CD 輸入盤

【中古:盤質AB】 ロッシーニ:スターバト・マーテル、ジェミニアーニ:合奏協奏曲ト短調、他 カルロ・マリア・ジュリーニ&ベルリン・フィル(1978年ステレオ)(2CD)

ロッシーニ(1792-1868)

中古情報

新品ジャケット
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:
AB
特記事項
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2枚組み
コメント
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ジャケット傷み有
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基本情報

ジャンル
カタログNo
SBT21435
レーベル
Europe
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

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ロッシーニ『スターバト・マーテル』、ガブリエリ、ジェミニアーニ
ジュリーニ&ベルリン・フィル、エルンスト・ゼンフ室内合唱団


『スターバト・マーテル』は、キリストの受難を嘆き悲しむ聖母マリアへの同情と神への祈りを込めてロッシーニが50歳のときに書かれた作品。演奏によっては妙に軽い場面も出てくる曲ですが、ジュリーニは有名なフィルハーモニア盤でも重みのある独特のカンタービレによって、音楽の沈痛な美しさを見事に引き出していました。今回の演奏では、エルンスト・ゼンフ室内合唱団(現エルンスト・ゼンフ合唱団)を率いており、さらなる敬虔な美の追求が期待されるところです。
 一晩のコンサートをそのまま2枚のCDに収録ということで、導入となる1曲目と2曲目には、ブラス・ファンにもおなじみの曲、8声の金管アンサンブルによるジョヴァンニ・ガブリエリの「ピアノとフォルテのソナタ」と「第7旋法によるカンツォーナ」が収められ、3曲目には、フランチェスコ・ジェミニアーニのト短調の合奏協奏曲が収録されています。
 金管合奏で開始され、哀しみに彩られた美しい弦楽合奏でメインの『スターバト・マーテル』への心の準備をするという、まるで教会での演奏を思わせるようなプログラミングは、イタリアの音楽史を辿りながらも、通常、「イタリアの音楽」という言葉からすぐに思い浮かぶイメージとは正反対の精神の落ち着きと深い感動を呼ぶいかにもジュリーニらしいものです。

【収録情報】
・G.ガブリエリ:サクラ・シンフォニア第1巻〜「ピアノとフォルテのソナタ」(8声)
・G.ガブリエリ:サクラ・シンフォニア第1巻〜「第7旋法によるカンツォーナ」(8声)
・ジェミニアーニ:合奏協奏曲 ト短調 Op.3-2
・ロッシーニ:『スターバト・マーテル』
 ナディア・ステファン=サヴォヴァ(S)
 ユリア・ハマリ(Ms)
 ヴェリアーノ・ルケッティ(T)
 ルッジェーロ・ライモンディ(B)
 エルンスト・ゼンフ室内合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)

 録音時期:1978年9月13日
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー・ホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)


【解説書より抄訳】
ベルリン・フィルとの10年間の活動を振り返って、ジュリーニは素晴らしかったと語っている。
「ベルリン・フィルが世界の音楽界において卓越した地位を占めていることは誰もが知るところです。このオーケストラは素晴らしい個性を持ち、私は彼らと共に音楽を作り上げる幸運に恵まれました」
 このインタビューを行った時点ですでに、ジュリーニが指揮するオーケストラの数は多くなかった。
「共演するオーケストラとは互いに良く知り合っています。オケからオケへと転々とはしません。演奏者とは音楽的にとどまらず、人間的にも関係を築きます。互いに親しくなることはとても重要なのです」
 音楽を紡ぎだす醍醐味は何かという質問はジュリーニにとっての聖句を引き出した。
「音楽は偉大な奇跡であり神秘。たった一つの音符でさえ奇跡と神秘を秘めているのです。その音符は突如現れ、生まれた瞬間に去っていってしまう。指揮していようと、演奏者として音を出していようと音楽に関るすべてに魅了されるのです」
 多くのスタジオ録音も残したジュリーニであるが、レコーディングに関しては常に懐疑的であった。1979年にドイツの定期刊行誌「Fono Forum」の取材でインタビューを行った際、ジュリーニは
「ある作品を録音するのは、その曲が私の中で熟成し、私の経験に照らしそれができると思えた時です。事を急いではなりません」
と語っている。また、(スタジオ録音よりも)コンサートホールやオペラハウスにおける演奏が好ましいとも述べている。録音には完全性という利点があるものの、この強みが障害に転じぬように用心しなければならない。
「完全性を目指せば、生きた演奏が失われるリスクを冒すことになります。演奏の自然な息づかいやコンサートホールの聴衆との密着性が失われるのです。聴衆の反応がない録音においては、生きた演奏と緊張感に特に注意を払う必要があることは言うまでもありません」
 同じインタビューにおいて、ジュリーニは指揮者の役割についても語っている。自身を主役ではなく、他の演奏者と共に音楽を作り出す楽器を持たない演奏者と捉えていた。指揮者は指令塔として100人もの演奏者に向き合う時、傲慢になったり自信過剰に陥るきらいはないのかという問いに対して、ジュリーニは何のてらいもなく次のように答えた。
「モーツァルトやベートーヴェン、バッハといった、この世界と人類を豊かにしてくれた天才たちと対峙していること、そして自分は愛と献身を持ってこうした天才たちに仕える一人の人間に過ぎないことを思い知っていれば、そうした了見は無意味になるのです。また私は自分自身を指揮者という突出した存在と考えたことはありません。私は一人の演奏者です。若い時にはオーケストラの団員として随分演奏し、カルテットのヴィオラも弾きました。常に私は演奏者の中の一員であり、輪の外に一人で立っているのではないと考えてきました」

