ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢 文春新書

中野雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166611324
ISBN 10 : 4166611321
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
追加情報
:
254p;18

内容詳細

ヴァイオリンほど不思議なものはない。三百年前に作られた木製楽器が、骨董品ではなく、現役としてナンバーワンの地位を占めているのだから。頂点に位置する二人の名工の作品を軸に、なぜ、これほどまでに高価なのか、なぜ、これほどまでに美しい音色なのか、その謎と神秘に迫る。

目次 : 第1章 ヴァイオリンの価値とは何か/ 第2章 ヴァイオリンという楽器1―その起源と完成度の高さ/ 第3章 ヴァイオリンという楽器2―ヴァイオリンを構成する素材と神秘/ 第4章 アントニオ・ストラディヴァリの生涯と作品/ 第5章 グァルネリ・デル・ジェスの生涯と作品/ 第6章 閑話休題/ 第7章 コレクター抄伝/ 第8章 銘器と事故/ 最終章 封印された神技

【著者紹介】
中野雄 : 1931年長野県松本市生まれ。東京大学法学部卒業。日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)を経てオーディオ・メーカーのトリオ(現・ケンウッド)役員に就任、代表取締役、ケンウッドU.S.A.会長。昭和音楽大学・津田塾大学講師を歴任。現在、映像企業アマナ常任顧問等を務める傍ら、音楽プロデューサーとして国内外で活躍。サイトウ・キネン財団評議員。LP、CDの制作でウィーン・モーツァルト協会賞、芸術祭優秀賞、文化庁芸術作品賞等受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ヴァイオリンについて断片的に知っていたこ...

投稿日:2021/07/25 (日)

ヴァイオリンについて断片的に知っていたことが繋がりすっきりした。結局のところまだまだ未解明なことばかりだけど、未解明のままの方がロマンがあるのかも。中野氏の文章はとても分かりやすく、それぞれがご自身の経験に裏付けられているため説得力がある。

いえつん さん | 東京都 | 不明

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ヴァイオリンに興味があったので購入。いろ...

投稿日:2021/04/09 (金)

ヴァイオリンに興味があったので購入。いろんな視点で構成されており一気に読み終えた。名器によるお薦め録音などの紹介が欲しかった。

浜っ子 さん | 愛媛県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • バイクやろうpart2 さん

    年明け2時間前に読み終えました。副題『ヴァイオリン先年の夢』に惹かれました。1500年頃が起源で以降、その形が変わってないことに、この楽器に、何か神憑りなもの感じました。表板、裏板の湾曲の形状と材質、特に裏板の楓が、これからも歴史を刻むであろう推測は興味深かったです。ストラディを弾いたヴァイオリニストの諏訪内晶子が『虜になり魂を抜かれてしまう』の表現は、まさにヴァイオリンの持つ魔性の部分を感じさせて頂きました。

  • goro@80.7 さん

    ヴァイオリン職人ジャンニシリーズに魅せられて一気読みで読了いたしました。これは面白い!製作されて300年も経っているのに今なお美しく奏でられている楽器が他にあるのでしょうか?わずか600グラムの木の箱。寸分違わず作っても同じ音色が出ないなんて、やはり奇跡の逸品なのでしょう。現存し使用可能なものは百数十挺だそうで、それは高価な楽器だが、演奏されないならただの美術品。最高の楽器で演奏されてこそだよね〜。そうのち十数挺を保有する日本音楽財団が事業として演奏家へ貸与されてるそうです。聴いてみたい。

  • oldman獺祭魚翁 さん

    書評に魅せられて読んでみました。最近読んだ新書の中では出色の出来。「銘器と普通のヴァイオリンの聴き別けは世界のトップでも出来ない」という所から、じゃぁストラディバリウスの様な銘器と普通のヴァイオリンはどこが違うのか?という話、アマティー・ストラディバリ・グァルネリ・デル・ジェスの生涯 そして18世紀これらの銘器を産んだクレモナは何故その後衰退したのか、これらの銘器は歴史とどう拘わっていったのか、など著者は自分のエピソードも交えながら解説していきます。弦楽四重奏が聞きたくなったなぁ

  • リキヨシオ さん

    ストラディヴァリが製作した「ストラディヴァリウス」とグァルネリが製作した「デル・ジェス」はヴァイオリンの二大銘器として有名になった。二大銘器の値段は一挺で十億以上?楽器としての寿命は600年?芸術的価値が高騰している一方で十八世紀に製作された銘器は今もなお現役で演奏されている。十八世紀以降の制作者の理想は楽器を進歩させるのではなく、いかにして過去の名器に近づかせるか。そして銘器を聴き比べて完全に判定できる人はいない。ヴァイオリンの魅力を知れば知る程にこの不思議な楽器の言葉にできない魔力に取り込まれる。

  • Fondsaule さん

    ★★★☆☆ グァルネリはヴァイオリンひとすじで、ヴィオラやチェロとかを作らなかったのか。ヴァイオリンのよもやま話は面白い。

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中野雄

1931年、長野県松本市生まれ。音楽プロデューサー。東京大学法学部卒業。日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)を経て、オーディオ・メーカーのトリオ(現・ケンウッド)役員に就任、代表取締役、ケンウッドU.S.A.会長を務めた。昭和音楽大学・津田塾大学の講師、映像企業アマナなどの役員も歴任。ピアニスト宮沢

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