【中古:盤質S】 『トリスタンとイゾルデ』オーケストラル・パッション　ヤルヴィ＆スコティッシュ・ナショナル管弦楽団

ヤルヴィ＆ＳＮＯのワーグナー第３弾！
『トリスタンとイゾルデ』管弦楽抜粋版、ほか

最近はパーヴォもクリスチャンも大活躍のヤルヴィ一家ですが、レパートリーの広さ、演奏の迫力、膨大な録音量等、父親ネーメの存在感はまだまだ圧倒的。
　特にオーケストラが大編成となる作品における手腕の見事さはさすがで、これまでにも数々の素晴らしい演奏を聴かせてきました。
　今回のワーグナー『トリスタンとイゾルデ』からの聴きどころセレクションはそうしたヤルヴィの芸風にぴったりの作品で、編曲は、オランダ放送フィルの打楽器奏者でソリスト、作曲家としても活躍するヘンク・デ・フリーヘルが受け持っています。
　フリーヘルによるワーグナー・オペラのオーケストラ用編曲には、『トリスタン』のほかに、『指環』『パルジファル』『マイスタージンガー』などが存在しますが、ヤルヴィはこれらのうち、『指環』と『パルジファル』についてはすでに録音しており、今回が３作目ということになります。
　フリーヘル編曲によるワーグナーは世評が高く、実際のコンサートでは、スヴェトラーノフや、シモノフ、ケント・ナガノ、ジンマンなども取り上げて好評を博しており、さらに、デ・ワールトによる録音も良い評価を獲得していました。
　ネーメ・ヤルヴィといえば、師ムラヴィンスキー譲りの巧みなオーケストラ・コントロールがまず注目されるところで、入念なリハーサルの果てにもたらされるその「鳴りの良さ」が、多くのオーケストラ・ファンの信頼を得てきました。
　オーケストレーションが音楽内容と密接に結びついたワーグナーの作品では、そうしたヤルヴィのスタイルはプラスに作用しており、作品本来の響きの表情の多彩さや、壮大なスケールで鳴り響くトゥッティの魅力も大きな聴きものとなっています。
　収録作品は、『トリスタンとイゾルデ』抜粋のほか、ワーグナー初期の作品から『恋愛禁制』序曲と『妖精』序曲が収められています。（ＨＭＶ）

【収録情報】
・ワーグナー／フリーハー編：楽劇『トリスタンとイゾルデ』〜オーケストラル・パッション
・ワーグナー：歌劇『恋愛禁制』序曲
・ワーグナー：歌劇『妖精』序曲

　ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
　ネーメ・ヤルヴィ（指揮）

　録音時期:2010年2月16,17日
　録音場所:グラスゴー、ロイヤル・コンサート・ホール
　録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
　SACD Hybrid
　CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND