日輪の翼 河出文庫

中上健次

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309411750
ISBN 10 : 4309411754
フォーマット
出版社
発行年月
2012年09月
日本
追加情報
:
397p 15cm(A6)

内容詳細

母なる聖地熊野と訣別し、若者と老婆たちはセックスと御詠歌の旅に出る。神の地皇居まで、何を探し求め彷徨うのか。聖俗混淆の流離譚。

【著者紹介】
中上健次 : 1946‐92年。和歌山県生まれ。新宮高校卒業後上京、「文芸首都」同人。74年、『十九歳の地図』を刊行。76年、『岬』で芥川賞、翌年『枯木灘』で毎日出版文化賞、芸術選奨新人賞を受賞。以来、時代の旗手として活躍した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • syota さん

    紀州サーガ三部作(『岬』『枯木灘』『地の果て…』)の後日譚をなす長編。三部作の舞台だった「路地」は用地買収で消滅し、20歳のツヨシらは、残っていた7人の老婆を改造した冷凍車に乗せて、伊勢神宮や恐山など全国を巡る。途中までは、路地以外に行き場のない老婆たちの死出の旅かとも思ったが、どっこい彼女らは逞しかった。どこへ行っても七輪で煮炊きをし、路地と同じ生活を始めてしまう老婆たちの姿を見ると、最後の衝撃的な結末もなんとなく腑に落ちてくる。これは終焉の物語であるとともに、新たな始まりの物語だった。→

  • スミス市松 さん

    七人のオバが若衆の運転する冷凍トレーラーに乗って全国を遍歴する旅物語。行く先々でオカイサンを炊き、御詠歌を歌い、路地の思い出を語り合うオバたちは愉快で阿呆らしく、夏芙蓉の匂い立つ物語群の中では空前絶後の軽さを獲得している一方、それが路地の土俗的世界観の希釈、ひいては根にある「路地の喪失」を浮き彫りにもしている。ただしそれを著者の筆力が落ちたとは言い難い。路地とは元来、地/血そして家に縛られた閉鎖的な空間ではなく、敗れた者、貶められた者、異形の者らが往来跋扈し語り/語られることによって発生した空間であった。

  • イシザル さん

    なんか いつの間にかオバらと同じ歳に近づいて来てるからか、オバらの気持ちがわかるような気がする。キクノオバは、大津は辛い思い出しかないっと言ってたのに、その中にもイイ思い出あったんだなーっと思った。雄琴で働くタエコやララとかぶしてるんだと思った。かぶしかたがクールだなー

  • nina さん

    路地は解体され方舟となり、逐われた老婆らをのせ神々をめぐる旅に出る。信心に夢中の老婆らを尻目に船頭役の若衆は各地で神々の女たちに精を放ち、それが老婆らには自分らと同じに路地の淫蕩な極道者の先祖の血と連なる熊野の神の戯れのように見えるが、路地の若衆に女を奪われた神々はその報復なのかひとり、またひとりと熊野の神の女である老婆らを隠していく。あるいは方舟から放たれた鳩のように、長年の苦労で傷ついた羽根を繕って老婆ら自らが飛び立ち、新たな路地を見つける旅に出たのかもしれない。老婆らの気配だけをのせ舟はまたゆく。

  • ヘラジカ さん

    路地という狭小な空間を神話的な物語へと昇華させた”紀州サーガ”の終局に位置する作品。安住の地を失った路地の住人が、明確な目的を持たない、偶発的な出会いと聖地巡礼の旅に出る。老婆たちは篤い信心を持ちながらも、神々に追い出されるように各地を変遷していく。そして熊野から遠く離れる程に「路地」は剥き出しになりその根源を露出する。呪われた地の開闢とそこに住む一族の末路を描いた大傑作。長編ながら中上作品の中でも群を抜いて面白い。読み易さにおいては中上文学入門にも最適かもしれない。

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人物・団体紹介

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中上健次

1946年(昭和21年)、和歌山県新宮市に生まれる。65年、県立新宮高校を卒業後上京し、モダンジャズに熱中する。66年、同人誌「文芸首都」に加わり、小説や詩を発表する。74年、初の作品集『十九歳の地図』で注目を浴び、76年、『岬』で芥川賞を受賞。77年『枯木灘』で毎日出版文化賞を受賞する。92年(平

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