血液と石鹸 ハヤカワepiブック・プラネット

リン・ディン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152089571
ISBN 10 : 4152089571
フォーマット
出版社
発行年月
2008年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,237p

内容詳細

隣の部屋から聞こえてくる不思議な叫び声の正体に迫る「自殺か他殺か?」ほか、奇妙奇天烈にしてブラックユーモアたっぷりの全37篇を収録。稀代の目利きが見出したヴェトナム系作家の可笑しくてブラックな掌篇集。

【著者紹介】
リン・ディン : 1963年、ベトナム、サイゴン生まれ。詩人、小説家、翻訳家。75年に戦争最末期の母国を逃れ、偽名を使って国外脱出し、アメリカに移住。各地を転々とした後、フィラデルフィアに落ち着いた。事務員やペンキ職人、清掃人などさまざまな職業に就く一方、詩や小説の執筆、朗読活動に積極的に取り組み、前衛誌で人気を博す。これまでに短篇集を二冊、詩集を四冊発表している

柴田元幸 : 1954年生、東京大学文学部教授、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    訳者柴田元幸氏の後書きより「アメリカ人の数え方、生き方を同じように皮肉れる書き手は他にも大勢いるだろう。だだそこから返す刀で自分を斬る際のブラックユーモアが、この人の場合実によく切れる」。まさにそこが魅力。サイゴン陥落直前にアメリカに行き、一時期サイゴンに戻り、40歳頃に数年イタリアで暮らす。その人生が作者の血と肉となり、2〜10頁ほどの短編に溢れ出す。彼の皮肉さ加減を受け取れないものもあったが、受け取れるものの出来映えがキョーレツ。ベトナム人の底力が攻撃してきた。気に入った短編は後でコメントで。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    ままならぬ人生の皮肉や苦さ、自虐を描いたショートショート。でも同時に人生の含蓄もたくさん。「後戻りすることは自分の人生全体の愚かさと無意味さを認めることになってしまう」や「棺桶は女性に似ているのです。妊娠したくないのです!」は唸ります。

  • Ecriture さん

    牢獄と囚人のモチーフが多い。アメリカでベトナム人が書くということは、囚人が妄想で生み出された辞書を手に異言を呟くようなものだという自虐がある一方で、そのようなマイノリティ作家はいないよりは絶対にいた方がいいのだという確信にも満ちていて、今いる世界とは異なる世界が存在することの証明と信念になっている。間違った英語を教え続けるベトナム人の登場する「!」、短さの内にプロットを詰め込んで語りの速度を上げた「8つのプロット」、移動する棺桶の「隠された棺桶の街」、隣の住人が英語を練習する「自殺か他殺か」が印象深い。

  • きゅー さん

    冒頭の作品で、独房に入れられた囚人が、一冊の外国語辞書を見つけ、個人的な解釈を取り混ぜつつ、新たな言語を知ろうとする。この様子は著者リンのかつての姿だろうか。ベトナムで生まれた彼は、十数歳の頃に偽名を使ってアメリカに移住した。彼は一人で言語という宇宙を作り直していたのだろう。印象に残った作品の多くが言語という問題を取り扱っていることからも、彼の経歴は必然的に彼の作品に影を落としているようだ。内容はバラエティーに富み、ブラックユーモアが強いけれど、嫌味はなく読みやすい。ベトナムの風を感じる奇妙な作品だった。

  • mejiro さん

    「囚人と辞書」「"!"」「一文物語集」「べトコン大学」「食物の招喚」「自殺か他殺か?」「家をめぐる観念」が特におもしろかった。現実とシュールのバランス、自虐的な部分が結びついて独特なユーモアを生んでいる。「自殺か他殺か?」、思わずその情景を思い浮かべてしまう。可笑しいような哀しいような…。

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