差別と教育と私

上原善広

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163900421
ISBN 10 : 416390042X
フォーマット
出版社
発行年月
2014年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
261p;20

内容詳細

差別は「同情融和」されるものではなく、闘い解放されるべきものなのだ、という主張のもと、戦後、「解放教育」が押し進められていく。「解放教育」を実際にうけ、崩壊する家庭の苦悩から救われた著者が、その意義とそこからの超克を、歴史の現場を歩くことで再発見。大宅壮一ノンフィクション賞受賞『日本の路地を旅する』の著者が描く、誰も書かなかった同和教育、解放教育。

目次 : 序章 初めての記憶/ 第1章 部落民であることを宣言した日/ 第2章 河内とマカレンコ/ 第3章 兵庫・八鹿高校事件顛末/ 第4章 広島・世羅高校事件の転機/ 第5章 同和教育の現在を歩く/ 終章 解放教育を超えて

【著者紹介】
上原善広 : 1973年大阪府出身。大阪体育大学卒業後ノンフィクションの取材・執筆を始める。日本各地の被差別部落を訪ねた『日本の路地を旅する』で2010年、第41回大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おさむ さん

    同和教育の歴史がよく分かりました。兵庫の八鹿事件や広島の世羅高校長自殺等の顛末というか内実が詳しく書かれています。関西では左翼主義と密接な繋がりを持ちながら、発展を遂げてきたんですね。今なお残る差別等、一筋縄ではいかない問題なんだなと実感。

  • gtn さん

    右翼と左翼、犬猿の仲の二人の教師が中学校を立て直す「河内とマカレンコ」の章が痛快。特に、右翼の北山教頭は、路地の者に同情しない。寄り添わない。(しかし「寄り添う」とは嫌な言葉だ。)ただただ相手の懐に飛び込む。アポなしで家庭訪問し、飾らぬ住処を見る、生の声を引き出す。その結果、命が共鳴しあう。相手も、北山は悪い人間じゃないと思えてくる。中学再建も一気呵成に進んだわけではない。このような一人一人との結びつきがあってこそだと分かる。

  • sachiko.t さん

    作者と同じ歳。自分の物の知らなさに恥ずかしくなった。

  • mustache さん

    八鹿高校事件や世羅高校事件の顛末は、この筆者にしか書けない独特のドキュメンタリーになっていて、それ自体に学ぶところが多かった。しかしこの書はそれだけではない。自らの生い立ちと経験を踏み込んで語りながら、上原は各地の関係者に突っ込んだ話を聞きつつ、同和教育・解放教育の歴史と役割を彼なりに評価しようとする。とりわけ、同対法が期限切れになり、部落の混住が進み、差別が見えにくくなって部落解放教育そのものが根本的な退潮を迎えている現代の状況を、痛みとともに振り返るところに、いつもの「上原節」が冴えている。良書だ。

  • hiratax さん

    教師の破天荒さが根本敬の漫画に出てくるような世界でおかしみがある。 路地の親が子どもに望む仕事が「イスに座る仕事」この最低限の要求からも世界がうかがい知れる。路地の高校生の合宿行事もあるよう。 著者の青春期としても読める。

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人物・団体紹介

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上原善広

1973年、大阪府生まれ。大阪体育大学卒業後、ノンフィクション作家となる。2010年、『日本の路地を旅する』(文藝春秋、のち文春文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。12年、「孤独なポピュリストの原点」(特集「最も危険な政治家」橋下徹研究、「新潮45」2011年11月号)で、第18回編集者が選ぶ雑

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