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比喩表現事典 講談社学術文庫

中村明 (国語学者)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065394083
ISBN 10 : 4065394082
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

すぐれた比喩は、新しいものの見方の開拓である!
「ねっとりとした春」「美しい蛭(ひる)の輪のように滑らかな唇」「現実から立ち登る朦朧(もうろう)たる可能性の煙」‥‥作家たちが発見し、創作した卓抜な比喩表現を「感覚」「自然」「文化・社会」「顔」「体」「心」の項目別に整理。美しく奥深い日本語を味読しながら、ワンランク上の文章を書くための必携事典。

【目次】
比喩に関する二、三の覚書ーー序に代えて
第一章 感覚の表現ーー視覚/聴覚/嗅覚/味覚/触覚
第二章 自然の表現
第三章 文化・社会の表現
第四章 顔の表現
第五章 体の表現
第六章 心の表現
あとがき
学術文庫版へのあとがき
出典作家索引
主要イメージ索引

【本書の主な内容】
■感覚
[光と影]夜そのものに蒔絵をしたような綾
■自然
[風景]富士山はどてら姿の大親分
[草木]夢のしたたりのように咲き迸(ほとばし)る花
■文化・社会
[言語]言葉は瞬間の虹
■顔
[目]プルーンの種のような我が子の眼
■体
[肌]膚(はだえ)は春の曙の雪
■心
[恋情]一筋の暗渠のような愛
[厭悪]未練が線香の煙のように糸を曳く

[*本書の原本は『比喩表現の世界ーー日本語のイメージを読む』(筑摩選書、2013年)です。]

【著者紹介】
中村明編 : 1935年、山形県鶴岡市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。国立国語研究所室長、成蹊大学教授、早稲田大学教授(日本語研究教育センター所長)を経て、現在は名誉教授。日本文体論学会代表理事(現在は名誉顧問)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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    弱々しい日なた 刃のようにつめたいひかり インクのしみのような太陽 絹のように漉す日光 豹の皮のような光と影 漆黒の液体のような闇 水のような色合いの靄 酒気を感じさせる風 骨の髄を刺す冷たさ 狂おしい精神の昂揚 五月の微風のような愛 心臓のなかの秋風 断水した蛇口からの泣きかた 木魚をたたくような笑い 小さい丸の不平が笑う 水のような寂しさ 魂の裸の心細さ 烈火の如き怒り 脳天に一撃の衝撃 水底より深い愛着 真珠の薬のような感動 瓜に飛びつく子供のような喜び 軟体動物のような体 血を吸った蚊のような腹

  • tkm66

    どこから読んでも楽しい。だからこそ中々よい具合に〈読み飛ばし〉が出来ない!好著!

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