旧東独の音楽家たちは良い仕事をしていたなとあらためて思い知らさせる。ヴァイルはどうしてもレーニャの歌唱の呪縛が大きいが、ギーゼラ・マイの演奏は言語と歌（それに演劇的経験）とが密着していて、これも素晴らしいと思う。『７つの大罪』は指揮のケーゲルももちろんだが、声楽アンサンブルにシュライアーなどが入っていて、特に充実している。

DISC1のヤンソンス盤はお勧めできる１枚。ヴァイオリンのツィンマーマンもワイルの雰囲気にピタリとはまっている。ワイルの交響曲はオケに恵まれない録音が多いが、当盤はベルリンフィル。他の盤でこの曲に失望した人こそ、聞いてもらいたい。残念ながらDISC2のラトルによる「７つの大罪」は成功した録音とは言えない。でも様々な演奏が楽しめる作品なので持っていても悪くはない。ぼくにとっての「７つの大罪」のベストはCBS録音のMTT-ミネゲス盤なのだが、長らく廃盤中。これはオリジナルジャケットで復刻して欲しいものだ。

レーニャの三文オペラと並ぶワイルの名盤です。 ＬＰでさんざん聴いていましたが、やっとＣＤを見つけました。 声の美しさと語りのセンス。ストラータスはオペラなどでは やや線が細い感じがしますが、その危なげな味わいがワイルには とてもマッチしているように思います。 ともかく歌曲ではこれを超えた演奏は無いと思います。

ヴァイルは関心がないので他の方に譲りますが、ベルクの演奏は大変素晴しいです。クローズアップされるのがやはり、アレッシ氏率いるTb軍であり、舌を巻く。

フェイスフルの若かりし頃を知ってる人には辛い！ ｸﾙﾄﾜｲﾙやｶﾞｰｼｭｳｲﾝはｼﾞｬｽﾞｺﾝﾃﾝ側のアプローチの方が面白い！ しかも何故フェイスフル？ﾏﾘｰｺｯｸﾗﾝやﾉｰﾏｳｫｰﾀｰｿﾝが唄ってれば、確実に秀作になったはず！外して唄うのと外れているのでは大違い！(-o-;)たらればは、無いがミックに会ったのが間違いだった〜人生も歌もハズレてしまった。悲しい！

このアルバムは三文オペラなどは入ってなくて、シャンソン色の強い内容です。Stratasはいいシンガーです。有名なyoukaliを始めどの曲も素晴らしいです。マイベストトラックは７。

　ミネゲス、トーマス、ＬＳＯの版がほしくて発注したものの、4ヶ月弱待ち続けました。上記は20年近く前に新譜で出た際に買い、非常に感銘を受けたもので（残念ながら前買ったディスクは自宅の火事で燃えてしまいました）。廉価版で再発売(03年発売)でしたが結局廃盤ということになり、仕方なくこのディスクを買いました。 　本命の代用品だった割には期待以上の水準で、さすが作曲家と時代をともにしたレーニャだけあって、思い入れもたっぷりで適度に退廃的で、それでいて下品でない歌唱（他のﾃﾞｨｽｸの視聴では、下品すぎておまけに英語で歌ってる

If you want the true operatic performance of this opera, you must buy this recording. The entire cast in this recording are all opera singers and everyone provides accurately musical singing. You will enjoy it every minute of your listening to this performance.

フェイスフルに「７つの大罪」を歌わせよう・・なんて、アイディア賞ものである。独特のハスキーな歌声に、最初は「うわぁ」とのけぞってしまうが、そのなんとも退廃的な雰囲気が、曲に見事にハマっている。あまりに個性的な演奏ゆえ、ファーストチョイスとしてお薦めはできないが、この曲が好きな方には、一聴をお薦めしたい。Ｄ．Ｒ．デイヴィスの指揮も、なかなかシャープで気に入った。

ワイル歌曲の中でも私のベスト、フェイバリットＣＤの１枚、ストラータスの声が最高、この辺で違うフォーマット（ＳＡＣＤ，ＤＶＤ−Ａ）で再発を。