CD 輸入盤

アルド・フェラレージ 未出版録音集 1929〜1973(18CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
RH001
組み枚数
:
18
レーベル
:
:
Taiwan
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

イタリアの知られざるヴァイオリニスト、アルド・フェラレージ
いきなり18枚の録音集成が登場!


アルド・フェラレージ[1902-1978]は、イタリアのヴァイオリン奏者。フェラーラの生まれ。5歳の時に両親から音楽の才能を認められ、地元のフレスコバルディ音楽学校でフェデリコ・バレーラとウンベルト・スピーノに師事。12歳の時にパルマ音楽院に進学してマリオ・コルティにヴァイオリンを学び、コルティのローマ聖チェチーリア音楽院への転任に合わせて転学し、1917年に卒業。卒業後はフェラーラに戻り、暫く地元のアポロ映画館の無声映画の伴奏やカフェでの演奏で生計を立てていましたが、ヴァーシャ・プルジーホダとヤン・クーベリックに認められてベルギーに留学、ウジェーヌ・イザイの下で研鑽を積みながら欧米各地で演奏活動を行いました。第二次世界大戦中は、母親がユダヤ人であったために演奏活動を制限されましたが、1948年に演奏活動に復帰、1950年にはジェノヴァで行われたクリストファー・コロンブス生誕500周年祭でニコロ・パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番を披露したり、1965年にバチカンの教皇パウロ6世の御前で演奏を披露したりするなどの活動を行いました。1968年にエフレム・ジンバリストがカーティス音楽院の院長を辞任したとき後任として渡米を打診されますが、家族とイタリアで過ごすことを優先してその話を断っています。サンレモにて死去。
 シルクのようななめらかな音色の上に技巧もしっかりした個性派のヴァイオリニストです。こんなヴァイオリニストがいたのか、と驚かされること間違いなし。ヴァイオリン好き必携のセットです。(輸入元情報)

【収録情報】
CD1
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番
カルロ・ゼッキ(指揮)RAIナポリ・スカルラッティ管弦楽団 録音:1960.6.21
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
エーリヒ・シュミット(指揮)ベロミュンスター放送管弦楽団 録音:1963.5.20

CD2
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ルチアーノ・ロサダ(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1962.4.19
アントニオ・バッツィーニ:ヴァイオリン協奏曲第4番
フランコ・ガリーニ(指揮)RAIナポリ・スカルラッティ管弦楽団 録音:1961.6.13
パガニーニ:「虚ろな心」による変奏曲、魔女たちの踊り
アウグスト・フェラレージ(ピアノ) 録音:1963

CD3
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
フランコ・ガリーニ(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1963年
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第4番
フランコ・ガリーニ(指揮)ミラノRAI交響楽団 録音:1963.4.27

CD4
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
フェルッチョ・スカリア(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1966.11.19
マリオ・グァリーノ(1900-71):ヴァイオリン協奏曲(1948)
フェルッチョ・スカリア(指揮)ミラノRAI交響楽団 録音:1969.6.30
※グァリーノのヴァイオリン協奏曲はパガニーニ没後100周年に捧げられ、クリュイタンスの指揮、フェラレージのヴァイオリンで初演された。

CD5
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ガエターノ・デログ(指揮)RAIナポリ・スカルラッティ管弦楽団 録音:1968.7.14
シュチェパン・シュレック(1914-86):ヴァイオリン協奏曲(1951)
フェルッチョ・スカリア(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1966.6.30
ドヴォルザーク:カプリッチョ Op.24
レオポルド・ルートヴィヒ(指揮)RAIナポリ・スカルラッティ管弦楽団 録音:1967.4.1
※シュチェパン・シュレックは1914年、クロアチア、ザグレブ生まれの作曲家で、ヴァイオリン協奏曲はこれが世界初演演奏。

CD6
アルフレード・ダンブロージオ(1871-1914):ヴァイオリン協奏曲第1番(1903)
パガニーニ:「虚ろな心」による変奏曲(アンコール)
カルロ・ファリーナ(指揮)ニース・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1971
マリオ・グァリーノ(1900-1971):ヴァイオリン協奏曲(1948)
カルロ・ファリーナ(指揮)ベロミュンスター放送管弦楽団 録音:1968
※ダンブロージオは1871年生まれのイタリア・ナポリの作曲家。

