アンナ・カレーニナ 下 新潮文庫

レフ・トルストイ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102060032
ISBN 10 : 4102060030
フォーマット
出版社
発行年月
1998年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,570p

内容詳細

社交界も、家庭も、愛しい息子も、みずからの心の平安さえもなげうって、ヴロンスキーのもとへ走ったアンナ。しかし、嫉妬と罪の意識とに耐えられず、矜り高いアンナはついに過激な行動に打って出るが…。ひとりの女性の誠実、率直な愛が破局に向ってゆく過程をたどり、新しい宗教意識による新社会建設の理想を展開して、『戦争と平和』と両翼をなす、文豪トルストイ不滅の名作。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    全て投げ打つまでの恋。それは何と熱い想いなのでしょう。アンナは何もかも捨ててヴロンスキーのもとに走るものの、嫉妬と罪と被害妄想に耐えられず、過激になっていくのが哀れに見えました。愛が率直しすぎるが故に破局へと陥るというまさに報われない結末を迎えるのに、それまでの情熱から一気に虚無感を感じずにはいられませんでした。それに反するようにキチイとリョーヴィンの幸福を描くことで対照的な恋の効果を描くことに成功していると思います。身を滅ぼすアンナに対し、幸せな歩みへと踏み出すリョーヴィンの最後が印象的です。

  • ハイク さん

    全巻を通じて主役は勿論アンナカレーニナで、描いている姿は多くの読者の憧れであろう。一方リョーヴィンの描写は結構多い。これまでの経緯から著者の彼への熱の入れ方は普通ではない。最後の訳者の解説によるとリョーヴィンはトルストイの分身であるような書き方をしているという。また最初の原稿ではアンナのみでリョーヴィン等は後で登場させたという。全体を通じて感じたのは対比の文学であるということだ。都会と田舎、貴族と農民、幸福と不幸、結婚と不倫、生と死等を際立たせて農民たちに光を与えていると強く感じたのは私だけであろうか。

  • ナマアタタカイカタタタキキ さん

    大規模な遁走曲の中、幾度となく嬉遊部を挟んではいるものの、やはりそこにはあくまでアンナが主唱として存在する。そして対旋律的なポジションに在るリョーヴィン。彼が彼女と対峙した際瞬く間に魅了された辺りからも、アンナは不義を働いたために蔑まれる立場にあったとはいえ、頗る魅力的だった女性だったことが窺える。官能性と聖性の両方を併せ持つ、人々が幅広いイメージを投影できるような存在だったのだろう。しかし彼女は、意を決して無償の愛を為そうとするも、生身の人間であるためにそこには至らず、ついには錯乱状態に陥り(その→

  • NAO さん

    アンナは、爛熟した頽廃的なロシアの大都会における偽りだらけの貴族社会の犠牲者として描かれている。だからこそ、アンナは、そのしがらみに押し潰されて死ぬしかなかったのだろう。だが、そうはいっても、やっぱりアンナを良くは思えないのは、彼女の行為が罪でしかないからだ。都会の偽りの夫婦生活から離れたリョーヴィン夫婦は、トルストイの理想の生活像だが、田舎での実質的な生活にも問題がないわけではない。どこで暮らすにしても問題だらけだったロシアの実情こそが、トルストイが描きたかった真実なのだろう。

  • カブトムシ さん

    私は、アンナ・カレーニナで、最後に鉄道自殺したことだけ覚えていました。私は、長編小説は苦手です。短編を好みます。それは、繰り返し読めるからです。長編は、司馬遼太郎もそうなのですが、谷沢永一のダイジェストを読みました。(「司馬遼太郎の贈り物」)。私は、外国文学は、あまり読んでいません。後紹介できるのは、ダイジェストで読んだ少しの長編小説です。映画は、「風と共に去リぬ」など外国文学の映画化されたものです。最近は、「坂の上の雲」のNHK制作のDVDです。大作でした。アンナ・カレーニナの紹介が雑談になりました…。

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