CD 輸入盤

交響曲第1番&第4番 ラング=レッシング&ナンシー響

ロパルツ(1864-1955)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
1C1093
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ジョセフ・ギイ・ロパルツ(1864−1955):
交響曲全集Vol.1(世界初録音) ――
交響曲第1番《ブルターニュのコラールによる》/交響曲第4番
セバスチャン・ラング=レッシング(指揮)、ナンシー交響楽団

フランスの貴重な作品の録音を次々とリリースし、多くの支持を受けているTimpaniから注目のシリーズ“ロパルツの交響曲全集”がスタート! デュボワ、マスネそしてフランクの下で作曲を学んだロパルツは、ナンシー音楽院の院長をつとめるなど後進の育成にも尽力したフランスの作曲家。特に合唱曲、歌曲や器楽の作品の評価が高く、トロンボーンのための「演奏会用小品」は世界中で重要なレパートリーとして演奏が行われています。交響曲全集は全3巻のリリースを予定しており今後のリリースが楽しみなところ。
 第1巻の演奏はフランス東部の都市ナンシーを本拠地とするナンシー交響楽団。レッシングはナンシー交響楽団の音楽監督、タスマニア交響楽団の芸術監督を兼務している期待の指揮者。


私のオススメ

最近、再評価著しいジョゼフ−ギ・ロパルツであるが、ヴァイオリン・ソナタや声楽曲などに比して、交響曲や弦楽四重奏曲など大規模作品の紹介が遅いようだった。しかし没後50年を記念してか、Timpaniがついにロパルツの全6曲の交響曲(第5番までと小交響曲)をリリースすることとなり、ここに第1弾、「ブルターニュのコラールによる交響曲」(第1番)と交響曲第4番が登場した。演奏しているナンシー交響・歌劇管弦楽団の前身はナンシー音楽院管弦楽団で、これはその昔、ロパルツの薫陶を受けたオーケストラである。
 ロパルツはパリでフランクの影響を受けた後、30歳にしてナンシー音楽院院長として四半世紀をそこで過ごし、彼の地の音楽生活を大いに向上させたという。その後、10年ほどをストラスブールの音楽院で送り、老後はブルターニュに戻り、さらにそこで四半世紀の余生を過ごすのだ。かくいう私もロパルツ初心者なのだが、フランス近代、しかもドビュッシー、ラヴェルじゃないほうに関心のある方には興味深い作曲家だろう。
 「ブルターニュのコラールによる交響曲」はダンディの「フランスの山人の歌による交響曲」を意識した命名だろうか。ナンシーに勤めた1894年から翌年にかけて作曲された40分を超える規模の作品である。『レクイエム』などはフォーレとの近親性を感じさせるのだが、シンフォニストとしてのロパルツはフランキストとしての相貌を強く打ち出している。冒頭の和音からして、この曲全体のただならぬ深さと、そして地味さを暗示している。主部にはいるといかにもフランキストらしい旋律。緩序楽章に途中でスケルツォ的要素が差し挟まれる3楽章制である。第3楽章の民謡風の旋律もカッコイイのだけれど、大見得を張らず、どこか鄙びた感じになるところを愛せたなら、あなたもロパルツのファンだ。
 1910〜11年に作曲された交響曲第4番はさらに肩の力がぬけた作品で、和声的には印象派的な茫洋とした和声の味わいが強まっている。スケールは大きいのだが英雄的にならないというところか。第2楽章はやはりスケルツォ的要素が間に挟まれる、憂愁を帯びた牧歌といった風情の緩序楽章。終楽章も大らかだが、決して軟弱ではない。一級、いや特級の作曲家である。

Posted by: かばくん from とちぎ (2005/11/28 20:21:35)

収録曲   

  • 01. Lang-lessing, Sebastian - Sinfonie Nr. 1 Sur Un C
  • 02. 1. Lent Et Majestueux - Assez Anime
  • 03. 2. Lent
  • 04. 3. Pas Tres Vite, Mais Joyeux
  • 05. Lang-lessing, Sebastian - Sinfonie Nr. 4
  • 06. 1. Allegro Moderato
  • 07. 2. Adagio - Allegretto
  • 08. 3. Allegro Moderato

総合評価

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4.5

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これまで名前も聞いたことがない作曲家の作...

投稿日:2011/06/27 (月)

これまで名前も聞いたことがない作曲家の作品ですが、想像以上の出来栄えでした。両者とも旋律がとても素敵な、知られざる後期ロマン派の名交響曲といえます。

ヒデ さん | 神奈川県 | 不明

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1つ訂正です。3番ではなく4番のことです...

投稿日:2006/09/25 (月)

1つ訂正です。3番ではなく4番のことです。失礼しました。

バンダーログ さん | 都内 | 不明

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作曲家の交響曲1番ってブラームスを除くと...

投稿日:2006/09/25 (月)

作曲家の交響曲1番ってブラームスを除くとそれほど重要視されない位置づけに追いやられている気がしますが、この1番はロパルツの中でも特筆に値すると思います。ロパルツの中で最も長大で、スケールも大きい。ただの後期ロマン派の作風とは異なるかと。ブルックナー、マーラーの曲に飽きたらこれですね。3番がまたこれも素晴らしい。オーケストレーションが洗練されていて飽きの来ない作風。Rシュトラウスのような流れも感じます。

バンダーログ さん | 都内 | 不明

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