ロバート・ウェストール

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猫の帰還

ロバート・ウェストール

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198609115
ISBN 10 : 419860911X
フォーマット
発行年月
1998年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
19cm,260p

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読書メーターレビュー

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  • NAO さん

    【猫と読書】【女祭り】大好きな飼い主の居場所がなぜかわかるという猫の直観力を題材とし、猫が行く先々で出会う戦時下の人々との触れ合いが描かれている。雌猫なのに戦時中ということでロード・ゴート(ゴート元帥)と名づけられた猫がその名札と黒猫ということから「幸運の女神」として会う人会う人に大切にされ、出会った人を危険から救ったり悲しみを和らげたりしたりするという展開はいかにも児童文学的だが、登場するのはほとんどが大人だし、戦争未亡人の悲しみやスミス軍曹の愛国心などの細やかな描写など、大人でも十分読み応えがある。

  • アナーキー靴下 さん

    疎開先に馴染めず、空軍パイロットの飼い主を探して旅する黒猫ロード・ゴートと、出会う人々の物語。例外はあるもののほぼ行く先々で「幸運の黒猫」と持て囃され、それが現実となる展開だが、魔法めいた奇跡は何もない。連綿と続く日常、強い恒常性の中に突然飛び込んでくる黒猫という異物。人間の都合などお構いなしの、圧倒的な、完結した異世界。それに触れたとき、人間は拠り所をなくし、孤独に、正しく判断し、或いは気の迷い、突如魔が差したり、考えるより先に行動したり、そういう「運」めいたものを引き寄せるのは自分自身ではなかろうか。

  • yumiha さん

    誌友さんレビューに心惹かれて。よかったです。ロード・ゴートなる雌猫が疎開先の家から元の家へ、さらには懐かしいジェフリーの匂いを追い求めて旅をする物語。添え物の猫ではなく、ずっと主人公でっせ。魔女狩りでは巻き添えにされてしまった黒猫が、1940年というドイツとの戦争下のイギリスでは縁起がいいそうな。戦時下なので、脇役の人間たちが戦争に翻弄させられる様子も丁寧に描かれていた。私のお気に入りは、猫にも馬にも人間にもやさしいオリー老人。焼夷弾で家を焼かれ、馬車でコヴェントリーからコールズヒルへの逃避行は息詰まる。

  • モモ さん

    猫がもつという超常的な追跡能力。大好きな飼い主ジェフリーを求めて黒猫ロード・ゴートは旅に出る。孤独な任務と自らの出自に心をふさぐ男性。ナチのパイロットを爆発から救う。戦時中でも、おしゃれを楽しみ、普通の生活をしようとするイギリス人をうらやましく感じた。世話になっている家が爆撃されて、素早く修復する軍曹。空襲で焼け出されたコヴェントリーの農夫。愛する夫が戦死し、生きる気力をなくした女性。ロード・ゴートはそっと彼らを癒す。そして本能からか、危ない場面を助ける。実話を基にした話というのが驚き。とても良かった。

  • たまきら さん

    中沢啓治さんのクロとの思い出を読んだ後、今度はイギリスの黒猫の話にたどりついた。疎開先から愛する人の元へ旅する賢いロード・ゴートは、様々な人と出会っていく。スコットランド人の軍曹とは、もしかしたら一生一緒だったのかもなあ…などと思いながら読了。これを児童小説だからと手にしないのはもったいない…素晴らしい一冊だった。とても短いけれど軍曹と青い花のエピソードが心に残った。

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ロバート・ウェストール

1929〜1993。イギリス・ノーサンバーランドに生まれる。美術教師として教えるかたわら、一人息子のために書いた処女作「“機関銃要塞”の少年たち」(評論社)がカーネギー賞を受賞、作家としてスタートする。「かかし」(徳間書店)で再度カーネギー賞、「海辺の王国」(同)でガーディアン賞を受賞

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