ロバート・h・フランク

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幸せとお金の経済学

ロバート・h・フランク

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784894517776
ISBN 10 : 4894517779
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;19

内容詳細

収入が増えない時代のコスパ最強の金銭感覚。他人と比べたとき、あなたは中流から下流へ落ちていく―。世界の幸福学に影響を与えた、NYタイムズ紙で話題のお金の話。

目次 : 1 収入が増えない時代の幸せとお金の研究序説(幸福にのしかかる経済的圧力の正体/ 無駄な消費に駆り立てる見えない因子)/ 2 「普通の生活」でもどんどんお金が減っていく理由(なぜ私たちは同じ答えを選んでしまうのか?/ 所得の変化が映すいびつな世界/ 幸福の研究が明らかにしたもの/ 幸不幸を左右する見えざる手)/ 3 地位財・非地位財でわかる幸せのコスパ(私たちは身の丈以上にお金を使っているのかもしれない/ ヒトをマウンティングに向かわせるホットシステム/ ダーウィンの仮説で見る地位財?非地位財?)/ 4 「平均以下」が私たちを幸せにする?(より過酷になり、脱落しつづける中間所得層/ その正しい選択が、振り返ると愚行となる/ 格差から1人抜け出し、生き残る知恵)/ 5 今、問われている納税者としての金銭感覚(公共政策を意識すると、私たちの支出も変わる/ 生き残るカギは収入と支出のバランス)

(「BOOK」データベースより)

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幸せとお金の関連はいつの時代においても興...

投稿日:2021/07/03 (土)

幸せとお金の関連はいつの時代においても興味深いテーマだと思いますが、その関係を行動経済学的な観点から分析したとてもためになる一冊です。この本を読んで幸福というものは相対的なものであることがよくわかりました。

Ein さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • shikada さん

    人間が感じる幸福は相対的なものであることを「地位財」という経済学の概念で解説する一冊。地位財とは、周囲との比較によって満足を得るもので、たとえば所得とか社会的地位とか車、家、時計といったものを指している。こういった地位財でマウンティング合戦をしていると、所得に対する支出がかさむばかりで誰も幸せになれない。だから、他人に関係なく、それ自体が価値を持つ非地位財(健康、レジャー、労働環境、自由など)に目を向けましょう、という趣旨。具体的な例や数字で示してもらって、納得の内容だった。

  • おせきはん さん

    生活水準を相対的に比較してしまうことは前から感じていましたが、富裕層が消費を増やすと、中間層もそれにつられて消費を増やしているという意識はありませんでした。富裕層と中間層の所得の絶対額の差が広がっている状況で、中間層が富裕層の真似をすると、中間層が苦しくなるのは指摘の通りですね。著者は、家や車などの地位財よりも、休暇、愛情、健康、自由といった非地位財にリソースを割くことを提唱しています。もっとも、非地位財の充実度も相対的に比較できないわけではなく、いずれにしても他人と比較しないことが大切だと思いました。

  • りょうみや さん

    ほぼ予想通りの内容。構成がまとまっていなくてなかなか分かり辛い。幸福を感じる要素として、持ち家の広さのように周りの人と比べて相対的に多いもの(地位財)と余暇の多さのように他人との比較であまり関係ないもの(非地位財)があるが、前者よりも後者にお金とエネルギーを注ぐのがより幸福になるコツ。なによりもあまり他人と比べないこと。

  • 富士獣 さん

    資本主義社会で個人や全体はどう幸せになれるか。 @人は「他者との相対的な支出の多寡」で幸福や不幸を感じることがあり、それはただの羨望嫉妬やマウンティング欲求ではなく本質的に重要。A富豪層の「幸福のハードル」が上がれば連鎖的に中流階級のそれも上がる。B中流以下の所得は伸び悩む一方で富豪層の所得は増加傾向。以上@ABより、「中流階級が幸福と感じる消費ハードルは上がっているのに所得は伸びていないため、相対的に不幸になっている」と言え、その傍証や(累進消費税などによる)解決策を提示した本。

  • 読書熊 さん

    財は車や家のように社会的地位と連動しがちの地位財と愛や自由のようにそのものが効用をもたらす非地位財に分かれている。実用的な考え方だし、格差が増すごとに中間層の消費が駆り立てられるというのは頷ける話でした。

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