パパ活女子 幻冬舎新書

中村淳彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344986398
ISBN 10 : 4344986393
フォーマット
出版社
発行年月
2021年11月
日本
追加情報
:
219p;18

内容詳細

「パパ活」とは、女性がデートの見返りにお金を援助してくれる男性を探すこと。主な出会いの場は、会員男性へ女性を紹介する交際クラブか、男女が直接連絡をとりあうオンラインアプリ。利用者は、お金が目的の若い女性と、疑似恋愛を求める社会的地位の高い中年男性だ。ここにコロナ禍で困窮した女性たちが一気になだれ込んできた。パパ活は、セーフティネットからこぼれ落ちた女性たちの必死の自助の場なのだ。拡大する格差に劣化する性愛、日本のいびつな現実を異能のルポライターが活写する。

目次 : 第1章 女子たちが没頭する「パパ活」とはなにか?(日常の延長としてのパパ活/ (1)パパ活と援助交際の違い。パパ活は売春なのか? ほか)/ 第2章 パパ活の模範として機能する「交際クラブ」(「パパ活」という言葉をつくった交際クラブの目的/ パパ活市場は女性同士の競争が激しい ほか)/ 第3章 パパ活男性をウンザリさせる「茶飯女子」(セックスを一切拒否するパパ活女子/ 方言で男性をかわす20歳のパパ活女子 ほか)/ 第4章 パパ活サイトの女性会員は31パーセントが「女子学生」(戦後の戦争未亡人のような女子大生/ パパ活という「自助」 ほか)/ 第5章 日本社会からこぼれ落ちる「中年パパ活女子」(若い女性好きの男性の価値観がはびこるパパ活市場/ 中年パパ活女子たちの証言 ほか)

【著者紹介】
中村淳彦 : 1972年生まれ。ノンフィクションライター。AV女優や風俗、介護などの現場でフィールドワークを行い、執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、さまざまな過酷な現場の話にひたすら耳を傾け続けている。『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)は本屋大賞ノンフィクション本大賞にノミネートされた。著書多数。「名前のない女たち」シリーズは劇場映画化もされている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    「自助」こそ大事と説いた某元首相にとって、パパ活女子がこれほど増えたのは喜ぶべき事態だろう。女性が文字通り体を売って(?)自助しているのだから、同じ考えを持つ人がいる現政権にとっても現状は望ましいか。しかし彼らは女性の総売春婦化をもたらした原因を知らないか、知っても無視している。すなわち中流階級の喪失と国民の貧困化、社会の変化に適応できない政治と官僚組織、根強い男性優位主義などは改めず、女性の犠牲の上に現状維持を図っている。既得権益層が強固な日本では、維新か敗戦に匹敵する衝撃がなければ改革など無理なのか。

  • かず さん

    ★★★★、Audible。 パパ活は厳密な定義がない。男性側も女性側も多様な価値観が交差している。コロナ禍を経験したパパ活のリアルが書かれている。 「どうせ売春でしょ」では済まされない社会課題。

  • たまきら さん

    「名前のない女たち」を読んだとき(ああ、所詮著者は外野なのね。買う側でもあるのかもなあ…)と軽く失望しましたが、この本も同じ読後感です。切り込んでいるようでどこか買い手視線。「売れないパパ活女子」という章とか。「どうしてこうなるのかと溜息が出るほど(日本は)病んでいる」と語っている後書きが一番共感できました。

  • ミライ さん

    女性がデートの見返りにお金を援助してくれる男性を探す「パパ活」の現場を取材した一冊。パパ活の実態は全然知らなかったが、Twitter・オンラインアプリ・交際クラブを介して出会うようだ。実際にパパ活をしている女性のインタビューも掲載されていて、自分の父親と同じくらいの年齢の男性とデートすることに対するぶっちゃけ意見が面白かった。パパ活が活況なのはコロナによる不況もかなり影響しているらしい。「パパ活」という日本のいびつな現実を知りたい人にオススメに一冊。

  • まゆまゆ さん

    パパ活に勤しむ女性たちにまつわるルポ。パパ活とは単に金持ち男性が若い女の子と食事するだけ…と思っていたが、売春ではない、好きになるまでの過程?を楽しもうとする男性とそれにお金で答える女性たちという何とも言えない構造が。流行りの背景には若い女性が一人で暮らせるほどの収入がないこと。気軽に稼げるバイト感覚として成り立っているのであろうか…

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中村淳彦

1972年、東京都生まれ。ノンフィクションライター。貧困や介護、AV女優、風俗などの分野でフィールドワークを行い、執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、過酷な現場の話にひたすら耳を傾けている。音声メディア「Voicy」を毎日更新し、人気パーソナリティとなっている(本データはこの書籍が

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