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丸谷才一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163684208
ISBN 10 : 4163684204
フォーマット
出版社
発行年月
2006年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,327p

内容詳細

「漱石、谷崎3巻。志賀直哉1/2巻、芥川は外してもいい」。新しい文学観で、従来とは全く違う刺激的文学全集(世界・日本篇計300巻)を編みなおす壮大な試み。議論沸騰必至の1冊。

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読書メーターレビュー

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  • 寧々子 さん

    中学生の頃、おりこうさんに見えるから文学本を読んでいた。表面を上滑るだけの読書。それでも楽しかった。高校生になると、自分の中に持て余すエネルギーを何かに押しつけたくて、助けてくれたのはいつも文学とファンタジーだった。その後、ノルウェイの森の永沢さんに出会う。私が文学に寄せる信頼を、彼は「死後三十年を経ている作家の本は、時の洗礼を受けている」と肯定してくれた。そして現在、文学を愛する偏屈なおじ様たちが、わたしの読書生活を、やんややんや言いながら手助けしてくれている。文学世界で迷子になったら慌てて開く一冊だ。

  • テイネハイランド さん

    丸谷才一/鹿島茂/三浦雅士/湯川豊(聞き手)による、世界と日本の文学全集を選ぶ目的で行われた鼎談集。「いま読んで面白いこと」を最大の基準にしたいと丸谷は述べているが、モームが無くフォースターが入っていたり、「カラマーゾフの兄弟」が選ばれていなかったりと、選出作品群にその意図が十分に貫徹されていないように思えて、不満がつのる。とはいえ、ヘンリージェイムスの女性問題や谷崎潤一郎と江戸川乱歩の関係性などゴシップネタも多く、鹿島茂/三浦雅士が話す話題には面白いものもあり一夜の余興として読み飛ばす分には楽しめた。

  • 斎藤元彦は絶対ヅラじゃない・疑似兵庫県民の寺 さん

    高名な文学者三人による鼎談。尋常でない博識に舌を巻く。これを読むと自分は何と無知なのだろうと思い知らされる。三人が架空の文学全集を編集するのだが、世界編は知らない事ばかりで目が回る。日本編はかろうじてまだわかる。が、結局、三人が編纂した文学全集のラインナップを見ると、『この全集、絶対読まねえ!つまんなそう!』と思う事しきり(笑)。文庫版のちくま日本文学全集の方がよっぽどいい(私には)。でもまあ、自分の知識の浅さを痛感しただけでも勉強になりました。鹿島茂さんは好きだ。

  • 里馬 さん

    思えば小学校入学前、家庭の事情で世界童話全集の様なものが友達だった幼児体験が、今の読書熱の根源なのかも。しかしその後10年程はグインサーガ、宗田理、VOW、村上春樹くらいしか読まなかった僕は文学なんてこれぽっちも分からず。自然知らない作品(どころか作家までも)続々登場の鼎談が退屈かというと、左に非ず。面白かった作品を人に勧めたくなるのは文学読みも一緒なんですね♪

  • きりぱい さん

    面白かった!架空で編まれる文学全集。誰の何を選ぶか、文豪といえどつまらないから外そうと、選るうちに推しが出て、意見が食い違って待ったがかかったり、同郷だから入れろとか、嫌な思い出があるから入れたくないとか、知識が裏打ちされた語りも屈託なく熱い。志賀直哉がソログープ好きだとわかったり、脇のエピソードも面白い。世界文学の133巻にぽーっとなっていたら、日本文学も84巻ときた。こちらも誰が不評で誰が好評か組み方含め面白い。日本の古典の読んでいなさには、心苦しいやらときめくやら、なぜか焦るやら。

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人物・団体紹介

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丸谷才一

1925(大正14)年8月27日‐2012(平成24)年10月13日、享年87。山形県出身。東京大学文学部英文科卒業、同大学院人文科学研究科修士課程修了。小説家、文芸評論家、翻訳家、随筆家。1968年『年の残り』で第59回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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