ヴァージニア・ウルフ

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レズビアン短編小説集 女たちの時間 平凡社ライブラリー

ヴァージニア・ウルフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582768152
ISBN 10 : 4582768156
フォーマット
出版社
発行年月
発売延期未定
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
384p;16

内容詳細

幼なじみ,旅先での出会い、姉と妹、ためらいと勇気。見えにくいが確実に紡がれてきた「ありのままの」彼女たちの物語。待望の再刊!

【著者紹介】
ヴァージニア・ウルフ : 1882‐1941。イギリスの小説家・評論家。代表作は、意識の流れの手法を用いた『ダロウェイ夫人』。レズビアン文学の代表とされる『オーランドー』は、当時親密な交際を続けていた女性をモデルにしたとされる

利根川真紀 : 1963年、埼玉県生まれ。学習院大学大学院博士課程単位取得退学。現在、法政大学教授。専攻、アメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ワッピー さん

    ジュエット「とんがりモミの木の郷」から遷移。「レスビアン」という言葉から想像される自分のイメージの貧困さを思い知りました。女性同士の関係性について、さまざまな時代背景と生活観、そして何より当事者同士の関係性から発生する無限に近い可能性を描いています。お互いの心情もオープンなもの、秘めたものがあり、また前に進むもの、諦めるものあり、男性的視点すらあって、小説として相当読みごたえのある、かなり考えさせられるアンソロジーでした。この複雑さ、繊細さは女性的な感性に由来するものかもしれませんが、表出・表現は違えど⇒

  • kasim さん

    直截的な題がもったいないくらい、繊細な名品が多く、あからさまなものはない。モダニズムの作品が中心ということも関連するだろうが。解説にある通り、特に同性愛というわけではなく異性愛や男性支配を拒否するだけの作品も含まれている。シスターフッド、なのかもしれないけど、てきぱきと前に出る政治的な感じもなくてひっそりと豊かに生きている女性たちが描かれる。安定の(?)ウルフ、マンスフィールド。ジュエットの無垢な清々しさ、バーンズのビロードのような退廃。

  • やいっち さん

    表題のレズビアンに惹かれて手にした。好奇心で。が、本書においてレズビアンとは、従前の文学においては無視か視野に入らなかった、女性同士の交流をテーマにする文学を扱い、そんな初期の作品群を紹介している。過日の直木賞候補が全員女性だったのは耳目に新しい。現代では当たり前のテーマだが、先駆者らは偏見との闘いで、筆名を男性にしたり曖昧にしたり。19世紀のジョージ・エリオットが有名だが、20世紀の半ばに至るも事情は大して変わっていない。こうした作品群を示されて新鮮だったんだろうし、勇気づけられただろう。

  • 有理数 さん

    とても素晴らしく、とても美しく、とても幻想的なアンソロジーだった。全ての短編が女同士の恋愛を扱っているわけではないけれど、時代的なものも含め「女の歴史と心理の息づかい」が感じられて。どの作家も筆致が心地のよい浮遊感に満ちていた。その中でもやっぱり、ヴァージニア・ウルフは、歴史的にも、あるいは私個人の好みから見ても、特別な作家だなあということを再認識した。女性たちの物語に現れる、切なさや楽しさの揺らぎも、反抗的な眼差しも、普遍的で艶やかな精神も全て詰まっている。利根川真紀の熱烈な解説もよかった。復刊に感謝。

  • jamko さん

    同性愛嫌悪の時代のアメリカでレズビアンとして生きた小説家たちのアンソロジー。恋愛や性愛より精神の繋がりにフォーカスした短編たちは、当時直接的な表現が受け入れられなかったゆえの結果だとしても、より小説としての普遍性を獲得しており暗喩に満ちた技巧にも唸らされた。ケイト・ショパン『ライラックの花』、セアラ・オーン・ジュエット『シラサギ』、イサク・ディーネセン『空白のページ』がとくに印象に残る。英米におけるレズビアン文学の歴史をざっと説明してくれる解説も読み応えあり。読みたい本が増えた。

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ヴァージニア・ウルフ

1882年、ロンドンに生まれる。文芸評論家の父を持ち、知的な環境の中、文学的感性を若い頃からはぐくむ。20代の頃、ブルームズベリー・グループに参加。1915年、最初の長篇小説『船出』を出版する。「意識の流れ」の手法を追求し、『ダロウェイ夫人』『燈台へ』『波』などの傑作を生み出す。1941年、神経衰弱

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