どの子も違う 才能を伸ばす子育て潰す子育て 中公新書ラクレ

中邑賢龍

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121507310
ISBN 10 : 4121507312
フォーマット
出版社
発行年月
2021年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;18

内容詳細

個性が強い子どもたち。才能に恵まれても、いくらかは問題児扱いされて居場所を失い、不登校などになりがちだ。そんな彼らに学びの場を提供する東大・異才発掘プロジェクトでディレクターを務めるのが中邑賢龍教授である。「成績が良ければ優秀」な時代は終わった?学校や親が子どもとの間に築く“壁”を越える方法とは?研究と実践で得られた知見を集め、才能を伸ばす子育て法を伝授。すべては「見守る」ことから始まる!

目次 : 第1章 子どもの壁―彼らは何に阻まれているのか/ 第2章 親の壁―親はどこを見ているのか/ 第3章 社会の壁―子育てしにくい社会/ 第4章 学校の壁―「違う」教育をやってみた/ 第5章 あなたが才能を潰す壁にならないために―価値を転換する9つの方法/ 第6章 壁を越えた先へ―より個性が必要とされる時代の到来

【著者紹介】
中邑賢龍 : 1956年、山口県生まれ。東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野教授。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学後、香川大学教育学部助教授、カンザス大学・ウィスコンシン大学客員研究員、ダンディ大学客員研究員などを経て現職。「異才発掘プロジェクトROCKET」などICTを活用した社会問題解決型実践研究を推進(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ムーミン さん

    偏った平等観、横並び思考の中でも優越感を持ちたい心。小さなひずみが積み重なって、大きな災害やコロナ禍の中の世論、大人たちの大人げない言動を通して表面化、可視化されてきている気がします。考える視点をたくさんいただけました。

  • りょうみや さん

    最初に様々な個性的、今の社会では問題児に見なされることが多い子供たちの事例。そして親や社会の画一的な価値観が子供も親も苦しめていることを説明。著者の異彩発掘プロジェクトで変わっていった子供たちも紹介。親として子供にできることは結局は自分の枠を広げて見守って待つことになる。

  • み さん

    学校の壁を越える「異才発掘プロジェクトROCKET」の取り組みが面白いと感じた。自身が小学校教員なのもあって、学校からの目線で読んでいた。例えば、学習指導要領に書かれていること(もっと楽に言えば教科書で取り上げられている内容)は必ず全員に学ばせなければとか、限られた時間内でどう終わらすかとか、子ども一人ひとりが違うのも分かった上で、授業には必ず目標があって評価をしなければとか。だがそれが合わない子が必ずいる。どこかに旅に出て遠さを実感したり500円限定で豆料理を買ったりで学べることもある。

  • 大先生 さん

    東大で「異才発掘プロジェクトROCKET」を推進されている教授の本です。【子育てで重要なことは「見守ること」。子どもには、それぞれ個性があり、受験勉強に向いている子もいれば、そうでない子もいる。親心といいつつ、親が子どもの才能を潰す壁になっていることが問題。人と違うからといってすぐ発達障害にしてしまう風潮にも疑問がある。今こそ親馬鹿の壁を越えていけ】子育てに正解はなく、褒めることも、叱ることも必要なわけです。他の子と比べて、親が不安になるのは当然ですが、それでも余計な干渉をせず見守り続けることですね。

  • ひさちゃん さん

    どの子も違うということが、ページをめくる度に心に染みる。何が子どもの育ちを歪めているのかについて、筆者は子ども・親・社会・学校に分け考えを述べていて、スッと腑に落ちる。今、様々なところで学校が変わらなければ…という議論が繰り広げられているけれど、学校だけが変わってもダメだ。保護者や教職員、地域の大人たちが、子どもを見つめる自身の枠組みを変え、子どもそれぞれのあるがままを受け止め、筆者が取り組むプロジェクトのようなものを学校や社会のあちこちで実現していこう、と思えた本。

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