三上 亮/The Edge〜始まりと地平
オーケストラや室内楽など多様な現場で活躍を続ける三上 亮が、純粋なソロ・レパートリーに真正面から向き合ったアルバム。ハチャトゥリアン『剣の舞』に始まり、サラサーテやクライスラー、ドビュッシー、ポンセなど、技巧と抒情を併せもつ多彩な小品が並びます。さらにヴィターリ『シャコンヌ』やエルンスト『夏の名残のバラ』などでは、圧倒的な集中力と誠実な音楽性が光ります。ピアニスト川島 基との有機的なアンサンブルも聴きどころで、ノスタルジックな香りと現代的な感覚が溶け合う本盤は、ヴァイオリン小品集という伝統を新たに照らし出す1枚となっています。(メーカー資料より)
【収録情報】
● ハチャトゥリアン/ハイフェッツ編:バレエ音楽『ガイーヌ』〜剣の舞 (1942/1948)
● サラサーテ:スペイン舞曲集〜アンダルシアのロマンス (1879)
● サラサーテ:スペイン舞曲集〜サパテアード (1880)
● クライスラー:ウィーン奇想曲 (1910)
● クライスラー:中国の太鼓 (1910)
● ドビュッシー/ハルトマン編:前奏曲集 第1巻〜亜麻色の髪の乙女 (1910)
● ドビュッシー/ショワネル編:子供の領分〜ゴリウォーグのケークウォーク (1908/1909)
● ポンセ/ハイフェッツ編:エストレリータ (1913/1923)
● ヴィターリ/シャルリエ編:シャコンヌ ト短調 (1660)
● エルンスト:6つの多声的練習曲〜夏の名残のバラ (1850)
● ドヴォルザーク/クライスラー編:ユモレスク集〜ユモレスク第7番 (1894/1910)
● ブリテン:組曲 Op.6〜I. 行進曲/II. 子守歌/III. ワルツ
● チャイコフスキー/アウアー編:弦楽四重奏曲第1番〜アンダンテ・カンタービレ (1871)
● イザイ:子供の夢 (1894)
三上 亮(ヴァイオリン)
川島 基(ピアノ)
録音時期:2025年3月11,12日
録音場所:埼玉県、彩の国さいたま芸術劇場
録音方式:ステレオ(デジタル)
【三上 亮 Ryo Mikami, Violin】
東京藝術大学音楽学部を首席で卒業後、明治安田クオリティオブライフ文化財団の助成を受けアメリカ・南メソディスト大学メドウズ音楽院に、ロームミュージックファンデーションの助成を受けスイス・ローザンヌ高等音楽院、メニューイン国際音楽アカデミーにて研鑽を積む。景山誠治、エドゥアルド・シュミーダー、ピエール・アモイヤル、アルベルト・リジーの各氏に師事。
安宅賞、日本音楽コンクール第2位、ブリテン国際ヴァイオリンコンクール特別賞、ストラディヴァリウスコンクール第2位など、国内外で多数の受賞歴を持つ。
2013年にはイェルク・デムス氏と東京・王子ホールで共演し、好評を博す。これまでに札幌交響楽団コンサートマスター、東京藝術大学非常勤講師、日本音楽コンクール審査員などを務めた。またサイトウ・キネン・オーケストラへの参加、NHK「ららら♪クラシック」やNHK-FM「気ままにクラシック」などへの出演も重ねている。現在は広島交響楽団首席客員コンサートマスター、ヴィルタス・クヮルテット第1ヴァイオリン奏者。
主な録音に『ツィガーヌ』『奏』『ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 Op.130(大フーガ付き)』などがある。(メーカー資料より)
【川島 基 Motoi Kawashima, Piano】
東京音楽大学ピアノ演奏家コースを首席で卒業し、同大学大学院を首席で修了。在学中、日本音楽コンクール第3位入賞。ローム・ミュージックファンデーション奨学生としてワイマール、フランツ・リスト音楽大学で学び、文化庁新進芸術家在外研修員としてベルリン芸術大学「Konzertexamen」課程に学び「国家演奏家資格」を取得。シューベルト国際ピアノコンクール(ドイツ、ドルトムント)優勝、スクリャービン国際ピアノコンクール優勝、マルサラ市国際ピアノコンクール最高位、ジュリアーノ・ペカール賞国際ピアノコンクール最高位、アリシア・デ・ラローチャ国際ピアノコンクール第2位、サンマリノ共和国国際ピアノコンクール第3位他、数多くの国際コンクールで輝かしい成績を収める。またダルムシュタット、ベルン、ハノーファーの「ショパン協会」主催リサイタル、ミュンヘン・ガスタイク主催『Winners&Masters』シリーズでのリサイタルなどヨーロッパ各地でのリサイタルやオーケストラとのコンサート、国際音楽祭に出演し、西ドイツ新聞(WAZ)にて「黄金の手を持つピアニスト」と評される。現在、東京音楽大学教授。(メーカー資料より)