リチャード・ランガム

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善と悪のパラドックス ヒトの進化と“自己家畜化”の歴史

リチャード・ランガム

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784757160804
ISBN 10 : 4757160801
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
464p;20

内容詳細

最も温厚で、最も残忍な種=ホモ・サピエンス。協力的で思いやりがありながら、同時に残忍で攻撃的な人間の特性は、いかにして育まれたのか?世界を舞台に活躍する人類学者が、“自己家畜化”という人間の進化特性を手がかりに、長年のフィールドワークから得られたエビデンスと洞察、生物学、歴史学の発見にもとづき、人類進化の秘密に迫る。

目次 : 人間進化における善と悪/ パラドックス/ 攻撃性のふたつのタイプ/ ヒトの家蓄化/ 平和を育む/ 野生動物の家畜化/ ヒトの進化におけるベリャーエフの法則/ 暴君の問題/ 処刑/ 家畜化がもたらしたもの/ 善と悪の進化/ 圧倒的な力/ 戦争/ パラドックス解消

【著者紹介】
リチャード・ランガム : 1948年生まれ。ハーバード大学生物人類学教授。専門は霊長類の行動生態学。国際霊長類学会名誉会長。ピーボディ博物館霊長類行動生物学主幹、ウガンダのキバレ・チンパンジー・プロジェクト理事をつとめるほか、アメリカ芸術科学アカデミーおよび英国学士院(British Academy)フェローでもある。その功績を称えて、英国王立人類学協会からリバーズ記念賞を贈られた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ばたやん@かみがた さん

    【ヒトが寛容性と暴力性を兼ね備える理由は?】それは「自己家畜化にある!」とするのが本書の結論です。動物の「家畜化」は、個体の暴力への衝動を減じ性格の温厚さをもたらすと共に、その身体へも頭蓋骨や体長を小さくし性差の縮小等の影響を与えます。一言で言うなら「幼若化」した新種な訳ですが、ヒトは自らの進化の中でその様な特徴を身に付けて行ったとします。(1/4)

  • Satoshi さん

    霊長類学者による、理性的でありながら、残虐性も持ち合わせる人類に関する科学書。攻撃性には反応的なものと能動的なものがあり、反応的攻撃性を押さえる力を善、能動的攻撃性を悪と定義していることが面白い。自己家畜化により善を手に入れたが、その秩序を守るために悪が発生した。人類学と社会学的を入ったり来たりしながら解説していく論法は興味深く、勉強になる。国家の暴力、民衆によるリンチ、奴隷制、戦争、虐殺と暗い歴史も冷静に眺めることが可能かと思う。

  • eirianda さん

    ヒトが自己家畜化していったことで攻撃性が減り協調性が増した。それをボノボとチンパンジーの比較で説明しているのだが、ボノボとチンパンジーで多くのページが割かれ、ヒトは原始人未開人など現代のヒトではなかった。最終章までの三章くらいでヒトの悪、戦争やアウシュビッツに触れまとめようとしている。全編今のヒトの善悪について示唆あるものを期待していたのでごめんなさい、ちょっと違った。文明化でなく自己家畜化という言葉は面白いけど。

  • Y田 さん

    【戦争や暴力性は進化の中の適応の結果!?】 ●ホモサピエンスとしての人間の進化を主に【自己家畜化,反応的攻撃性,能動的攻撃性】という観点から説明する。従来の自然淘汰だけでは説明しづらい現象が「自己家畜化」という観点から説明できるという事は初めて知り非常に興味深かった。◆理不尽に思える戦争や虐殺なども「そういう性質をもつ個人が生存するのに有利だった」ということか。ただ戦争が進化上の適応だとはいっても人間の性質が複雑に影響し合った結果であり、単純なものではないと。「人間」の理解が深まる一冊☺️

  • イボンヌ さん

    自己家畜化というキーワードをラジオで聴いて、この本を探しました。 チンパンジーとボノボを比較して考察されています。 チンパンジーが凶暴だという指摘に驚きました。 ボリュームある本であり、自己家畜化について今一つ理解出来ませんでした。 再読が必要です。

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