SACD 輸入盤

『ニーベルングの指環』全曲 ハンス・クナッパーツブッシュ&バイロイト(1957 モノラル)(13SACD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC4085
組み枚数
:
13
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
SACD
その他
:
限定盤, ハイブリッド,輸入盤

商品説明


クナッパーツブッシュ『指環』(バイロイト1957)、世界初SACD化!
バイロイトでの伝説的名演が、SACDハイブリッド盤でよみがえる!


クナッパーツブッシュはバイロイト音楽祭で、1951年(1回)、56年(1回)、57年(2回)、58年(2回)の計6回、『指環』の指揮をとりました。このうち、56年・57年・58年の全曲ライヴ録音は他社の復刻CDでも陽の目をみていますが、もっとも出来が良く、夢のような豪華歌手陣をそろえて魅力的なのは、今回世界初SACD化になる57年盤です。
 1957年8月のライヴ音源は伊チェトラの「チェトラ・オペラ・ライヴ」シリーズで世界初(市販)LPが発売されました。キングレコード(セブンシーズ)はその音源元(DISCOS, Milano) が制作したアナログ・マスターテープから1979年に国内盤LPを発売(GT7030/2,7033/7,7038/42,7043/7)。今回、なんと37年ぶりにキング関口台スタジオでマスターリールを開巻、ダイレクトにDSDとPCMに変換しつつ、マスタリングを行ないました。デジタル機器・技術の進化はめざましく、LP時代の音質がいっそうリアルに改善されています。そしてクナの超絶的演奏! 一世を風靡したバイロイト・オールスターズを指揮して、史上空前ともいうべきスケール感でワーグナー『指環』の世界を現出しています。

【このレコードの演奏について 渡辺 護】
「クナッパーツブッシュは戦後バイロイト音楽祭が再開された1951年から、彼の死の前年1963年まで、1953年の例外を除いては、毎年この音楽祭を指揮した。戦前のバイロイトの歴史にかがやくハンス・リヒター、フェリックス・モットル、ジークフリート・ワーグナーのような大指揮者の伝統を継ぐべき専門のワーグナー指揮者は、戦後はクナッパーツブッシュひとりということになる。(略)
 クナッパーツブシュの演奏が悠揚迫らざるテンポを持ち、その音楽が大河の如く、また洋上の大波の如く、うねりを持ち流れていく−といった特徴を持つことはよく知られている。しかしそのスケールの大きさの底には、てこでも動かせぬような重量感があってそれがこの『指環』の表現に大きなプラスとなっていることは疑いを容れない。(略)
 このレコードの歌手陣も大したものである。戦争直後の荒廃期からようやく立ち直って、いわば土灰にまみれて、その存在をすら忘れられていた名歌手たちが、今やその全貌を現して、この芸術の殿堂にこぞって集合したかの感をあたえる。たしかにこの、ウィーラントとクナッパーツブッシュのコンビの時代は、歌手たちもふくめて、バイロイトのひとつの盛期であり、「群星の輝く時代」であった。しかもここに出演している歌手たちには、おのずから一種の様式的統一がある。今日の歌手たちにはいくらか希薄になってしまったドラマ的表現力を、このレコードの歌手たちは充分そなえており、しかも一時代前の歌手たちに見られるような音楽的なくずれが無いのである。(略)
 ホッターの演ずるウォータンは、独特の柔らかみを持つ美声に無比の力強さを発揮している。・・ジークフリートを演ずるアルデンホッフも、ヴィントガッセンも、若々しい張りのある声で実に見事に歌っている。・・アルベリヒを歌うナイトリンガーや、ファーフナーとハーゲンを歌うグラインドルはこのころが最高の時期・・・・ジークリンデを歌うニルソンも、彼女の右に出るワーグナー・ソプラノは今日も見当たらない。ヴァルナイは最もブリュンヒルデらしいブリュンヒルデだ。(以下略)」(1979年記)
 解説書には生前ドイツでクナの演奏会に接してきた、ワーグナー研究の権威、故・渡辺 護氏のLPライナーノートを転載します。(メーカー資料より)

