ファンタジー〜ヴァイオリン名曲集　ベネデッティ、Ｖ．ペトレンコ＆ロイヤル・フィル、他

ニコラ・ベネデッティ／ファンタジー
著しい成長と充実が光る、スコットランドの若き才媛の第4弾

1987年、スコットランドのイタリア系の家庭に生まれた美しき天才ヴァイオリニスト、ニコラ・ベネデッティは５歳でヴァイオリンを始め、10歳でユーディ・メニューイン音楽院に入学。16歳のときには、シマノフスキのヴァイオリン協奏曲第1番の演奏により“BBC Young Musician of the Year”に選ばれています。
　「ファンタジー」と題された今回のアルバムに選ばれたのは、『ツィゴイネルワイゼン』『ツィガーヌ』『ヴォカリーズ』など、ヴァイオリン・ショーピースの傑作ばかり。持ち前の超絶技巧や、ストラディヴァリウスの銘器「アール・スペンサー」の美音が生かされる曲が中心ですが、しかしそれは単なる名曲集にとどまるものではありません。
　『ツィゴイネルワイゼン』『序奏とロンド・カプリチオーソ』『ツィガーヌ』の指揮はイギリスで絶大な人気を誇る注目の若手ワシリー・ペトレンコで、オーケストラはロイヤル・フィル。ピアノ伴奏の3曲では、1999年ホロヴィッツ・コンクール優勝の名手、アレクセイ・グルニュクが演奏しています。
　近年彼女が大変興味を抱いているというジプシー音楽と、内省的な思索に満ちた歌の数々を味わえるラインナップになっていて、彼女の音楽性と技術両面での、著しい成長と充実ぶりを示す仕上がりになっています。
　なお、収録作品中、『揚げひばり』と『タイスの瞑想曲』の２作品は、既発売アルバムからの転用音源となります。

【収録情報】
1.サラサーテ：『ツィゴイネルワイゼン』Op.20
　ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
　指揮：ワシリー・ペトレンコ
　録音：2008年3月22日＆12月5日、リヴァプール、フィルハーモニー・ホール

2.ヴォーン・ウィリアムズ：『揚げひばり（舞い上がるひばり）』
　ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
　指揮：アンドリュー・リットン
　録音：2007年6月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン

3.サン＝サーンス：『序奏とロンド・カプリチオーソ』Op.28
　ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
　指揮：ワシリー・ペトレンコ
　録音：2008年3月22日＆12月5日、リヴァプール、フィルハーモニー・ホール

4.マスネ：『タイスの瞑想曲』
　ロンドン交響楽団
　指揮：ダニエル・ハーディング
　録音：2005年1月、ロンドン

5.ラヴェル：『ツィガーヌ』
　ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
　指揮：ワシリー・ペトレンコ
　録音：2008年3月22日＆12月5日、リヴァプール、フィルハーモニー・ホール

6.ペルト：『鏡の中の鏡』
7.ラフマニノフ：『ヴォカリーズ』Op.34‐14
8.フォーレ：『夢のあとに』
　アレクセイ・グルニュク（ピアノ）
　録音：2008年4月15日、モンマス、ワイアストーン・コンサートホール

　ニコラ・ベネデッティ（ヴァイオリン）