掏摸

中村文則

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309019413
ISBN 10 : 4309019412
フォーマット
出版社
発行年月
2009年10月
日本
追加情報
:
20cm,175p

商品説明

天才スリ師に課せられた、あまりに不条理な仕事……失敗すれば、お前を殺す。
逃げれば、お前が親しくしている女と子供を殺す。
「正義の味方はもういらない。誰か映画にして欲しい」と斎藤美奈子氏推薦の話題作!

<中村文則>1977年、愛知県生まれ。福島大学行政社会学部卒業。2002年、『銃』で新潮新人賞受賞。同作が芥川賞候補になる。2004年、『遮光』で野間文芸新人賞受賞。2005年、『土の中の子供』で芥川賞を受賞した。他の著作に『悪意の手記』、『最後の命』、『何もかも憂鬱な夜に』、『世界の果て』がある。

内容詳細

お前は、運命を信じるか?東京を仕事場にする天才スリ師。彼のターゲットはわかりやすい裕福者たち。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎―かつて一度だけ、仕事を共にしたことのある、闇社会に生きる男。木崎はある仕事を依頼してきた。「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。もし逃げれば…最近、お前が親しくしている子供を殺す」その瞬間、木崎は彼にとって、絶対的な運命の支配者となった。悪の快感に溺れた芥川賞作家が、圧倒的な緊迫感とディティールで描く、著者最高傑作にして驚愕の話題作。

【著者紹介】
中村文則 : 1977年、愛知県生まれ。福島大学行政社会学部応用社会学科卒業。2002年、『銃』で新潮新人賞を受賞してデビュー。04年、『遮光』で野間文芸新人賞を受賞。05年、『土の中の子供』で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
サスペンスとして読めるのですが、登場人物...

投稿日:2012/01/14 (土)

サスペンスとして読めるのですが、登場人物の心理描写の細かさがやっぱり純文学の作家さんなんでとにかく細かいし、物語性があっておもしろい。それでいてエンターテイメント小説が好きな人も読みやすいと思います。

virgin suicide さん | 北海道 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 遥かなる想い さん

    第4回(2010年) 大江健三郎賞受賞。 小気味良い小説である。 「掏り」をはたらく男の視点を 通して、悪の快感を描く。 ひどく痛快なのは誰もが 心に抱く悪への憧れを、端的に 物語に反映したからなのだろうか。 堕ちていく人間の腹ぐくりのような ものが、昔の任侠映画を見るようで 単純に楽しめる展開になっている。 人の運命を操ろうとする木崎という男の 狂気が不気味で読者を離さない。

  • starbro さん

    中村文則の未読の旧作7連続シリーズ第六弾は「掏摸」です。出生、成長期に陰鬱さのある主人公ですが、初期作品よりも暗闇が薄らいでいる気がします。ノワールでありながら、希望の光が見える感じがします。ラストは「掏摸」の姉妹作の「王国」です。

  • 文庫フリーク@灯れ松明の火(微速前進中) さん

    「背中で右側の人間達の視界を防ぎ、新聞を折りながら左手に持ちかえゆっくり下げ、陰をつくり、右手の人差し指と中指を、彼のポケットに入れる(中略)息をゆっくり吸い、そのまま呼吸を止めた。財布の端を挟み、抜き取る。指先から肩へ震えが伝い、暖かな温度が、すこしずつ身体に広がるのを感じる(中略)緊張する指と財布の接点に耐えながら、折った新聞に財布を挟み、右手に持ちかえ、自分のコートの内ポケットに入れる。息をすこしずつ吐き、体温がさらに上がるのを意識しながら、目で周囲を確認した。」これが純文学ならば、私は長年→

  • ホッケうるふ さん

    巻末に記された参考文献の最後にあるロベール・ブレッソン監督「スリ」。1960年製作のこのモノクロのフランス映画は1人のスリの青年の生活を淡々と描き特にそのスリテクニックの自室での特訓と実地の犯行をカメラが執拗に追う静かな傑作。この映画の虚無的な雰囲気と感情を表さない主人公はこの作品と完全にダブり強い影響がうかがえる。映画で語られる実在のスリの話や英国スリ生活、逮捕され運命が破綻した結果ヒロインとの愛で生を確認するラストなどもこの作品における関連を感じる。いずれにせよ映画を見ているような映像性を感じる一作。

  • みりあ さん

    中村文則さん初読み。この作品が醸し出している雰囲気が好きだ。掏摸-スリ-と読むのですね。”あの塔が見えなくなるまで、何かを盗もうと思った。低く低く、影に影に。ものを盗めば盗むほど、自分はあの塔から遠ざかるのだと思った”塔が何を意味するのか分からなかったけれどまだ子供だったということだろうか。でも大人になり塔は見えなくなった。失敗をすることが無くなった。一線を越えた。自分の人生が一冊のノートに書かれていて、それ通りに生きていくとしたら。その運命は誰かに握られていたのか?それとも握られることが運命だったのか?

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

中村文則

1977年愛知県生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。12年『掏摸』の英訳が米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの年間ベスト10小説に選ばれる。作品は各国で翻訳され、14年David 

プロフィール詳細へ

中村文則に関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品

HMV&BOOKS onlineレコメンド