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ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲
メトロポリタン歌劇場、1936〜1941
ハラハラ、ドキドキ、音は古くても一番興奮できる『指環』全曲! 昔も今もMETの支柱はワーグナーですが、このセットは、フラグスタートとメルヒオールの二枚看板にヴァルナイ、ローレンス、ショルといった大スターが揃った、空前絶後の黄金時代ワーグナー上演の貴重な記録です。
復刻に当たっているのは、それぞれ以下の技術者です。
・『ラインの黄金』 リチャード・カニール
・『ワルキューレ』 K & Aプロダクション編集
・『ジークフリート』 ウォード・マーストン
・『神々の黄昏』 ウォード・マーストン
ドナルド・キーン氏は他のすべてのことを忘れるほど熱中し、山崎浩太郎氏がヒストリカル録音に傾倒する契機となったというくらい忘れ難い感銘を残すものです。
超絶的な歌手たちの絶唱は痺れるような魅力を放ち、生き生きと弾むリズムの呼び起こす快感は比類のないものです。(輸入元情報)
【収録情報】
【序夜『ラインの黄金』】
1935〜36年と36〜37年のシーズンに渡り、メトはボダンツキー指揮のもと、ワーグナーの歌劇・楽劇をほぼ全て取り上げ、放送録音するという大掛かりなプロジェクトの着手し、そしてこの『ラインの黄金』をもって、そのプロジェクトは完結したのでした。日本ではメルヒオールやヴィッカースなどに知名度は及ばずとも、ワーグナー歌手として世界的人気では常に上位にランクインするショル、ドラマティックでありながら甘い声の持ち主メゾンと往年の名歌手が並ぶ中、とりわけ注目に値するのは、1911年から31年までの長き間バイロイトでアルベリッヒ役を務めた、伝説の「アルベリッヒ歌い」ハービヒでしょう。メトを引退するわずか6日前、最後の舞台でもいっこうに衰えぬ、はまり役のアルベリッヒをぜひとも堪能してください。(輸入元情報)
● ワーグナー:『ラインの黄金』全曲
フリードリヒ・ショル(バス・バリトン/ヴォータン)
ルネ・メゾン(テノール/ローゲ)
エドゥアルト・ハービヒ(バリトン/アルベリヒ)
ジュリアス・ヒューン(バリトン/ドンナー)
ハンス・クレメンス(テノール/フロー)
カリン・ブランツェル(メゾ・ソプラノ/フリッカ)
ドロテー・マンスキ(ソプラノ/フライア)
エマヌエル・リスト(バス/ファフナー)
ノーマン・ゴードン(バス/ファゾルト)
カール・ラウフケッター(テノール/ミーメ)
ドリス・ドウ(アルト/エルダ、フロースヒルデ)
ステラ・アンドゥリーヴァ(ソプラノ/ヴォークリンデ)
イラ・ペティナ(ソプラノ/ヴェルグンデ)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団
アルトゥール・ボダンツキー(指揮)
録音:1937年4月3日、ボストン歌劇場(ライヴ)
【第一夜『ワルキューレ』】
「戦後のバイロイト音楽祭に登場したブリュンヒルデ歌いたちのなかで、もっとも偉大な歌手の一人が、アストリッド・ヴァルナイ[1918-2006]です。彼女のルーツは、戦時中のメトロポリタン歌劇場にありました。メルヒオール、トローベル、トルボルク、ショルといった名歌手たちとの共演により、その芸術は鍛えられたのです。この『ワルキューレ』はヴァルナイの伝説的なデビュー公演です。ロッテ・レーマン急病のため代役となった彼女は、それまでジークリンデを舞台で歌ったことは一度もなかったそうです。しかしこの成功が、その息の長いオペラ生活の扉を開いたのでした。」〜山崎浩太郎(輸入元情報)
● ワーグナー:『ワルキューレ』全曲
ラウリッツ・メルヒオール(テノール/ジークムント)
アストリッド・ヴァルナイ(ソプラノ/ジークリンデ)
フリードリヒ・ショル(バス・バリトン/ヴォータン)
ヘレン・トローベル(ソプラノ/ブリュンヒルデ)
ケルスティン・トルボルク(メゾ・ソプラノ/フリッカ)
アレグザンダー・キプニス(バス/フンディング)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
録音:1941年12月6日(放送)、メトロポリタン歌劇場(ライヴ)
【第二夜『ジークフリート』
メトにおける『リング』の第2夜は、超弩級かつ不世出ともいえるコンビが取り持ちます。メトへの進出によって、メルヒオールは伝説的ヘルデン・テノールとなり、まだ若きフラグスタートは、のちに「ワーグナー・ソプラノ」として不動の地位を築くことになります。この両者による「声」のドラマの迫力は、まさにメトの黄金期の産物。コロラトゥーラ的技巧が要求される「森の小鳥」役のアンドレヴァ、エルダの胆力溢れるメゾと、脇役陣も充実しています。これ以上望むべくもない豪華な顔ぶれによる録音といえる一組です。(輸入元情報)
● ワーグナー:『ジークフリート』全曲
ラウリッツ・メルヒオール(テノール/ジークフリート)
キルステン・フラグスタート(ソプラノ/ブリュンヒルデ)
カール・ラウフケッター(テノール/ミーメ)
フリードリヒ・ショル(バス・バリトン/さすらい人)
ケルスティン・トルボルク(メゾ・ソプラノ/エルダ)
エマヌエル・リスト(バス/ファフナー)
ステッラ・アンドレヴァ(ソプラノ/森の小鳥)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団
アルトゥール・ボダンツキー(指揮)
録音:1937年1月30日(放送)、メトロポリタン歌劇場(ライヴ)
【第三夜『神々の黄昏』】
「メルヒオール」。かつて人々はどれほどの畏敬と感動を込めてその名を呼んだことでしょう。まさに不世出のヘルデン・テノールとは彼のこと。その朗々たる声、スケールの偉大さ、品格ある容姿、いずれを取っても、ワーグナーを歌うために生まれてきたような歌手でした。「神々の黄昏」のジークフリート役は、生涯なんと107回つとめていますが、惜しいことに一般に流布されている録音はわずか2つしかありません。バイロイトを1931年に去ること5年、最盛期の彼の声を堪能できる、貴重な一組です。共演のローレンス、ホフマンも負けじと好演。長大な楽劇の最終夜を飾るに相応しい演奏です。(輸入元情報)
● ワーグナー:『神々の黄昏』全曲
ラウリッツ・メルヒオール(テノール/ジークフリート)
マージョリー・ローレンス(ソプラノ/ブリュンヒルデ)
ルートヴィヒ・ホフマン(バス/ハーゲン)
エドゥアルト・ハービヒ(バリトン/アルベリヒ)
フリードリヒ・ショル(バス・バリトン/グンター)
ドロテー・マンスキ(ソプラノ/グートルーネ、第3のノルン)
キャサリン・メイズル(メゾ・ソプラノ/ヴァルトラウテ)
エディタ・フライシャー(ソプラノ/ヴォークリンデ)
ドリス・ドウ(コントラルト/第1のノルン/フロースヒルデ)
イラ・ペティナ(メゾ・ソプラノ/第2のノルン、ヴェルグンデ)
マックス・オルトグラス(テノール/家臣たち)
アルノルト・ガボール(バリトン/家臣たち)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
アルトゥール・ボダンツキー(指揮)
録音:1936年1月11日(放送)、メトロポリタン歌劇場(ライヴ)