基本情報
内容詳細
金融危機を食い止める「最後の防衛線」を担ったのは、もとより中央銀行だけではない。民間金融機関や金融監督当局、預金保険機構、そして資本不足に対応する公的資本注入の財源を握る財務当局だ。強固な防衛線を築くためには関係者が一致協力して事に当たらなければならない。防衛線に綻びが生じると危機は瞬く間に拡大してしまう―。1990年代の日本の金融危機と、2008年のリーマンブラザーズの破綻を挟む国際金融危機という2つの大きな金融危機に、現場部署で対応することとなった前日銀副総裁が明かす戦いの記録。
目次 : 第1部 1990年代の日本の金融危機(金融危機前夜/ 初期の危機対応 ほか)/ 第2部 国際金融危機(金融危機間の金融政策/ リーマンショックまでの1年 ほか)/ 第3部 国際金融危機後の日銀と金融政策(白川総裁の下での日銀の対応/ 黒田日銀の船出 ほか)/ 第4部 金融危機から学ぶ教訓と今後の課題(コロナ経済危機/ 金融危機が残した教訓 ほか)
【著者紹介】
中曽宏 : 東京大学大学院経済学研究料金融教育センター特任教授、大和総研理事長。1978年東京大学経済学部卒、日本銀行入行。国際決済銀行(BIS)出向などを経て、2003年金融市場局長、08年理事、13年副総裁。日本銀行での39年間、主に金融システムとグローバル金融市場の危機管理や量的緩和政策の出口政策を指揮。18年同行退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
中曽宏
東京大学大学院経済学研究料金融教育センター特任教授、大和総研理事長。1978年東京大学経済学部卒、日本銀行入行。国際決済銀行(BIS)出向などを経て、2003年金融市場局長、08年理事、13年副総裁。日本銀行での39年間、主に金融システムとグローバル金融市場の危機管理や量的緩和政策の出口政策を指揮。
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