六月の雪

乃南アサ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163908403
ISBN 10 : 4163908404
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
追加情報
:
509p;20

内容詳細

派遣で働く杉山未來は祖母を元気づけるため台南へと旅立つ。将来の夢破れ、祖母の認知症に悩む未來が台湾で見つけた貴重な宝物とは。

【著者紹介】
乃南アサ : 1960年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部中退後、広告代理店勤務を経て、1988年『幸福な朝食』が第一回日本推理サスペンス大賞の優秀作に選ばれ、作家デビュー。1996年『凍える牙』で直木賞を、2011年『地のはてから』で中央公論文芸賞を受賞。2016年に『水曜日の凱歌』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    乃南アサは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。最近台湾づいている著者の感動巨編でした。近くて遠い台湾の負の歴史、大国、強国に蹂躙され続けている国での物語でした。犬(日本人)の後に豚(中国人)が来たというのが、象徴的です。そうは言いながら、本書には未來がありました。6月に台湾に行って、六月の雪を鑑賞し、旬の美味しいマンゴーを食べたいなぁ! http://japan.cna.com.tw/search/201506170002.aspx 本書を6月に読めず、本書の発行日が6月ではなかったのが、残念です。

  • ウッディ さん

    杉山未來は、怪我で入院した祖母を元気付ける為、祖母がもう一度行ってみたいと口ずさんだ生まれ故郷の台湾の台南市を訪れる。そこは植民地時代に建てられた日本家屋が残る複雑な歴史を感じさせる街だった。六月の雪とは?ノスタルジックな風景と料理を求めて台湾に行ってみたいと思った。なぜ台湾の人が日本に近しい感情を持つかなど、世界の孤児と呼ばれる台湾の悲しい歴史がよくわかった。未來が出逢い、二度と再会することはないだろう人達との集合写真は、その予感通りになる結末が切なかった。面白かったです。

  • モルク さん

    祖母が台湾の台南で生まれ育ったことを知らずにいた孫の未來は、祖母が怪我で入院している間にその景色を見せてあげたいと、ひとりかの地に旅立つ。父の知人に空港まで出迎えてもらい案内、通訳をしてもらう、それ以外にも常に人(自分が探し頼んだのではなく)の協力を得て案内してもらい空港まで見送ってもらう、はたしてこれはひとり旅なのか?未來32歳は台湾が以前日本であったことを知らなかったが、私はそれが驚き。若い人は知らない人が多いのだろうか。台湾の旧制中学が甲子園に出たこともあるのに…。

  • utinopoti27 さん

    あるきっかけで、祖母の生まれ育った台湾へ、祖母の人生を辿る目的で訪れた杉山未來。現地案内役の台湾人との交流を通して、彼女が見た台湾という社会の真実が切々と語られていきます。時の為政者によって蹂躙され続けてきた台湾民族の悲劇と、かってそこに関わってきた日本人の無念の涙が、彼の地には今も遺構として息づいている・・。廃墟と化した日本家屋が建ち並ぶ海沿いに、まるで降り積もる雪のように白く咲き誇るランリーファ。この印象的な光景は、これからの日本と台湾の明るい未来を象徴する『雪景色』と信じたいものです。

  • のぶ さん

    声優への夢が破れ、祖母と二人で生活する杉山未来。祖母は台湾で生まれ育ってきた。入院した祖母を元気づけようと、未来は祖母が生まれた台湾の台南を訪れ、祖母の生い立ちをたどろうと台湾を旅しようと決意する。全体の内容はそんな感じだが、ドラマ部分の要素は薄く、どちらかと言うと台湾の歴史や観光の描写の方が強かった。先に出た「美麗島紀行」のイメージを膨らまして、小説にしたという感じの本だった。ただ、未来の台湾での行動は祖母を想い、いろんな人との触れ合いは読みどころだった。全体としては乃南さんの台湾愛に溢れた作品。

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乃南アサ

1960年東京生まれ。早稲田大学社会科学部中退後、広告代理店勤務を経て、88年「幸福な朝食」が第一回日本推理サスペンス大賞で優秀作に選ばれデビュー。96年『凍える牙』で第百十五回直木賞受賞。2011年『地のはてから』で第六回中央公論文芸賞、16年『水曜日の凱歌』で第六十六回芸術選奨文部科学大臣賞を受

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