CD 輸入盤

『神々の黄昏』第3幕 ショルティ&コヴェント・ガーデン王立歌劇場管、ニルソン、ヴィントガッセン、フリック、他(1963 ステレオ)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SBT1506
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ワーグナー:『神々の黄昏』第3幕(1963年ステレオ)
ニルソン、ヴィントガッセン、フリック
ショルティ&コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
世界初出!


金字塔『指環』全曲録音を成したショルティの『神々の黄昏』初の公式演奏。コヴェント・ガーデンが世界水準と認められ、後のワーグナー演奏史を決めた歴史的瞬間!

ワーグナー録音史はショルティ抜きでは語れません。そんな巨人ショルティですが、そのキャリアにおいてすべてが順風満帆だった訳ではありません。音楽監督を置かずに運営されてきたコヴェント・ガーデンに就任、そこには解決すべき問題が山積されていました。ショルティの就任当時、まだコヴェント・ガーデンは世界一流の歌劇場とは認識されておらず、ショルティは世界中から一流歌手を招聘することに着手します。そうした、まさにゼロからのスタートで、『指環』チクルスを完結されるのがどれほどの難仕事であったかは想像に難くありません。しかも、このコヴェント・ガーデンでの『指環』と並行して、録音史上の金字塔となるウィーン・フィルとのスタジオ録音も行われていました。こちらもすべてにおいて初の試みであり、録音時には多くの困難があったことが伝えられています。
 今回リリースとなる『神々の黄昏』第3幕は、そうした中、コヴェント・ガーデンでの上演前のドレス・リハーサル的意味合いを含み演奏されたものです。『神々の黄昏』としては、ショルティが初めて公式に演奏した場でもありました。当日の演奏は、特にビルギット・ニルソンの歌唱が多くの称賛を集め、全体としても大変高く評価されました。この高評価を経て、コヴェント・ガーデンのチクルスの完成、さらにはデッカ録音の成功へと繋がって行きます。このコンサートは、その後のワーグナー録音史の流れを決める分水嶺とも言える瞬間だったのです。(TESTAMENT)

【収録情報】
● ワーグナー:『神々の黄昏』第3幕


 ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
 ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
 ハーゲン:ゴットロープ・フリック
 グンター:トーマス・ステュアート
 グートルーネ:マリー・コリアー
 ヴォークリンデ:バルバラ・ホルト
 ヴェルグンデ:ギネス・ジョーンズ
 フロースヒルデ:モーリーン・ガイ
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団
 ヴィルヘルム・ピッツ(合唱リハーサル)
 ダグラス・ロビンソン(合唱指揮)
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
 チャールズ・テイラー(コンサートマスター)
 ゲオルグ・ショルティ(指揮)

 録音時期:1963年9月6日
 録音場所:ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

ユーザーレビュー

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1960年代の後半以降、 Sir Georg の行動を...

投稿日:2016/05/06 (金)

1960年代の後半以降、 Sir Georg の行動をリアルタイムで追っていた私にとって、いったい、Georg Solti の日本での不幸は、計7回も来日していながら、結局 Opera を振る機会に恵まれなかったことに尽きるでしょうね (尤もそれは von Karajan の場合も同じですが)・ 特に彼の Verdi 指揮者としての評価が我が国で今一つ確立していないのもそのあたりに理由がありそうですね。その力量たるや、あの反Solti派の急先鋒であった Harold Rosenthal ですら唯一例外的に認めていた位で、1992年の Covent Garden の’Otello’ はその2年前の Carlos Kleiber 指揮の同曲の公演に勝るとも劣らない解釈で、勿論 1991年 の同 ’Simon Boccanegra’ と 1994年の ‘La Traviata‘ もそれぞれ卓越した指揮でした。彼の好む 切れ味鋭いオケの音の質感と小気味よい tempi の刻みが Verdi の曲に特に合っているのでしょう。 これがこと彼の Wagner となるとそうも手放しで称賛していられないということになる。円熟味を増した晩年の解釈なら未だしも、この RoH の音楽監督時代の彼の Wagner はその強引なまでにドライヴをかけたオケの(特に金管による) 局部的な興奮が時に空回りしてしまい往々にして楽劇全体の滔々たる流れにつながらない (Sir Reggie Goodall が Soltiの腕力の半分で勝負して如何に大きな効果をあげていることか)。それと Sir GeorgのWagnerには、Kempe の陶然とした木管の揺蕩いも無ければ、Furtwangler の 低弦の雄弁さが醸し出す浪漫と悲劇性が共存する drama も見逃されてしまっている。それは先に出た ‘Walkure’ 全曲でも、又この 1963年の Proms の演奏(Sir George生涯で初めての 『黄昏』の一幕通しの公演ということですが)でも、同様で、結果聴き手は楽劇の恣意的な側面ばかりを聞かされ、結局はいつもその陶酔のそとにいる。 当時の Covent Gardenの常連であった歌手陣がこの(比較的良好な stereo) 録音の白眉でしょう。(その後彼女のBrunnhilde に何度も遭遇した)当時26歳の Gwyneth Jones はその大器の片鱗をうかがわせ、49歳のWolfgang Windgassenがとても溌剌とした声で(楽譜を前にしているのか) 常の彼に似合わず正確な歌唱を聴かせ、Gottlob Frick の黒い低音の迫力はあの巨大な Royal Albert Hall をすら圧しています。これらの大物歌手に比して、Marie Collier のGutruneが大健闘で、Times 紙の謂う“attractively sensuous tone”といったところでしょうか。そしてこれらを全て凌駕するのが Birgit Nilsson の Immolation で、先の Kempe の Covent Garden Ring でみせた透き通るような可憐でそして同時に高貴なその歌唱に性格的な読みの深さも加え、正に”a thrill that few people will forget for many a long day” という感想がぴったりです。

Perfect Wagnerite さん | 東京都 | 不明

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第3幕のみというのは残念ですが、大変聴き...

投稿日:2016/01/04 (月)

第3幕のみというのは残念ですが、大変聴きごたえのある素晴らしい演奏です。カルショーのリングと重なるメンバーも多く聞き比べも楽しいです。

mimesis9 さん | 岡山県 | 不明

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