DVD 輸入盤

『トロヴァトーレ』全曲 マクヴィカー演出、M.アルミリアート&メトロポリタン歌劇場、M.アルバレス、ホロストフスキー、他(2011 ステレオ)

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
0734783
組み枚数
:
1
レーベル
:
Dg
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明


ヴェルディ『トロヴァトーレ』MET上演
アルバレス、ザジック、ホロストフスキー、ラドヴァノフスキー
マクヴィカー演出、アルミリアート指揮


ヴェルディ屈指の熱血系オペラとして人気の『トロヴァトーレ』は、勇壮なテノールに、優雅なソプラノ、迫力あるバリトンに、強烈なメゾ・ソプラノの4人を主軸に、合唱と脇役にも重要な歌を配して進められるドラマティックなオペラ。
 今回登場する2011年のメトロポリタン・オペラでの上演は、ライヴ・ビューイングもされたもので、カメラワークや照明などは手慣れており、マクヴィカーの明快な演出を映像作品としてさらにわかりやすく伝えてくれます。
 マンリーコ役は、ディ・ステーファノの肝いりで活躍を開始したアルゼンチン出身のマルセロ・アルバレス。上演当時49歳のベテランで、現在、ヴェルディ・テノールの第一人者とも言われており、最近は声に重みも出始めてこの役柄に適合しています。
 レオノーラ役は、アメリカ出身のソンドラ・ラドヴァノフスキー。上演当時42歳の彼女は、同世代のヴェルディ・ソプラノとして高い実力を持っていると評されてきました。
 ルナ伯爵役は、ロシア出身のドミトリー・ホロストフスキー。上演当時41歳の彼は、若き日にはコンクールでターフェルに勝ったほどの実力の持ち主で、ヴェルディの諸役も得意としており、『トロヴァトーレ』の映像作品もこれが2つ目となります。また、CDでもヴェルディ・アリア集に、ラドヴァノフスキーとのヴェルディ名場面集もリリースするなど、ヴェルディにはかなり力を入れているようです。
 アズチェーナ役は、アメリカ出身のドローラ・ザジック。上演当時59歳の彼女は、すでに国際的な長いキャリアを持っており、ヴェルディの諸役も得意とし、『トロヴァトーレ』のCDもあり、映像作品もこれが2つ目となります。
 指揮は、イタリア出身のマルコ・アルミリアート(テノールのファビオは実兄)。上演当時47歳のアルミリアートはイタリア・オペラの指揮を中心に世界的に活躍しており、よく歌いながらも勢いの良い指揮で高い評価を得てきました。
 演出は、イギリス出身のデイヴィッド・マクヴィカー。上演当時45歳のマクヴィカーは、バロックから近現代までさまざまなオペラに生き生きとした演出をおこない、ヨーロッパ中心に大きな人気を得ていた演出家。日本での『トリスタンとイゾルデ』も話題になっていました。(HMV)

【収録情報】
・ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』全曲

 マルセロ・アルバレス(マンリーコ)
 ソンドラ・ラドヴァノフスキー(レオノーラ)
 ディミトリー・ホロストフスキー(ルーナ伯爵)
 ドローラ・ザジック(アズチェーナ)
 シュテファン・コツァン(フェランド)
 マリア・ジフチャク(イネス)
 エドゥアルド・ヴァルデス(ルイス)
 メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
 マルコ・アルミリアート(指揮)

 演出:デイヴィッド・マクヴィカー
 舞台:チャールズ・エドワーズ
 衣装:ブリギッテ・ライフェンシュトゥエル
 照明:ジェニファー・ティプトン
 振付:リア・ハウスマン

 収録時期:2011年4月30日
 収録場所:ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場(ライヴ)

 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DTS5.1
 NTSC
 Region All

ユーザーレビュー

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主役の四人を揃えるのが至難なだけに、音だ...

投稿日:2014/03/02 (日)

主役の四人を揃えるのが至難なだけに、音だけの記録でもなかなか決定盤の無い(強いて言えばカラヤン62年のライヴか)作品だが、この映像は久々に強力な歌手が揃った聴きごたえ、見ごたえのあるものと言えるだろう。 特にホロストフスキーのルーナは、バスティアニーニの高みにこそ及ばないものの「ホロストフスキーのルーナ伯爵」という役作りを確立していると思う。安定した歌唱と恵まれた容姿(やや偏執狂的な役作りだが)で、当代一のルーナと言えよう。 ザジックのアズチェーナも見事、先に映像で出た「アイーダ」での衰えぶりに、とうとう過去の人かと思ったが、ここでの鬼気迫る演技と安定して圧倒的な歌唱、舞台上での存在感も素晴らしい。 ラドヴァノフスキーは今回初めて耳に(目に)するソプラノだが、暗めの声質はマリア・カラスを近代化したような感じ、コロラトゥーラの技術も申し分なく、メットの巨大な空間にも負けない声量にも恵まれているようだ。 そもそもレオノーラという役は専ら受身の印象が強いのだが、ラドヴァノフスキーは自ら悲劇の渦中に飛び込んで、ファム・ファタール的な空気さえ感じさせるのがユニークだ。 アルバレスはそもそもがリリコであろうと思うのと、上記の重量級の歌唱(外見ではなく)に押されて多少印象が薄くなってしまったが、甘さと明るさを備えた優れた演唱だろう。(ちなみに第3幕のカバレッタは半音下げ) アルミリアートの指揮は、歌手をよく引き立てながら音楽のクライマックスは切れ味良く盛り上げており、この歌合戦的な公演を的確にまとめていたと思う。 マクヴィカーはお得意のよく作りこんだセットや豪華な衣装で、非常にわかりやすく説明的な舞台づくり。回り舞台を効果的に用いた展開の早さも心地よい。スペイン独立戦争時代に時代を移したという設定も、人物の相関もわかりやすくて良いのではないか。 保守的なメットでの演出とあって、いつもの猥雑な表現は控えめだが、マンリーコを取り巻く親衛隊に長身イケメンの役者を並べたのは、マクヴィカーの性的嗜好であろうかとニヤリとさせられた。 アンヴィルコーラスで、彼らが巨大なハンマーで金床をガンガンぶっ叩くのだが、それがしっかり音楽になっているのも見もの・聴きものであった。 カメラワークは相変わらず忙しいところもあるが、今回は幾分控えめで見やすく、毎度邪魔臭い上演前や幕間のバックステージは、休憩が1回しか無いおかげで我慢できる範囲内であった。 日本語字幕こそ無いが「トロヴァトーレ」の最初の一枚としてお奨めできる映像作品である。

天然芝 さん | 秋田県 | 不明

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ヴェルディ(1813-1901)

1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習

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