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漢詩入門

一海知義

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784005003044
ISBN 10 : 4005003044
Format
Books
Publisher
Release Date
June/1998
Japan

Content Description

『枕草子』や『源氏物語』など、王朝時代から日本人にこよなく愛されてきた漢詩は、一見とっつきにくいが、実はたいへん面白い。友情の詩、別離の詩、戦争の詩、大自然を歌った詩など、その「心」は今日なお新鮮で、私たちの心を深く揺さぶる。本書は歴代の代表的名作を紹介、かつ脚韻や平仄についての「Q&A」を付した。

目次 : 桃と花嫁―『詩経』「桃夭」/ 世は溷れ濁りて―『楚辞』「離騒」/ 虞よ虞よ若を―項羽「垓下の歌」/ 人生百年―古詩十九首/ スズメの歌―曹植「野田黄雀行」/ 歳月人を待たず―陶淵明「雑詩」/ 悠然として南山を見る―陶淵明「飲酒」/ 天地悠悠―陳子昂「幽州台に登る歌」/ ワシガサイフニゼニガアル―賀知章「袁氏の別業に題す」/ 春眠暁を覚えず―孟浩然「春暁」〔ほか〕

【著者紹介】
一海知義 : 1929年奈良市に生まれる。旧制高校理科コースへ進んだが、文学への関心すてがたく、京都大学中国文学科へ進学、53年卒業。現在、神戸学院大学人文学部教授。中国文学専攻。かたわら経済学者河上肇、作家夏目漱石の漢詩を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 新地学@児童書病発動中

    私のような漢詩好きにはたまらない本。漢詩の魅力を十二分に堪能できる。古代から現代までの漢詩の流れをきちんと把握できて、巻末では漢詩の決まり事を学べる。おまけに素晴らしい漢詩が多く収録されているので、よく出来た選集として読める。漱石が漢詩の名手で、彼の作品が現代の中国でも高く評価されていることは知らなかった。漱石ファンとしてこれは非常に嬉しい。収録されている漢詩の中では晩唐の二人の詩人の作品が良かった。李商隠の「楽遊原」で描かれる沈みゆく夕日の描写にこめられた作者の感情に、歎息する思いだった。

  • Y

    大学の頃漢文購読の授業が結構好きだった。漢文は外国語だけど、一方では日本の文化の礎を担っている。近くて遠いようなちょうどいい距離感で私にとってロマンを感じる文学だ。漢詩を集中的に勉強したことがなかったので手に取ってみたのだが、なんと細かなルールの多いことに驚き。漢詩を作ることはとても難しいなと感じたけれど、漢詩を辞書を駆使して自分なりに訳してみたいという意欲がわいた。色んな漢詩に触れてみて、色彩豊かな詩が好きだなと思った。高啓の詩がとても好き。シンプルな言葉を使った漢詩が好き。

  • おはぎ

    漢詩を学ぼうと思って読む。対句、平仄などルールに則って作られた詩をそれを意識しつつ鑑賞するのは楽しそう。ただルールを詳しく知るのは大変そう。いつか自分でも作ってみたりしたい。

  • Hatann

    岡潔と小林秀雄の対談である「人間の建設」を読んで、改めて漢詩に親しんでみようと思って手にとった。漢詩の全盛期は唐宋のころだが、入門編として並べた25首の中には詩経から始まり日本の知識人の作品に至るまで広く紹介している。巻末には、脚韻、対句、平仄などの漢文作成上のルールにも触れる。漢詩の脚韻については音読みで分析されているが、現代中国語とも当時の唐音とも違うので、どう鑑賞するのが良いのかなと思い悩む。しかし、漢文が中華世界におけるインターフェイスだと思えば、日本語書き下し文にて楽しめばよいと行きつく。ふむ。

  • kenitirokikuti

    図書館にて。および購入も。1998年刊行の岩波ジュニア新書である。既読だったが、そのときには単純に漢文の参考書として読んだので、著者の「志」(「詩は志を言う」)は気付かなかった▲「はじめに」と「25 老馬路を知る 河上肇「偶成」」にて、河上肇が昭和16年に作った七言絶句「対鏡以田夫」を取り上げている。河上は治安維持法により昭和8年に投獄され5年服した。旧詩は図書の差し入れは検閲対象外だったそうな。なお、この一首が典拠とした故事は、愚鈍な皇太子が官の敷地内の蛙に給与をあたえよ、というもの。

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