脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克 文春新書

中野剛志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166610594
ISBN 10 : 4166610597
フォーマット
出版社
発行年月
2016年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
238p;18

内容詳細

「ナショナリズムは危険なもの」「知性で殺し合いは回避できる」「人を見た目で判断してはいけない」…これらは近代の迷妄にすぎません。脳科学、社会科学、哲学の若手論客が人間の本質を鋭く突いた白熱の討論10時間!

目次 : 序章 近代的人間観を捨てよ!/ 第1章 ナショナリズム―なぜ快楽なのか/ 第2章 国家と体制―なぜ自由は苦痛なのか/ 第3章 ポピュリズム―なぜバカがはびこるのか/ 第4章 暴力―なぜ人間は戦争をやめられないのか/ おわりに 近代を超えられるか

【著者紹介】
中野剛志 : 批評家。1971年生まれ。東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。エディンバラ大学で博士号取得(社会科学)。経済産業省産業構造課課長補佐、京都大学工学研究科大学院准教授などを歴任。専門は政治経済学、政治経済思想

中野信子 : 脳科学者。1975年生まれ。東日本国際大学教授、横浜市立大学客員准教授。東京大学工学部卒業、同大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。医学博士。2008年から10年まで、フランス国立研究所ニューロスピン(高磁場MRI研究センター)に勤務

適菜収 : 評論家。1975年生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て執筆活動を開始。ニーチェに関する一連の著作で論壇の注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佳音 さん

    銃・鉄・病原菌的と期待してたのね。たぶん。私。予約してやっとこさ来てこれかい。人は見た目が9割を科学的根拠をもって話す居酒屋談義。合わない酒は悪酔いする。ごめんなすって。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    適菜氏によると、マイケル・ポランニーが人間は人相によって言葉で説明できることより多くのことを既知としているらしい(17頁)。見た目が9割なのか? また、安倍首相は箸をきちんと持てないという。これは日本の本質的危機という(32頁)。最高責任者たるもの、日本文化の代表でもあるのだから。信子氏によると、内集団バイアスとは、身びいきが生じることという(40頁〜)。群れることが生存のために必要だったという(42頁)。

  • HANA さん

    鼎談。読んでいて以前『トンデモ本の世界』で紹介された遺伝子の本を思い出した。とりあえず初っ端から、ロンブローゾみたいな学説が披露されていきなり戸惑う。その後も学者が裏付けも無しにここまで断定するのかと、不安になる箇所が何個も。本書のテーマの一つが脱近代と知識万能主義に対する批判らしいが、B層やオタクに関する発言を読んでいると著者らが明らかに見下しているのがわかり不快。あとどこが悪いここが悪いという批判だけで終始しているのも特徴。多分一番頭が悪いのは、こんな飲み屋での政治談議みたいなのに金払った私だと思う。

  • おさむ さん

    脳科学、社会科学、哲学の3専門家による近代的人間観を脱却しようという意欲的な鼎談。1970年代前半生まれという共通項からか議論は円滑に進む。中野さんの脳科学系の話が面白い。右翼は美人が多い。欧州人はドーパミンが減りにくい人が多い。日本は階層間流動性が高い平等社会なので、妬みが生じやすい。人間の脳は自分の意思で何かを決めることにあまり向いていない。近代は感情的な部分を排して理性で物事を決定しようとする態度が尊ばれるので知能は高まっている‥‥。3人とも同世代の橋下徹をコテンパンに批判していたのが印象的でした。

  • おおにし さん

    中野信子さんの身も蓋もない脳科学の話がとても面白くて最近注目していますが(先日の「サワコの朝」にゲストで出てましたね)政治学者、哲学者とのこの鼎談は目からウロコの内容で興奮して読みました。最後は近代を超えるためのヒントで終わっていますが、人が脳内物質の分泌により思考、行動が制御されている以上、近代を超克するための我々の闘いのラスボスは結局自分自身の脳だということなるのでしょうか。面白く読み終えはしたものの次にどうしたらよいのかと読後感はちょっと重いです。

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人物・団体紹介

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中野剛志

評論家。1971年、神奈川県生まれ。元・京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治経済思想。1996年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。2001年に同大学院より優等修士号、2005年に博士号を取得

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