最後の防衛線 危機と日本銀行

中曽宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784296113071
ISBN 10 : 4296113070
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
追加情報
:
736p;20

内容詳細

金融危機を食い止める「最後の防衛線」を担ったのは、もとより中央銀行だけではない。民間金融機関や金融監督当局、預金保険機構、そして資本不足に対応する公的資本注入の財源を握る財務当局だ。強固な防衛線を築くためには関係者が一致協力して事に当たらなければならない。防衛線に綻びが生じると危機は瞬く間に拡大してしまう―。1990年代の日本の金融危機と、2008年のリーマンブラザーズの破綻を挟む国際金融危機という2つの大きな金融危機に、現場部署で対応することとなった前日銀副総裁が明かす戦いの記録。

目次 : 第1部 1990年代の日本の金融危機(金融危機前夜/ 初期の危機対応 ほか)/ 第2部 国際金融危機(金融危機間の金融政策/ リーマンショックまでの1年 ほか)/ 第3部 国際金融危機後の日銀と金融政策(白川総裁の下での日銀の対応/ 黒田日銀の船出 ほか)/ 第4部 金融危機から学ぶ教訓と今後の課題(コロナ経済危機/ 金融危機が残した教訓 ほか)

【著者紹介】
中曽宏 : 東京大学大学院経済学研究料金融教育センター特任教授、大和総研理事長。1978年東京大学経済学部卒、日本銀行入行。国際決済銀行(BIS)出向などを経て、2003年金融市場局長、08年理事、13年副総裁。日本銀行での39年間、主に金融システムとグローバル金融市場の危機管理や量的緩和政策の出口政策を指揮。18年同行退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    元日本銀行副総裁によるご自分の経験をもとにして金融政策にどのようにかかわっていくべきかを説いている気がしました。確かに新聞や経済週刊誌ではあまり掲載されないところなどが詳しく書かれている気がします。とくに第V部の「黒田日銀の船出」のところは日銀の在り方を詳しく書かれているような気がしました。理論がかなり記載されているところもあり私には非常に参考になりました。

  • まーくん さん

    前日銀副総裁が、資産バブルで絶頂期を迎えた日本経済が、バブル崩壊を境に辿った苦難の時代を語る。著者が金融政策の最前線で過ごした30年間には90年代の金融危機と米国に端を発した08年のリーマン・ショックと二度の金融危機に遭遇している。拓銀、長銀、山一と大きな銀行や証券会社が次々と倒産していき、失われた10年という状況に。その後も日本経済は浮揚せず、失われた30年という声も出ている。この間、金融政策の現場での「最後の防衛線」として中央銀行の使命を果たすために苦闘した日々を具体的、詳細に綴る。⇒

  • koji さん

    2018年副総裁として退任するまでの39年間、その大半を金融危機、経済危機を食い止める「最後の防衛線」として死力を尽くした「日銀マン」の魂の記録。何が凄いか。私なりに5点に纏めます。@736頁、全く中弛みがないこと(読む手が止まらない)、Aごまかしのない実直、率直な態度(知的誠実とはこういうことか)、B目配りがきいていること(出口戦略まで踏み込み正に中央銀行の政策の教科書)、C臨場感溢れる数々のエピソードが絶妙なアクセントになっていること、そしてD職業人としての矜恃(かくありたい)。読後興奮が収まりません

  • Hiroo Shimoda さん

    読み応えある。特に前半のバブル崩壊後の金融危機に現場として如何に対処したか、その手段は「今思えば甘かった」「批判あったが正しかった」といったニュートラルな振り返りがまた良い。

  • Go Extreme さん

    1990年代の日本の金融危機: 金融危機前夜 初期の危機対応 1997年秋の金融危機 体系的な破綻処理の仕組みの構築 中央銀行・最後の貸し手機能 なぜ危機収束に長い時間を要したのか 日本の金融危機が残したもの 国際金融危機: 金融危機間の金融政策 リーマンショック 公的資金注入・追加的政策対応 欧州債務危機 BIS市場委員会 日銀と金融政策: 白川総裁の下での日銀の対応 黒田日銀の船出 金融政策の変遷 金融危機から学ぶ教訓と今後の課題: コロナ経済危機 金融危機が残した教訓 残された課題 金融政策の今後

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中曽宏

東京大学大学院経済学研究料金融教育センター特任教授、大和総研理事長。1978年東京大学経済学部卒、日本銀行入行。国際決済銀行(BIS)出向などを経て、2003年金融市場局長、08年理事、13年副総裁。日本銀行での39年間、主に金融システムとグローバル金融市場の危機管理や量的緩和政策の出口政策を指揮。

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