のろのろ歩け

中島京子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163816302
ISBN 10 : 4163816305
フォーマット
出版社
発行年月
2012年09月
日本
追加情報
:
223p 19cm(B6)

内容詳細

『北京の春の白い服』―1999年、中国初のファッション誌創刊に向けて派遣され北京で奔走する夏美。『時間の向こうの一週間』―2012年の上海、赴任したばかりで多忙な夫の代わりに家探しを引き受けた亜矢子。『天燈幸福』―「台湾に三人おじさんがいるのよ」という亡き母の言葉を手がかりに旅に出た美雨。時間も、距離も越えて、新しい扉をひらく彼女たちの物語。

【著者紹介】
中島京子 : 1964年東京都生まれ。出版社勤務、フリーライターを経て、03年『FUTON』でデビュー。06年『イトウの恋』、07年『均ちゃんの失踪』、08年『冠・婚・葬・祭』がそれぞれ吉川英治文学新人賞候補に。10年『小さいおうち』で第143回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    中島さん独特の視線で、中国の街とそこで生きる人々と日本人の関わりを物語にした作品集。ちょっぴりほろ苦く、ちょっぴり切なくノスタルジックで泣きたいような笑いたいような読後感は絶品。コクのあるワインみたいだと感じた。3編とも良いのだが、雑誌の編集者の女性が北京で悪戦苦闘する「北京の春の白い服」と母の意外な面を娘が発見する「天燈幸福」が良い。特に前者の中の発展を続ける北京の中に残っている昔ながらの中国の描写が新鮮だった。

  • おいしゃん さん

    北京、上海、台湾を舞台にした3編。焦る女、すれ違う女、落ち込む女…ささくれ立った彼女たちが、異国の人々にパワーと癒しをもらってゆく姿が良い。私は台湾が大好きなのだが、台湾の話が一番短いながら、台湾の温かさがギュッと詰まっていてお気に入り。

  • taiko さん

    北京、上海、香港が舞台の3つの短編集。1990年代に中国でファッション雑誌を創刊することになった夏美。上海に来てすぐに、急な仕事が入った夫から、夫婦で住むためのアパートメントを見てくるよう言われた、駐在員の妻亜矢子。亡くなった母のゆかりの地香港に、3人のおじさんを訪ねた美雨。私には縁遠かった中国が舞台の話。どれも、舞台の情景が目に浮かぶような興味深い話でした。サブタイトルの漫漫走は素敵な言葉。離婚理由になる「感情破裂 婚姻法32条」には苦笑い。→続く。

  • ねむねむあくび♪ さん

    図書館本。北京も上海も行った事はないけれど、私の記憶の台湾は、街も人も心優しく、満たされた記憶がある。街や人や異国の文化にふれて、自分の小さな価値観を広げる。そんな旅に私も出たくなる。マンマンソウ。ルーザーズヘブン。冬の服をまだ着て春に備える。

  • くりきんとん99 さん

    北京・上海・台湾がそれぞれの舞台になっている中篇集。中国の雑多な雰囲気も、そうではない場所の雰囲気も楽しめ、さらに中島さんらしさも楽しめた、なんとも贅沢な作品。どれもすごく良かったけど、「天燈幸福」が一番のお気に入り。

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人物・団体紹介

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中島京子

1964年東京都生まれ。2003年、田山花袋『蒲団』を下敷きにした書き下ろし小説『FUTON』でデビューし、野間文芸新人賞候補となる。10年『小さいおうち』で直木賞を受賞。14年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞、同年刊行の『かたづの!』で柴田錬三郎賞と河合隼雄物語賞、歴史時代作家クラブ賞作品賞を

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