CD7
エルガー:ヴァイオリン協奏曲
ピエトロ・アルジェント(指揮)ミラノRAI交響楽団 録音:1966.3.22
ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲
ウィリアム・ウォルトン(指揮)ロイヤル・フィル 録音:1955.11.16

CD8
ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲
ミルトン・フォルスタ(指揮)ミラノRAI交響楽団 録音:1961.5.26
アーサー・ベンジャミン:ロマンティック・ファンタジー
エーリヒ・シュミット(指揮)ベロミュンスター放送管弦楽団 録音:1963
シベリウス:2つの荘重な旋律
アマンド・ラ・ローサ・パロディ(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1965.6.12
※アーサー・ベンジャミンは1893年生まれオーストラリアの作曲家。

CD9
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
マリオ・ロッシ(指揮)トリノRAI交響楽団 録音:1959.5.15
ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲
アラム・ハチャトゥリアン(指揮)トリノRAI交響楽団 録音:1963.4.12

CD10
カルロ・ヤキーノ(1887-1971):ソナタ・ドラマティカ(1930)
ミルトン・フォルスタ(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1960
サルヴァトーレ・アレグラ(1897-1993):
月へのヴァイオリナータ、あてのないパストラーレ
サルヴァトーレ・アレグラ(指揮)ナポリRAI交響楽団 録音:1973
フランコ・マンニーノ(1924-2005):気まぐれな奇想曲(1969)
フランコ・マンニーノ(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1969
パガニーニ:「虚ろな心」による変奏曲、アダージョとタンブリーノ、
魔女たちの踊り、ソナチネ第12番Op.3-6
アウグスト・フェラレージ(ピアノ) 録音:1966
※ヤキーノは「自転車泥棒」などの映画音楽を作った人。マンニーノはルキノ・ヴィスコンティ後期の名作群の音楽を担当した人。

CD11
ブラームス:ピアノ五重奏曲
マルコ・マルティーニ(ピアノ)、サン・レモ弦楽四重奏団(1st:フェラレージ)録音:1963
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」
エルネスト・ガルディエリ(ピアノ) 録音:1970.11.20

CD12
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1,2,3番
エルネスト・ガルディエリ(ピアノ) 録音:1965.3

CD13
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
イザイ:詩曲第1番Op. 12
エルネスト・ガルディエリ(ピアノ) 録音:1965.7.21
イザイ:詩曲第3番Op. 15、ディヴェルティメントOp. 24
エルネスト・ガルディエリ(ピアノ) 録音:1971.10.11
イザイ:ディヴェルティメントOp. 24(管弦楽伴奏)
マッシモ・フレッチャ(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1964.12.23

CD14
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ
エルネスト・ガルディエリ(ピアノ) 録音:1970.11.20
サラサーテ:アンダルシアのロマンス
アウグスト・フェラレージ(ピアノ) 録音:1963
トゥリーナ:サンルカールの娘の詩Op. 28、闘牛士の祈りOp. 34
エルネスト・ガルディエリ(ピアノ) 録音:1966.512

CD15
フランコ・アルファーノ(1876-1954):ヴァイオリン・ソナタ
エルネスト・ガルディエリ(ピアノ) 録音:1973.12.10
マリオ・グァリーノ(1900-71):ヴァイオリン・ソナタ
エルネスト・ガルディエリ(ピアノ) 録音:1972.4.12
カール・ヘラー(1908-87):ヴァイオリン・ソナタ
エルネスト・ガルディエリ(ピアノ) 録音:1971.10.11
※フランコ・アルファーノは 1875年生まれのイタリアのオペラ作曲家。カール・ヘラーはドイツ・バンベルク生まれの作曲家。父、祖父、曾祖父は大聖堂のオルガニストだった。

CD16 LP録音集(ショウピース集)
ガーシュウィン、ドビュッシー、ゴドフスキ、クライスラー、グルック、
ストラヴィンスキー、ウェーバー、アレンスキー、ドヴォルザーク、
メンデルスゾーン、ナポリ、アクロンの小品集
エルネスト・ガルディエリ(ピアノ) 録音:1956.11(HMV録音)

