CD-R 輸入盤

『さまよえるオランダ人』全曲 クナッパーツブッシュ&バイロイト(1955 モノラル)(2CDR)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ORFEOR692092
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD-R
その他
:
ライブ盤,輸入盤

商品説明

ORFEOからついに正規盤が登場!
クナッパーツブッシュ唯一の『オランダ人』
ド迫力の演奏!


空前の活況を示した1950年代のバイロイト音楽祭の中にあって、1955年にクナッパーツブッシュが指揮した『オランダ人』は、強烈な個性を放った名演でした。ヴォルフガング・ワーグナー新演出のプロダクションで、もともとヨゼフ・カイルベルトが担当でしたが、それに対してクナが「わしにも振らせろ」と強引に割り込み、結果7月22日、30日、8月3日の公演をクナが指揮、さらに8月7、15、19日の公演をカイルベルトが指揮しました。クナッパーツブッシュとしても、この機会にどうしても指揮したかったのでしょう。
 カイルベルトの上演はDECCAが録音し、ステレオCDが発売されています。一方クナの上演は初日がバイエルン放送協会によって収録され、海賊盤としてLPやCDで何度も発売されていましたが、ついにORFEOから初の正規盤として世に登場することとなりました。
 故黒田恭一氏が「この《オランダ人》は海が主役だ」と述べたように、大きくうねるクナッパーツブッシュの音楽は、物語の背後に存在する広大な海原を感じさせるようなもので、そのスケールの大きさは他に類を見ないものです。しかもキャストは、オランダ人のウーデ、ゼンタのヴァルナイ、ダーラントのウェーバー、水夫のトラクセルと、いずれも当時のバイロイトでも最上のもの。しかもエリックには偉大なヘルデン、ヴィントガッセンを配するという贅沢さ。『オランダ人』に、まるで後期の作品のような大きな世界を感じさせてくれます。ワーグナー指揮者クナッパーツブッシュを語る上で欠かせない録音です!(キングインターナショナル)

【収録情報】
ワーグナー:『さまよえるオランダ人』全曲
 ヘルマン・ウーデ(Br オランダ人)
 アストリッド・ヴァルナイ(S ゼンタ)
 ルートヴィヒ・ウェーバー(Bs ダーラント)
 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T エリック)
 ヨゼフ・トラクセル(T 水夫)ほか
 バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
 ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)

 録音時期:1955年7月22日
 録音場所:バイロイト祝祭劇場
 録音方式:モノラル(ライヴ)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Vorspiel
  • 02. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 1. No. 1. Introduktion. Johohe! Halloho!
  • 03. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 1. No. 1. Introduktion. Mit Gewitter Und Sturm Aus Fernem Meer
  • 04. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 1. No. 2. Rezitativ Und Arie. Die Frist Ist Um
  • 05. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 1. No. 3. Szene, Duett Und Chor. He! Holla! Steuermann
  • 06. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 1. No. 3. Szene, Duett Und Chor. Durch Sturm Und Bsen Wind Verschl
  • 07. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 1. No. 3. Szene, Duett Und Chor. Sdwind! Sdwind!
  • 08. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 1. No. 3. Szene, Duett Und Chor. Mit Gewitter Und Sturm Aus Fernem
  • 09. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 2. No. 4. Lied, Szene, Ballade Und Chor. Summ Und Brumm, Du Gutes R
  • 10. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 2. No. 4. Lied, Szene, Ballade Und Chor. Johohoe! Traft Ihr Das SCH

