ローズ・トレメイン

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音楽と沈黙 2

ローズ・トレメイン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784336061799
ISBN 10 : 4336061793
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
333p;20

内容詳細

不貞が発覚しコペンハーゲンから追放となった王の妻キアステンは侍女のエミリアとともに母エレンの城に移り住み、無謀ともいうべき策略を思いめぐらす。「勇気を出すのよ」という亡き母の言葉を胸に抱きながら、弟マークスとの日々を懸命に生きるエミリア。彼女の継母マウダリーナはティルスン家の男たちを支配し、一家を破滅に導いていた。一方、ピーターはかつての恋人オフィンガル伯爵夫人と再会し、夫人に誘惑されながらもエミリアへの思いを募らせる。そして失意のクレスチャン王のもとに現れる新しい存在とは?運命に翻弄される人々の人に果たして静寂の春は訪れるのか―濃密な物語性と精緻な語りで、最後の最後まで驚きの展開がつづく歴史ロマン大作!

【著者紹介】
ローズ・トレメイン : 1943年ロンドン生まれ。イースト・アングリア大学卒業後、教員職などを経て76年Sadler’s Birthdayで長篇デビュー。83年にはグランタ誌の“20人の才能ある若きイギリス小説家”リストに選出、現在まで長篇を14作、短篇集を5冊発表している。『道化と王』(89/邦訳柏書房)は映画化・舞台化された。Sacred Country(92)でフェミナ賞外国小説賞、『音楽と沈黙』(99)でウィットブレッド賞、Road Home(2008)でオレンジ賞を受賞

渡辺佐智江 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    イギリスの作家がデンマークの王を描くから、悲劇的な結末が常に頭に浮かんだ。史実を含んだおとぎ話の一つとして、こんな話もいいなと思う。私は、音楽に、特にクラシックに浸ることはないから、登場人物たちの周りに流れる音楽は無視して読んだ。だからだろうか、王が大切に扱ったのが、リュート奏者でも画家でも変わらなかったように思うので、このタイトルはあまりピンとこない。男性にとりいるのには、その男性の必要に応じて女性には提供するものがあるとおそらく意識して書かれているように思う。男たちよ、強くあれ。

  • NAO さん

    恋人たち、何組かの夫婦、愛人同士という、いくつかの愛の形。主人公はピーター・クレアとエミリアだが、他の男女が強烈すぎてすっかり霞んでしまっている感じだ。もう一つのテーマ「音楽を奏でるもしくは愛するか、音楽のない沈黙に沈むか」では、音楽を愛する王と全く音楽を理解しないキアステン、天使のような演奏をするピーター・クレアと頭に浮かんだ美しい旋律を再現できずに破滅したジョニー・オフィンガルという対比が見られるが、「沈黙」とは、絶対的存在である王に対して言いたいことも言えない人々の沈黙も表しているのかもしれない。

  • 星落秋風五丈原 さん

    【ガーディアン必読1000冊】前巻で奏でられていた楽器が放り出されている。何やら波乱を感じさせる表紙絵だ。前巻ではMusicのMが登場したが、本巻の表紙に登場するのはSilenceのS。だが登場人物達は沈黙を守らない。筆頭がキアステン。主役カップルそっちのけで自分の欲望のためにしか生きない最強の女で彼女のいる所沈黙は存在しない。にもかかわらず彼女は音楽が大嫌い。単なる無関心どころか「大嫌い」と公言。沈黙を好むわけではないが、その対極にある音楽が嫌い。いや、音楽というよりも、音楽を好む王が嫌いなのだ。

  • ヘラジカ さん

    漸く動き出したロマンスも後半すぐに流れが大きくなるということもなく下巻中盤も些か倦怠感を感じさせたが、物語全体を見るととても洗練されて練られている印象を受けた。古典小説的に堅実かつ冗長かつ上品な作品だと思う。エンターテイメントの盛り上がりはほぼないものの、歴史小説としての完成度は非常に高い。こういう読書もたまには良いかも。この時代の文化や風土がたまらなく好きな人にはもっと魅力的な小説に映るのではないだろうか。(2017・42)

  • tom さん

    図書館の返却期日が迫って来て、慌てて読み進める。前評判は、なかなかのもの。何とかというブッククラブでも必読書に選ばれているらしい。でも、この本、そんなに面白いのか。美貌のリュート弾きと王様の侍女との恋物語。登場人物には、失意の王様、吝嗇の王様の母、あばずれの王様の妻などなど、いろいろな人が現れるけれど、そしたらどうなのという感じ。私にとっては、期待した分、かなりの残念本。でも、1600年代のヨーロッパの歴史が好きな人には、面白いのかもしれない。

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