日本霊異記 中巻 講談社学術文庫

中田祝夫著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061583368
ISBN 10 : 4061583360
フォーマット
出版社
発行年月
1979年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
15cm,279p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • ヴェルナーの日記 さん

    中巻は聖武天皇(758年)の時代〜淳仁天皇(763年)までを説話を取り上げている。仏教が日本に伝来し朝廷が仏教を正式に認めて以来、仏法の三宝(仏・法・僧)を敬うことで善報を受け、卑下すれば悪報を受けるという因果応報の訓話が物語の中核をなしている。成立年代からいって『今昔物語(諸説あるが1120年代以降となされてる)』より古いため、『今昔物語』の元ネタとなる話が多く収録されているのが特徴的。特に一度死んだ人間が地獄の恐ろしさを知り、地獄に落ちるところを生前に仏法における善行により生き返るパターンが多い。

  • ひさしぶり さん

    聖武天皇の頃42話。第七:行基が大僧正に任じられたのを嫉妬し悪口雑言した智光法師が九日間地獄を味わった後戻り行基に詫び、その後仏教を広め迷い人を導いた。第40:橘朝臣奈良麻呂の子が鷹狩りの狐の子のように串刺しにされる。第19.34が好き。第26仏を造りきらないで捨てた梨の木の橋が声をかける。 まだ🔰の頃の小品をウチの犬がおもちゃにして平安仏みたいになってる。仏頭と一緒に今度お寺さん来たら供養処分おねがいしよう。声が聞こえてくる前に。

  • N島 さん

    奈良〜平安の世の不思議を集めた玉手箱のような一冊。話のオチで必ず仏教の応報譚へと結び付けることが、本来の物語を歪ているように感じるのは、致し方のないところ。我々の視点からすればその『歪み』も含めた『日本』を伝える貴重な資料には他なりません。千年以上の時を越えても、これらの話に面白みを感じるのは、我々の中に変わらぬ何かがあるからでしょうね。世に不思議の種は尽きまじ。

  • 内島菫 さん

    人間以外の動物(馬、牛、烏、犬、狐、蛇等々)に対する無反省な蔑視や、俗人に対する僧の絶対的な優位性といった、仏教的な偏見が炸裂していて、逆に仏教らしからぬようにも見え、上巻よりも宗教が一般的に持つ胡散臭さや倒錯性が濃くなっているように思える。極貧の女性が信仰によって裕福になるパターンの話がいくつかあり、信心深さを現世の報いの原因としているが、逆に何の理由もないように見える。蛇と交わり、蛇を恋しく思う女性についても前世の因縁を持ち出して説明しているが、やはり逆に何の理由もないように見える。

  • はちめ さん

    本巻は主に平安朝聖武天皇の時代の逸話が集められている。気のせいか、上巻の飛鳥奈良時代と比べると物語が洗練されているように感じる。 ところで、三宝を敬う人には善報が、三宝を蔑ろにする人には悪報がもたらされることを知らしめる物語が紹介されているわけだが、三宝を蔑ろにする人は何故そのような人となりになったのだろうか?やはり前世の報いだろうか。このあたりのことを当時の人は考えなかっただろうか。考えた人も必ずいたと思う。素晴らしい読み下し文で快読です。☆☆☆☆★

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