他者という病 新潮文庫

中村うさぎ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101341750
ISBN 10 : 4101341753
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
256p;16

内容詳細

原因不明の難病で入院中、三度も死にかけた私。さらに薬の副作用で人格まで変容し、自分を見失ってしまう。やがて仕事もなくし、鬱状態に陥り、ついに自殺未遂を起こすまでに…。激動の渦中に文章をつづり、当時の自分を客観的な目で振り返って考えた、「生」とは、「言葉」とは、そして「私」とは。極限体験に際した人間の脆さを凝視し、思いがけない強さを発見する、特異で壮絶な魂の手記。

目次 : 第1章 あのまま死んでいればよかった/ 第2章 夫との絆/ 第3章 私が私でなくなっていく/ 第4章 健康という罠/ 第5章 私の中の別人/ 第6章 三つめの死―MXTV降板騒動の顛末/ 第7章 断絶の壁を越えて/ 第8章 私は「私」を諦めない/ 第9章 そのとき、言葉は私の「神」となる

【著者紹介】
中村うさぎ : 1958(昭和33)年福岡県生れ。同志社大学文学部英文科卒。OL、コピーライターを経て、ジュニア小説デビュー作『ゴクドーくん漫遊記』がベストセラーに。その後、壮絶な買い物依存症の日々を赤裸々に描いた週刊誌の連載コラム「ショッピングの女王」がブレイクする。エッセイ、小説、ルポルタージュに著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • あつこんぐ さん

    『愛という病』を読んで心肺停止のことに触れていたので気になって購入。不幸な自分に酔って、悪い方にテンションが上がってるかなという印象。美保純さんを名指しで攻撃しているとこが1番面白かったと思う私も性格が悪いですね。なんだかんだ言って頭が良いから色々考えるのでしょうか。自分からこんなに傷つきにいかなくてもいいのにと思いながらもついつい読んでしまう。でも、自分の娘がこんなだと困るなぁ。

  • reading さん

    壮絶な話だった。ところどころ哲学的な内容になっていて、筆者の聡明さを感じた。言動が誤解されている部分があり、他者との付き合い方の難しさが伝わってくる。彼女の考えには共感できるところがあり、非常に興味深く読むことができた。

  • JKD さん

    精神不安定な状況下で書き綴ったハイテンションの自己表現が痛烈。自分の発する言葉を定義付けるためにあらゆる理屈を並べ立てて自己主張する姿勢が印象的でした。それもこれも臨死体験を経験したからこその表現力なのでしょう。

  • やまねっと さん

    読み始めて面白くて一気に読んでしまったが、読んだことによる罪悪感に苛まれてしまった。 作者が大真面目で狂っていくので、読んでいて辛かった。私はこんな殺伐とした中村うさぎを見たくはないが、読む手が止まらないのだ。眠気も吹っ飛ぶ面白さだった。 読んだ後、疲れてしばし仮眠をとるくらいだった。 自殺未遂を2回して臨死体験を3回もしてたなんて。これを読んで、買い物やホストやデリヘル体験なんて赤子同然の経験ではないかと狼狽した。 書くことがなくなったなんて言わずにこれからも醜態晒して下さい、女王様。応援してますから。

  • ぶり さん

    「あのまま死んでいればよかった」と始まるエッセイは、原因不明の病で死にかけ、体が不自由になり仕事も失った著者の、不安や絶望が赤裸々に語られていました。 単行本のあとがきと文庫本のあとがきで時間が経過するとともに、かつてのユーモアと生命力あふれる著者が戻ってきてるようでとても嬉しく感じました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品