【収録情報】
● ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲


1.『ラインの黄金』全曲(KKC.4085/86)
2.『ワルキューレ』全曲(KKC.4087/89)
3.『ジークフリート』全曲(KKC.4090/93)
4.『神々の黄昏』全曲(KKC.4094/97)

 ハンス・ホッター(バス・バリトン)
 アストリッド・ヴァルナイ(ソプラノ)
 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)
 ベルント・アルデンホッフ(テノール)
 ビルギット・ニルソン(ソプラノ)
 ラモン・ヴィナイ(テノール)
 ヨゼフ・グラインドル(バス)
 グスタフ・ナイトリンガー(バス)
 エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)
 パウル・キューン(テノール)、他
 バイロイト祝祭合唱団(4)
 ヴィルヘルム・ピッツ(合唱指揮:4)
 バイロイト祝祭管弦楽団
 ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)

 録音時期:1957年8月14日(1)、8月15日(2)、8月16日(3)、8月18日(4)
 録音場所:バイロイト祝祭劇場
 録音方式:モノラル(ライヴ)

 DSD Mastering
 SACD Hybrid
 完全限定プレス
 カートンボックス
 歌詞対訳付き解説書(540頁予定)

 ディスクは国内プレスとなります。

内容詳細

1957年のバイロイト音楽祭に出演した際のライヴ録音。同音楽祭でクナッパーツブッシュは6度「ニーベルングの指環」を指揮しているが、“バイロイト・オールスターズ”と称される豪華演奏陣を率いたこの年の演奏は高く評価されている。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. 楽劇「ラインの黄金」全曲

ディスク   2

  • 01. 楽劇「ラインの黄金」全曲

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ユーザーレビュー

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Walhall盤で所有していたが、買い直して正...

投稿日:2019/03/31 (日)

Walhall盤で所有していたが、買い直して正解だった。 ジークフリート以降、特に中低音をゆったりと鳴らす箇所で、この上なく分厚い音、豊麗な音が楽しめる。 この味わいを一人でも多くの方と分かち合えればと願う。

名無しの権兵衛 さん | 千葉県 | 不明

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本日、届きました。本商品の購入を検討され...

投稿日:2016/11/22 (火)

本日、届きました。本商品の購入を検討されている方々は、すでに既発売の録音はお持ちの方が多いと察しますので、演奏内容についてではなく、気になる音質向上の件に関して申し上げます。SACD化は期待通りの結果です。もともと優れた音質の録音であり、既発売のCDでも十分楽しめるものでしたが、オーケストラ部分はより一層ディティールが明瞭になりましたが、刮目すべきは歌唱の音質!これがまた伸びやか、かつ立体的なのですね。古いモノラル録音で立体的っていうのは矛盾しているようですが、実際そうなのです。今、ジークフリートの三幕にさしかかっていますが、ほとんど60年前の録音とは信じがたいレベルです。私は指輪全曲盤を入手するとまず最初に聞くのがジークフリート一幕の「ノートゥンク、なぜお前は折れたのか」から一気に三幕の前奏曲までなのですが、この時期のモノ・ライヴではあまり聞こえてこない残響成分のいわゆるバイロイト・トーンすら感じられます。ステレオであってもベーム先生の60年代ライブではあまり感じ取れないですね。これもSACD化によるものでしょうか。三幕の前奏曲。90年ごろ、バイロイトでご一緒した故宇野先生(ドイツ文学の道義先生、お兄様の方ではなく)と交わした会話、「指輪の中でピンポイントでどこがお気に入りですか?」「ジークフリートの三幕の前奏曲ですね」「おお!僕もです。短いけど、カッコいい音楽ですよね〜」をふと思い出しながら聴いております。

John Cleese さん | 静岡県 | 不明

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