写真の秘密

ロジェ・グルニエ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784622076469
ISBN 10 : 4622076462
フォーマット
出版社
発行年月
2011年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,149p

内容詳細

90歳になるフランスの作家が贈る、歴代の愛機と写真家たちの思い出と、数多の写真にまつわるアネクドート集。カメラと写真を主軸にペーソスとユーモアで人生を点描する、言葉によるアルバム。

【著者紹介】
ロジェ グルニエ : 1919年、カーンに生まれ、ポーで育つ。戦後カミュにさそわれ「コンバ」紙で働く。「フランス・ソワール」紙編集部を経て、ガリマール書店文芸顧問

宮下志朗 : 1947年、東京生まれ。東京大学名誉教授。放送大学教養学部教授。1990年『本の都市リヨン』(晶文社)で大佛次郎賞受賞。ラブレー、モンテーニュからゾラ、バルザック、都市論まで、幅広くフランスの文学と文化を扱っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • たーぼー さん

    パリの夜に三脚を構えたモノクロームの男の哀愁に惹かれ本書を手に取る。グルニエが愛した写真機たち、写真家たちへのエッセイ。そして少年時代、戦中、戦後に写真という共通項を通して彼の内部に蓄積された人生の思考史でもある。グルニエにとって写真を語ることは過去の出来事、人々、己を露わにするのと同時に現在の己を見つめ分析する告白的行為でもあった、と感じる。「古い写真帖を開くと殆どが死んでしまった昔の仲間達が私を見つめている・・・。」との言葉に執筆時91歳のグルニエが静かな情熱をもってペンを取る様子が浮かぶよう。

  • nabe2511 さん

    娘の授業のテキスト用図書をちょっと借り読み。第二次大戦前後のフランス・パリの雰囲気が伝わってくる1冊です。「写真は、愛する存在やモノを、もっとも単純な形で、置換によって所有することを可能にしてくれるものであり、この所有行為が、写真に唯一のモノのいくつかの性質を帯びさせる」(スーザン・ソンタグ)。スマホにたまっているおびただしい数の私の写真は私の所有欲の表れ(≧∇≦)。

  • tom さん

    著者のグルニエという人がどういう人物かも知らず、表紙のブラッサイは、どこかで聞いたことがあるようなだけの人。本の中には、カミュやら聞いたことがある人たちがきら星のごとく出てくるけれど、残念ながらほとんど読んだこともない。どうして借りてきたかというと、扉にあるダイア・アーバスの言葉「一枚の写真は、ある秘密をめぐる、ひとつの秘密なのである」です。アーバスの写真集は、一冊だけ持っていて、この言葉に刺激されてしまった。で、この本は、ちょっとユーモアがあって、さらさら読めて、ほんの少しだけ楽しかった。

  • ラウリスタ〜 さん

    なにやら最近、19世紀末から20世紀にかけての写真が重要なテーマとして扱われているようだ。なので、ちょっと勉強しておこうと思って。これは軽いエッセイ。いわば写真をめぐる小自分史。今や90歳のおじいさんが語る子供時代からのカメラ、暗室、秘密のネガなどなど。ブラッサイって有名な人だったんだ。ナチス占領期のパリでの命がけの撮影(ていうかうろちょろしてたらやばい場所にやばいタイミングで入り込んじゃったんだな)。

  • 刳森伸一 さん

    グルニエの人生と写真とが交差するその時々を捉えた回顧録風エッセイ集。写真や写真機、写真家に端を発した思い出や記憶が書き留められている。それは、グルニエの人生を彩る私的なエピソードだけれど、その私的なエピソードを通してややもすれば歴史から消え失せてしまう出来事を留め置いている。言葉で撮らえた写真のように。

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