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ロッシーニのスターバト・マーテルですが、...

投稿日:2010/03/19 (金)

ロッシーニのスターバト・マーテルですが、1981年のフィルハーモニア盤にとても感動して愛聴しています。このベルリンフィル盤も期待に違わず、非常に素晴らしいです。ライブ録音なので、だんだん燃焼度が高まってきてホールの熱気を感じることが出来ます。独唱の方々はもちろん素晴らしいのですが、終曲(大好きなのです!)が最高潮に達して大感動です。ガブリエリとジェミニアーニは初めて聴きましたが、こちらも素晴らしいと思います。

ねこまんま さん | 東京都 | 不明

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まさに東京都の方がコメントされている通り...

投稿日:2010/03/11 (木)

まさに東京都の方がコメントされている通りかと思います。本盤ジュリーニが天下のBPO他を率いて自国のイタリア物、主にロッシーニの少し宗教曲のイメージとは異なるオペラチックなこの「スターバト・マーテル」を演奏した1978年ライブ盤(演奏タイム63’46)であります。この演奏の後に当たるのですが1981年PHO他のメンバー(これも独唱陣が素晴らしい!)で同曲を録音しておりタイムは64’38とそんなに変わらず他の演奏家分(私はケルテスやシャイーの指揮分も中々気に入っております)からすれば一割以上長くはなっているのがジュリーニたる所以なのでしょう。本演奏・・・BPOの少し突き放したような感じで冷静さを保っていたのが次第に独唱者の健闘もありそして何と言っても最終コーナーの劇的なフーガとジュリーニの手綱捌きが効を奏してゆったり本陣へと攻めて盛り上がりファーッとソフトランディングにまとめ最後は引っ張る・・・彼の常套手段ながらBPOの重厚さも活きたライブらしい演奏仕上がりともなりました。宗教曲のライブというのも少しスンナリ受け入れるのもどうかと思いはしていますがそこは鑑賞芸術として割り切りました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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ジュリーニは決してレパートリーの広い指揮...

投稿日:2010/02/13 (土)

ジュリーニは決してレパートリーの広い指揮者とは言い難いが、その分、レパートリーとした曲については完成度の高い名演となることが多い。ジュリーニがレパートリーとした宗教曲は、バッハのミサ曲ロ短調やブラームスのドイツ・レクイエム、モーツァルト、ヴェルディ、そしてフォーレの3大レクイエムなどが掲げられるが、ジュリーニが指揮した宗教曲の最高峰は、何と言ってもロッシーニの最高傑作の呼び声の高いスターバド・マーテルということになるのではなかろうか。ジュリーニは同曲をフィルハーモニア管弦楽団とスタジオ録音しているが、天下のベルリン・フィルを指揮した本盤こそ、ライブならではの熱気も相まって、随一の名演と高く評価したい。ジュリーニの決して奇を衒うことのない真摯で誠実なアプローチと、同国人であるロッシーニへの深い愛着が、これだけの名演を生み出したと言うべきであり、独唱陣も合唱も、そしてベルリン・フィルもジュリーニの指揮の下、これ以上は求められないほどの最高のパフォーマンスを示している。併録のジェミニアー二やガブリエリの諸曲も名演であり、録音も70年代後半のライブとしては十分に合格点を与えることができる。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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