CD17 SP録音集(サロン小品集)
バッツィーニ、バッハ、パガニーニ、マスネ、リスト、R.シュトラウスの小品集
プロスペロー・フェラレージ(ピアノ)、カルロ・ヴィドゥソ(ピアノ)、エンリカ・アルベルティ(ソプラノ) 録音:1929(ODEON、HMV)
ジョルジオ・ファヴァレット(ピアノ) 録音:1943
チャイコフスキー、ボロディンの弦楽四重奏曲から
サン・レモ弦楽四重奏団(1st:フェラレージ) 録音:1934.5(HMV)

CD18
アルド・フェラレージの話
録音:1970年代中ごろ
シューベルト:アヴェ・マリア
アウグスト・フェラレージ(ピアノ) 録音:1963

ユーザーレビュー

総合評価

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現在入手できない音源をぶら下げて、「この...

投稿日:2020/02/13 (木)

現在入手できない音源をぶら下げて、「この演奏家は、とても素晴らしい演奏家ですよ」などと宣うのは、ほとんどの場合、コレクターの戯言と受け取られるだろう。そう受け取られるのも無理はない。紹介する音源は、今や手に入らないのだし、それを持っていることを自慢したいがために、そんなことを宣うのだから。そう受け取られる限り、取り上げられる演奏家は、名声的な意味で死んでいる。 人生的な意味での死と名声的な意味での死の違いは、一方が現代医学の粋を尽くしても蘇生できないのに対し、他方は再評価されることによって蘇生することが出来ることだ。入手しやすい音源が、入手しやすいルートで手に入れられる限り、その演奏家は名声的に死に絶えることはないだろう。しかし、一旦名声的に死を迎えた―つまり忘れられた―演奏家を蘇生することは、決して簡単なことではない。コレクターの戯言としか受け取られないようなことを、泥水をすすってでも言い続ける必要があるし、それが入手しやすい音源の供給に繋がらなければ、名声的な意味での蘇生につながらない。音源の入手しやすいルートが確保されただけでも、継続的な名声的蘇生は困難だ。音源を供給する側が、「所詮、忘れられた演奏家だし、やっぱり売れないし話題にもならない」と踏んで供給を打ち切れば、名声的な死を迎えた状態に、すぐに戻ってしまうのだ。 音源の供給元を探すのも一苦労だ。往々にしてコレクターは、コレクションを人目にさらすのを嫌う。名声的な意味で死んだ演奏家は、死んだままでいてもらって、そのミイラを自分の手元に置いて、自分だけがそれを持っているという秘かな優越感に浸りたいものらしい。その優越感への誘惑を乗り越えて、コレクションを開陳する勇気を持ったものが、演奏家の名声的蘇生に携わることが出来る。 音源の所有元が放送局であれば、権利問題さえ解決できれば、音源をリリースする会社からリリースが出来るのだが、これもしばしば不調に終わるという。音源のレコードやテープを破棄したり再利用して消去してしまったりして、現存しないということも非常に多いのだ。演奏家の名声的蘇生は、幾多の困難を経て行われ、しかもその復活状態がいつまで続くか保証できないという不安定さの下で行われる。 アルド・フェラレージというイタリアのヴァイオリニストは、名声的に死に瀕するヴァイオリニストである。大昔に発売されたSP&LPレコードはコレクターズ・アイテムとなって久しい。IDISというイタリアの復刻系レーベルが、フェラレージの放送用音源に目を付けてリリースを開始したものの、CD1枚発売したところで頓挫している。ジャンルカ・ラ・ヴィラという、フェラレージの生地フェラーラ在住の人が、イタリア放送局の協力を得て9枚組のCDセットをローカルに販売したこともあるが、これもすぐに底をつき、入手しやすい音源のリリースとはならなかった。 今回の18枚組のCDセットは、これまでに販売されたことのあるSP&LPレコードの音源、さらにジャンルカ・ラ・ヴィラの販売していたCD9枚分の音源、さらにイタリア放送局やフェラレージの遺族等から提供された、これまでレコードとして販売されたことのない音源を加えた、フェラレージの名声的蘇生の強力なバックアップとなるアイテムである。ただ、これに続くフェラレージの音源を探して第二弾、第三弾をリリースできるのか、またこのレーベルがどこまで活動を継続するのかが不透明だ。また18枚組のCDセット自体が高価という向きもあろうし、フェラレージの弾いたモーツァルトとベートーヴェンの協奏曲だけ聴きたい等と考える向きもあろう。