ディスク   2

  • 01. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 2. No. 4. Lied, Szene, Ballade Und Chor. Ach! Wo Weilt Sie
  • 02. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 2. No. 5. Duett. Bleib, Senta! Bleib Nur Einen Augenblick!
  • 03. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 2. No. 5. Duett. Auf Hohem Felsen Lag Ich Trumend
  • 04. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 2. No. 6. Finale. Mein Kind, Du Siehst Mich Auf Der Schwelle
  • 05. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 2. No. 6. Finale. MGST Du, Mein Kind, Den Fremden Mann Willkommen
  • 06. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 2. No. 6. Finale. Wie Aus Der Ferne LNGST Vergang'ner Zeiten
  • 07. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 2. No. 6. Finale. Wirst Du Des Vaters Wahl Nicht Schelten?
  • 08. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 2. No. 6. Finale. Verzeiht! Mein Volk HLT Drauen Sich Nicht Mehr
  • 09. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 3. No. 7. Szene Und Chor. Steuermann, La Die Wacht!
  • 10. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 3. No. 7. Szene Und Chor. Johohohe! Johohohoe! Hoe! Hoe!
  • 11. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 3. No. 8. Finale. Was Mu Ich Hren!
  • 12. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 3. No. 8. Finale. Willst Jenes Tags Du Nicht Dich Mehr Entsinnen
  • 13. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 3. No. 8. Finale. Verloren! Ach! Verloren!
  • 14. Der Fliegende Hollnder (The Flying Dutchman), Opera, WWV 63: Act 3. No. 8. Finale. Erfahre Das Geschick, Vor Dem Ich Dich Bewahr'!

総合評価

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クナッパーツブッシュの「オランダ人」は作...

投稿日:2018/01/17 (水)

クナッパーツブッシュの「オランダ人」は作品の枠を超えている。初期のロマンチックオペラを後期の楽劇のように壮大に桁外れのスケールで演奏している。作品の様式感を完全に逸脱しているのだがが、そうであっても説得力が凄い。歌手陣もこれ以上のキャストを組むのは現代ではなかなか困難と思える。特にヴァルナイのゼンタは神々しいほどの声と力強さでクナッパーツブッシュの煽りまくるオーケストラにも負けていない。ヘルマン・ウーデも他の役では必ずしも最良とは言えない歌手だが、情念のこもった声はオランダ人においては古今東西最高のバリトンだろう。加えて同年デッカの正規録音のカイルベルト盤ではルスティヒだったエリックがヴィントガッセンになっている。彼はこの年はジークフリートとタンホイザーという難役に加えエリックまで歌ってたわけで昔の歌手は(ブリュンヒルデとゼンタを掛け持ちするヴァルナイも凄いが)呆れるほどタフだった。録音はステレオのカイルベルト盤に比べると劣るが、この時期の放送音源としてまあまあだろう。

風とライオン さん | ZIMBABWE | 不明

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Kna が Bayreuth に残した最もこぶしの利い...

投稿日:2013/10/22 (火)

Kna が Bayreuth に残した最もこぶしの利いた演奏記録。 その恐ろしい位のオケへの grip - これを求心力不足と言われた日には? - は67歳であったこの年の彼がその power の絶頂にあったことを想起させる。特にこの上演の最後にくるSenta の身投げ場面での 聴き手の体験する katharsis は一寸筆舌に尽くし難いほどで、この不完全な傑作に真に unique な高みを与えている。『Kna の指揮は遅いのではない、唯 奥行きがあるのだ』という Karl Schumann の証言を裏打ちする様な ’51 の’Gotterdammerung’ と並ぶ Kna による素晴らしい演奏 documentといえるだろう。Wolfgang の初演出のこけら落としの指揮を さっさと Keilberth から奪ってしまった’暴挙’も少しは許されるかも。 Hermann Uhde のbaritonalな Hollanderは、その咬む様な diction がおどろおどろしいくらい悲劇的な声質・発声が醸し出す彼独特の雰囲気と相まって傑出しているが、何といってもすごいのは Astrid Varnay の少し熟女的な Senta の内燃する表現で、この少し怪しげな character が意外と真実性をもって迫ってくる。初日だけ登場した Windgassen はありがたいbonusとしても、56歳の誕生日を一週間後に控えていた Luwig Weber のDaland はまさに模範的な歌唱、付き合いの長かった Kna のその broad tempi と完全に一体となって呼吸している。でもこの上演の champion はやはり、一個の塊となって咆哮する Wilhelm Pitz の(特に男声)合唱団だろう。 というわけで、Peter Andry はやはりこれを stereo 録音すべきだった!!

Perfect Wagnerite さん | 東京都 | 不明

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聴き始めは録音の古さを感じたものの、すぐ...

投稿日:2013/06/06 (木)

聴き始めは録音の古さを感じたものの、すぐ気にならなくなった。 ウーデの暗く重い声もオランダ人によくあっていると思う。 しかし、本当にテンポが遅い…ので、後半にかけて急激に盛り上がるはずの曲の求心力が若干欠けてしまった印象をうけた。

Wittelsbach さん | 東京都 | 不明

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