう( ◠‿◠ )

  • そうたそ さん

    ★★☆☆☆ 読んだ後にわかったのだが、夢枕獏さんの別名義の作品であるらしいとのこと。確かに言われてみれば獏さんっぽい。いつもの獏さんの短編よりも、一層個性的な領域にきているような気がする。21世紀の稲垣足穂だとか、星新一の再来だとか帯に書かれていたがそんなことはない。ただただいつもの獏さんである。正直言うと、どれも分かりにくいものが多かった。しかし、別名義の発表ともあっていつも以上に遊び心の感じられる作品も盛りだくさんでそういう意味では楽しめた。この名義での作品も今後いろいろと読んでみたいなあ。

  • 風眠 さん

    尋常じゃない新人が現れた!と思ったら、夢枕獏の別名義だった。プロフィールも架空のものと分かり、あぁーやられた!って思う。でも多分、夢枕獏の中に九星鳴という作家はずっといた。掌に文字を握りしめて、ずっと眠っていたのだ。目覚めてゆっくりと掌をひろげ、そこにあった文字は放たれ、私たちの心の中で物語としての像を結んだ。『新字体』という実験的なもの、連作になっているもの、ほんの数行のもの、さまざまな言葉の凄みを目の当たりにした。だからきっと何度でも読みたくなって、読むたびに違う物語に出会うだろう。美しい夢のように。

  • さっちゃん さん

    極上の短編集。短い夢をみているような。知らない作家さんかと思いきや、実はあの人。

  • MATHILDA&LEON さん

    実に不思議な雰囲気を纏った作品。淡々と描かれているのだけれど、心に寄り添うような、優しい話が多いように感じられた。“朝顔”や“風”が美しい。月のお話もまた風情がある。本当に優しく、温まる。

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人物・団体紹介

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九星鳴

夢枕獏。昭和26(1951)年、神奈川県小田原市生れ。48年、東海大学日本文学科卒業。52年「奇想天外」誌に「カエルの死」を書いてデビュー。『上弦の月を喰べる獅子』で、平成元年に第10回日本SF大賞を受賞。『神々の山嶺』で、10年に第11回柴田錬三郎賞を受賞。『大江戸釣客伝』で、23年に第39回泉鏡

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