第二弾、第三弾が用意できぬとあらば、分売という形での再リリースも検討されるべきか。 フェラレージの経歴については、既に商品説明に経歴が記載されているので、それを参照頂けばよいだろう。付け加えれば、ブリュッセルでフェラレージの留学を引き受けたウジェーヌ・イザイが「我が最高の弟子」として非常に可愛がった。13枚目のCDは、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集以外のイザイの作品が聴けるという以上の価値を持つし、イザイと過ごした思い出を語った18枚目のフェラレージの肉声の証言も、イザイの研究資料として参照に足る。 フェラレージの演奏は、1960年代の録音までがダヴィッド・オイストラフに強壮剤を注入したようなヴァイタリティを感じさせる芸風。尤も、オイストラフが得意としたドミトリー・ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲No.1は、そもそもオイストラフとは生活環境が違うのか、楽曲の捉え方が随分違う。 1970年代の演奏は、例えばルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのクロイツェル・ソナタに、フェラレージの精力減退を感じてしまうが、それも1960年代までの一連の録音を聴いた後に接したが故の感想である。70代に差し掛かるヴァイオリニストでフェラレージのような技術的な完成度の高い演奏をする人は、なかなかいないのではないか。 1920年代あたりの録音も、超絶技巧からカンタービレまで弾くのが楽しくてしょうがないといった風。個人的にはヨハネス・ブラームスのヴァイオリン・ソナタ3曲がリハーサル用のテープで音の欠落があり、本演奏のテープが紛失しているのが凄く残念。 ニコロ・パガニーニのヴァイオリン協奏曲は、No.1の録音が複数あるが、そのどれもがカットの箇所を変えているのが興味深い。4枚目に収録された演奏が、ほぼノーカットの形といえるだろうか。同じ曲のを複数回入れているものとしては、マリオ・グァリーノがフェラレージのために作ったヴァイオリン協奏曲もあるが、こちらは表現方法が確立されていたのか、フェラレージの演奏に大きなブレはない。ウィリアム・ウォルトンのヴァイオリン協奏曲は、イギリスに行って作曲家と共演したものと、母国で演奏したものがあるが、母国で演奏したものの方が奔放。 シベリウスの《2つの荘厳な旋律》のような技術的にさほど難易度の高くない作品でも、独自の存在感を発揮する。このシベリウスの作品を聴けば、フェラレージの演奏したシベリウスのヴァイオリン協奏曲が存在していないか血眼で探したくなる。 《妖精のロンド》で知られるアントニオ・バッツィーニのヴァイオリン協奏曲No.4やアルフレード・ダンブロージオのヴァイオリン協奏曲No.1など、曲自体が拾い物なものもあり、これらの曲はNaxosあたりで再発掘をお願いしたいところ。 シュチェパン・シュレックがフェラレージのために作った協奏曲や、フランツ・シューベルトのアヴェ・マリアをフェラレージが自分の編曲で弾いたものなど、多分この18枚組ボックスでしか聴く機会がないような音源も面白い。フランコ・マンニーノの《気まぐれなカプリッチョ》など、パガニーニのカプリッチョを弾くフェラレージにマンニーノの指揮するオーケストラがちょっかいを出してひっちゃかめっちゃかにしていく珍曲。他にこの曲を演奏した例を知らないし、今後も取り上げる人がいるかどうか微妙なところ。同じCDに収録されているカルロ・ヤキーノのソナタ・ドラマティカやサルヴァトーレ・アレグラの2作品は、マンニーノの作品ほどにネタに走っていない。アレグラの作品などは、良い掘り出し物として、アンコールで弾く人も出てくるのではないだろうか。 室内楽の分野でも、ガブリエル・フォーレだろうが、ブラームスだろうが、作品の様式よりも自分のカンタービレを優先する演奏ぶりは変わらない。1970年代の演奏になると、自己の芸風の押し出しっぷりが控えめになっていくのだがフランコ・アルファーノの作品まで技のキレまでは失っていない。 コレクターの戯言ではなく、心から私は書く。「この演奏家は、とても素晴らしい演奏家ですよ!」フェラレージの名前が、このCDボックスを手に取った音楽愛好家の皆様の記憶に刻まれることを願う。

窓際平社員 さん | 徳島県 | 不明

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