DVD

『トリスタンとイゾルデ』全曲 オーディ演出、ダニエーレ・ガッティ&ローマ歌劇場、シャーガー、ニコルズ、他(2016 ステレオ 3DVD)(日本語字幕付・日本語解説付)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC9506
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD

商品説明


日本語解説付き
レバノン出身のピエール・オーディ演出
ダニエーレ・ガッティ指揮ローマ歌劇場による『トリスタンとイゾルデ』


2016年ローマ歌劇場ライヴ映像。1957年レバノン出身のピエール・オーディ演出、ダニエーレ・ガッティ指揮によるワーグナー『トリスタンとイゾルデ』です。2018年12月にローマ歌劇場音楽監督に就任したダニエーレ・ガッティ。本盤は就任前の上演でしたが、ワーグナーの究極の愛と官能のドラマを、緻密な描写力、壮大でドラマティックな効果を与える演奏を聴かせ、就任後のコンビに大きな期待が寄せられるものとなりました。本上演は、ローマ歌劇場とシャンゼリゼ劇場、オランダ国立オペラの共同製作となっており、パリ、アムステルダムでも上演され好評を博しました。
 演出のピエール・オーディは、パリを経て、17歳で英国に渡り、オックスフォード大学で学んでいます。1979年にロンドンのイズリントンにアルメイダ劇場を自ら創設、多くの舞台を手掛け、1988年からオランダ国立オペラの芸術監督を務め(〜2018)、2005年からはオランダ・フェスティヴァルの芸術監督(2005〜2014)、2015年からはニューヨークのパークアベニューアルモニーの芸術監督も兼任、2019年からは南仏エクス=アン=プロヴァンス音楽祭の総監督に就任した大御所演出家。そして当代屈指のヘルデン・テノール、アンドレアス・シャーガーをトリスタン、柔軟性に富んだドラマティックな歌声で魅了するソプラノ、レイチェル・ニコルズをイゾルデに迎え、キャストも大変豪華な布陣で行われました。(写真c Yasuko Kageyama)(輸入元情報)


【収録情報】
● ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』全曲


 アンドレアス・シャーガー(トリスタン/テノール)
 レイチェル・ニコルズ(イゾルデ/ソプラノ)
 ブレット・ポレガート(クルヴェナール/バリトン)
 ジョン・レリエ(メーロト/テノール)
 グレゴリー・ボンファッティ(牧人/テノール)
 ジャンフランコ・モントレソール(舵取り/バリトン)
 ライナー・トロスト(若い船乗りの声/テノール)
 ローマ歌劇場合唱団
 ロベルト・ガッビアーニ(合唱指揮)
 ローマ歌劇場管弦楽団
 ダニエーレ・ガッティ(指揮)

 演出:ピエール・オーディ
 ドラマツルギー:ヴィレム・ブルルス
 舞台、衣装:クリストフ・ヘッツァー
 照明:ジャン・カルマン
 映像:アンナ・バーチュ
 映像監督:アンナリサ・ボット

 収録時期:2016年
 収録場所:ローマ歌劇場(ライヴ)
 シャンゼリゼ劇場、オランダ国立オペラ共同製作

 収録時間:239分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 原語:ドイツ語
 字幕:英、仏、西、伊、韓、日
 NTSC
 Region All

 直輸入盤・日本語帯・解説付


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一番の聴きものは、やはりシャーガーのトリ...

投稿日:2020/11/02 (月)

一番の聴きものは、やはりシャーガーのトリスタンか。2年後、ベルリンでのチェルニャコフ/バレンボイム版の方がさらに良いが、素晴らしいヘルデン・テノールに成長したものだ。2015年のカンブルラン/読響でも聴いたニコルズはまあまあ。細身な声で本物のドラマティック・ソプラノではないが、イゾルデ役としては悪くない。他にはレリアのマルケ王がまだ男盛りで(世継ぎを望んで再婚したわけだから、これで正解)、好感の持てるキャラになっている。ガッティの指揮はいつも通りクリアかつ色彩豊かだが、第2幕二重唱のクライマックスなどではかなり緩急の変化もつける。ただし『パルジファル』『マイスタージンガー』に比べると、残念ながらオケが落ちる。明晰なのは良いとしても響きが必要以上に薄く感じるのは、指揮者の本意ではあるまい。 人物達の服装などは「超時代風」だが、演出家に特定の状況に読み替えようという意図はないようだ。基本的にアンチリアル路線なので、可もなし不可もなしだが、個人的には二点ほど気に入らないところがある。第1幕で媚薬を飲む場面も同じ杯から飲むようには見せないが、飲んでから二人が抱き合うどころか全く接触しないのは、ちょっと極端。第2幕二重唱でもせいぜい肩を寄せて座る程度、第3幕でもイゾルデはトリスタンの遺体に触れようとしない。二人の関係は肉体関係じゃなくスピリチュアルなものだという演出家の主張は了解できるが、どうしても違和感が残る。この作品の描くエロス=タナトスは肉体関係を排除しないし、むしろ必須とするものだ、というのが私の考えなので。もう一つは、トリスタンと同年配のはずのメロートを極端な老人にしてしまったこと。これでは二人の同性愛関係が行方不明になってしまう。トリスタンのセリフにはこうある。「彼は私を愛したが、私同様、イゾルデの眼差しに幻惑されたのだ」と。なお、日本語字幕は随所で思い切った意訳を試みているが、私の解釈と違う箇所だらけ。第2幕二重唱はショーペンハウアーを踏まえた哲学的な歌詞なので、意味が通る限りは直訳が望ましいと思う。これも好みの問題ではあるが。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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シャーガーの現代最高のトリスタン、ニコル...

投稿日:2020/08/17 (月)

シャーガーの現代最高のトリスタン、ニコルズのイゾルデもなかなか シャーガーは2013年に演奏会形式のトリスタンとイゾルデで来日したことがあるそうだが、残念ながら私は聞いていない。だがこの映像と2018年のベルリン州立歌劇場のトリスタンとイゾルデの映像を見る限り、現代最高のトリスタンはグールドでもザイフェルトでもディーン・スミスでもなくシャーガーだと断言できる。これだけ力強い声を出しているのに無理して歌っている感じがまったくなく、むしろひょうひょうと楽に歌っている雰囲気すらあるのが素晴らしい。デビュー当初のウィントガッセンの歌に近い。まだ若いのでこれから円熟すれば往年のコロやホフマンに匹敵するヘンデン・テノールとして歴史に名を残すだろう。ムーティのザルツブルグの魔笛の演出で有名なピエール・オーディの抽象的な演出も2幕舞台などは好みが分かれるかもしれないが私は悪くないと思う。ステンメ主演レーンホフ演出のBlu-ray、コロとジョーンズ主演ゲッツ・フリードリヒ演出のBlu-rayと並んでお勧めできるBlu-rayだと思う。ニコルズのイゾルデや脇役も悪くない。この曲が好きな全てのワグネリアンにお勧めしたい。

みんなのまーちゃん さん | 東京都 | 不明

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