ロジャー・パルバース

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こんにちは、ユダヤ人です 河出ブックス

ロジャー・パルバース

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309624778
ISBN 10 : 4309624774
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
252p;19

内容詳細

国籍を捨てたユダヤ人とイスラエル滞在体験をもつ日本人―世界を縦横に活躍する博覧強記の二人の、知性とユーモアが躍動する対話によるユダヤ入門。ユダヤ人がアメリカに、そして世界にもたらした豊かさとは何か、イスラエルと日本の悲しい共通点とは何か、ユダヤ人とは、ユダヤ文学とは何をさすのか。日本人が知らないユダヤをめぐって語りあう中から、多様なユダヤの真実とこの世界の新たな姿が浮かび上がる。

目次 : 1 私はユダヤ人としてどう育ったか(ユダヤ人がいることで世界は豊かになった/ 日本人はユダヤ人を知らない ほか)/ 2 イスラエルはユダヤ人を代表できるか(戸籍があるのは日本だけ/ イスラエル建国はユダヤ人の歴史の曲がり角 ほか)/ 3 ユダヤ人はアメリカにどう受け入れられたか(コメディアンたち/ ジョークの真実 ほか)/ 4 言語でも、信仰でも、国籍でもなく、ユダヤ人(アメリカの普遍性/ 『ドン・キホーテ』 ほか)

【著者紹介】
ロジャー・パルバース : 1944年ニューヨーク生まれ。ベトナム戦争への批判からアメリカを離れ、76年、オーストラリア国籍を取得。オーストラリア国立大学、東京工業大学などで教える。小説・エッセイの執筆、宮沢賢治、井上ひさしなどの英訳、劇作・演出など多様に活動。野間文芸翻訳賞を受賞

四方田犬彦 : 1953年大阪生まれ。建国大学(ソウル)、コロンビア大学、ボローニャ大学、明治学院大学、テルアヴィヴ大学などで教える。サントリー学芸賞、伊藤整文学賞、桑原武夫学芸賞、芸術選奨などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kokada_jnet さん

    ユダヤ人の演出家・翻訳家のロジャー・パルバースと。「自分自身の日本社会でのありかた」がユダヤ人的であると自称する四方田犬彦との対談本。パルバースが後書きで、四方田のことを「戦後日本の知識人/文化人の巨人の一人」と評している。たしかに、著作だけからならそういう存在だが、そういう風に言う人が他にいないのは、本人に人徳が不足しているせいである。

  • 空虚 さん

    ユダヤ人について考えること、それは自分の帰属する社会の自明性は揺さぶることである。例えばイスラエルで、パレスチナ人と間違われてアラブ圏出身のユダヤ人が警官に射殺される出来事は、「日本人」なるものは瞬く間に相対化してしまうだろう。ユダヤ人強制集住地域に始まるロジャー・パルバースのルーツを中心に、在住経験のある四方田犬彦によるイスラエルの生の声を交えつつ、対話形式で語られる、「ユダヤ人」考。文学、映画におけるユダヤ人の表象についても論じられるが、とりわけ興味深いのはコメディについて(続く、以下ネタバレ)

  • Yuka M さん

    「ユダヤ人には風土がない。風しかない。土がない。風に乗って生きている民族だと思います。」 日本人の四方田氏、ユダヤ人のパルバース氏の対談形式で描かれている。パルバースさんは、日本で人生の大半を過ごし日本文化にも詳しいので興味深い解説をしている。

  • ちゅーとろ さん

    金持ち・ノーベル賞・ガス室・無法イスラエル程度のユダヤ人観の私には興味深いタイトルだ。日本文化を賞賛するロジャー・パルバースと比較文学者四方田犬彦との対談。ユダヤ人には風土はない(文化はあるが土地はない)、多くのユダヤ人はイスラエル国家はユダヤ人を代表していないむしろ反発している、ハリウッドを作ったのはユダヤ人たち、など興味深い。しかし、ユダヤ人パルバースより四方田の意見・断定が圧倒、押し付けがましい上に話題があちこちに分散。かなり疲れる本だった。

  • Norihiko Yamazaki さん

    会社の方に進められて読んだ一冊。ロジャーパルバースさん、四方田犬彦さんどちらもの知識に脱帽です。対談ながらも非常にボリュームのある内容でした。イスラエルの建国、イスラエルとパレスチナ間の問題、ユダヤ人の考え方など非常に感慨深く、また映画や演劇などの話を交えながら解説しているところも一興。 ロジャーパルバースさんが宮沢賢治さんの「銀河鉄道の夜」を翻訳していることにも驚き。「銀河鉄道の夜」BD版の制作をした担当としては、世間は狭いと感じた作品でした^^

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ロジャー・パルバース

1944年、ニューヨークで生まれる。カリフォルニア大学ロサンゼルス校、ハーバード大学大学院卒業。ベトナム戦争への反発からアメリカを離れ、ワルシャワ、パリに留学ののち、1967年に初来日し、京都産業大学、東京工業大学で教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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