レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ

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イワン・イリッチの死 岩波文庫

レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003261934
ISBN 10 : 4003261933
フォーマット
出版社
発行年月
1993年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,105p

内容詳細

一官吏が不治の病にかかって肉体的にも精神的にも恐ろしい苦痛をなめ、死の恐怖と孤独にさいなまれながらやがて諦観に達するまでの経過を描く。題材は何の変哲もないが、トルストイ(1828‐1910)の透徹した人間観察と生きて鼓動するような感覚描写は、非凡な英雄偉人の生涯にもましてこの一凡人の小さな生活にずしりとした存在感をあたえている。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    100ページほどの小説だが、重い問いかけと究極の救いを含んでおり、読み終わった後に、良い小説を読んだと言う充実感があった。俗っぽい官吏であるイワン・イリッチが不治の病にかかって、生を終えるまで描く。病床で苦しみながら、これまでの生き方や家族を厭わしく感じる場面は、圧倒的な現実感で読者に迫ってくる。この場面で生きるとは何か、人間とは何かということを、トルストイは読者に鋭く問いかけるのだ。結末で示される救いは感動的。死を恐れることはないのだ、と改めて思った。

  • ケイ さん

    Vanity 虚飾の恐ろしさ。 虚飾を振り捨てた時にみえる光。 情けは人の為ならず/ 足るを知る。 苦しめるものと救いは、古今東西、宗教の違いはあれど、変わらず。心と体の痛みにが続くことに、なかなか読み切るが出来なかったが、ゲラーシムの存在に私も和らいだ。トルストイは、女性嫌いだったんだろうね。娘でさえ、苦しみの対象じゃないか…。アンナも しかり。女性に対し、根本的に信用を置けなかったのではないか。 大作という意味ではこの短さで、紛れもなく大作。しかし、短編という意味では、私はやはりチェーホフが好きだ。

  • ehirano1 さん

    トルストイは数回死んだことがあるんじゃないかと思いたくなるほど闘病の描写が異様に生々しくとても苦しく辛く終始感じました。と同時に懐かしくも感じました。というのも、イワンと同じ病ではありませんし死にもしなかったのですが(今のところwww)、私も似たような経験を10年程前にしたからでした。私の場合、幸いにも中村天風の著書との出会いが悶々とした状況から脱出する転機となりました。

  • YM さん

    読友さんの感想から。100Pくらいだし、そろそろトルストイでもいってみるかくらいの軽い気持ちで手に取ったらガツンとやられた。テーマは「死」僕は今、元気だからそこまで身近に死を考えていないけど、明日どうなるか分かんないのはみんな一緒。とはいえ考えすぎても生きていけない。死ぬ間際に人生を振り返って後悔しないなんて事は絶対ない。振り返るチャンスがあるかどうかも分かんない。じゃあせめてちょっとでも自分がやりたいこと、好きなこと、大切な人と過ごすために時間を使いたい。使えてるかな?生の実感を得るためにまた読もう。

  • lily さん

    結婚は幸せを保証してくれるものではない。どこにいても誰といても何をしても幸せを創るのは自分の精神の具合に委ねられているのだから。病の内訳を自分が知らないことも論外だ。自分の人生、死の瞬間まで自分で納得して自分の人生を生きたと誇れるのだよ。

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レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ

1828‐1910。ロシアの小説家。19世紀を代表する作家の一人。無政府主義的な社会活動家の側面をもち、徹底した反権力的な思索と行動、反ヨーロッパ的な非暴力主義は、インドのガンジー、日本の白樺派などにも影響を及ぼしている。活動は文学・政治を超えた宗教の世界にも及び、1901年に受けたロシア正教会破門

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