告白 三島由紀夫未公開インタビュー 講談社文庫

三島由紀夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065173855
ISBN 10 : 406517385X
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
240p;15

内容詳細

自決9ヶ月前。最後の長編小説『豊饒の海』第三巻「暁の寺」脱稿日に語られ、 今まで公開されることのなかった貴重なインタビュー音源が発見された。
くつろいだ様子でてらいなく自身の文学観、芸術観、戦後観を語るその口調に、従来のイメージをくつがえすような「素顔の三島」が表れている貴重なインタビュー。 「群像」2017年3月号に部分掲載されて各メディアで大反響を呼んだ第一級の資料を全文公開した単行本を文庫化。
「これをわかってくれれば、僕のやりたいことは全部わかる」と三島がインタビュー中で語った評論「太陽と鉄」を併録。

【著者紹介】
三島由紀夫 : 1925・1・14〜1970・11・25。小説家、劇作家。東京生まれ。学習院時代からその文才が注目され、’44年、東京大学入学と同時に『花ざかりの森』を刊行した。’47年、東大卒業後、大蔵省に勤務するが、翌年辞職。’49年、『仮面の告白』で不動の地位を確立することとなる。『金閣寺』『鏡子の家』『近代能楽集』他、絢爛たる美意識で構築された作品を次々と発表。海外での評価も高く、ノーベル文学賞受賞が期待された。’68年、楯の会結成。「豊饒の海」の最終回を書き上げ、市ヶ谷陸上自衛隊東部方面総監室にたてこもり、割腹自殺を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さきん さん

    発掘された亡くなる9か月前の未公開インタビューと対談者で翻訳家のベスター氏との共通話題であった短編「太陽と鉄」が収録。親の言う通りに生きる病弱な文学青年時代と小説家になってから、肉体を鍛える楽しさに気づき、太陽と下で鍬をふるう健全さに目覚める過程、そこから得られる武士や軍人の精神への憧れ、葛藤をにじませている。ベスター氏がもはやレコードが見つかった時に亡くなっていたのは残念。このインタビューを聞いた親族や関係者が、三島氏が自然体であることに驚いていた。

  • Isamash さん

    1970年2月19日(割腹自殺が同年11月25日)ジョン・ベスター(英国生まれの翻訳家)によるインタビュー(TBS報道記者小島英人がテープ発見)と三島著作「太陽と鉄」(「批評」に1965年11月〜1968年2月掲載された自分語りの著作)の合本。映画(vs 東大全共闘)を観て以来三島に興味が湧き本書を手に取る。非常に率直に語ってる印象でかなり興味深かった。日本国憲法が嫌いなのは、偽善のもとだからとのこと。法律を守って栄養失調で死んでしまった裁判官に象徴されるような,それを本気で守ったら死んでしまうものだと。

  • reading さん

    非常に貴重な文献。さすがは天才三島の告白であり、内容はかなり難解。あとがきも非常に興味深い。美輪明宏や松本道子編集者が登場し、南馬込の邸宅でのエピソードも目に浮かぶよう。市ヶ谷台ツアーというものがあると知り、参加してみたい。

  • 橘 さん

    好きなように楽しそうに話してらっしゃる。大聖堂みたいな小説が書けたら嬉しい、と言われていた後、9ヶ月の間にどんな心境の変化が…と思っちゃいました。

  • ホースケ さん

    そこにいるのは素顔の三島(のように見える)。ざっくばらんにインタビューに答えている姿が映像となって浮かび上がってくるようだ。印象的だったのは、自分の文章を余白のない油絵的だと言っているところ。確かに例えば『豊饒の海』などは、その美しく多彩な表現によって次々と塗り固められているさまに、しばし呆然となる瞬間がある。意地悪な70歳のお爺さんになっているであろうという想像には、既にそんな未来はないと覚悟をしていたのかもしれないが、70歳の三島も見たかったなと心底思う。『太陽と鉄』は難解だった。いつの日か再読したい

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人物・団体紹介

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三島由紀夫

1925年、東京生まれ。本名、平岡公威(きみたけ)。16歳で「花ざかり」を発表し、天稟を注目される。1947年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務した後、執筆生活に入る。1949年、『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文

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