SACD

ピアノ・ソナタ、コンソレーション、ペトラルカのソネット 清水和音

リスト(1811-1886)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
EXCL00070
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

清水和音・デビュー30周年記念アルバム
リスト:ピアノ・ソナタの登場です!


2011年、デビュー30周年を迎える清水和音。名実ともに日本を代表するピアニストが、満を持してロマン派のピアノ・ソナタの中でも最高峰の表現力、構成力と全ての音楽的要素を求められるリストのピアノ・ソナタを収録しました。
 とかく技術偏重に陥りがちなリストの作品でも特に高い技術力を要求されるこの作品において、清水の演奏は既にそのレベルを超越し、その持てる技術全てがリストの音楽の美しさに注がれます。楽曲構成を手中に入れた上での和声表現、レチタティーヴォでの弱音の美しさ、フーガにおける明瞭な声部の処理、ダイナミックでありながらも決して音の割れない清水の魅力のひとつである独特の澄んだ音色が、リストの音楽を自在に歌い上げ、多様性を求められる難曲「ロ短調ソナタ」をより立体的に表現しています。
 『ペトラルカのソネット』とコンソレーションでは、その独特の音色に加え清水の自然な表現がリストの小品の魅力を伝えます。曲間のふとした「間」に垣間見えるのは、まるでリストの音楽と微笑みながら対話をする清水の演奏。ウィットに富んだ清水のキャラクター抜きには表現し得ない、絶妙な演奏からは清水のリストへの想いすら伺えます。
 技術的にも音楽的にも偏りの無いバランスの良さを実感できる清水和音の長年の演奏経験が凝縮された新たな1枚です。(TRITON)

【収録情報】
リスト:
・ピアノ・ソナタ ロ短調
・『巡礼の年』第2年『イタリア』より「ペトラルカのソネット」第47番、第104番、第123番
・コンソレーション(全6曲)

 清水和音(ピアノ)

 録音時期:2011年1月5-7日
 録音場所:埼玉県、コピス三芳
 録音方式:DSDレコーディング(セッション)
 SACD Hybrid
 2ch HQ (CD STEREO/ SACD STEREO)

内容詳細

清水和音がデビュー30周年を記念して、リスト・アルバムを録音。ピアノ・ソナタは堂々たる演奏。堅固な音の建造物がつくりあげられている。ロマンティックな箇所でも決して甘ったるくならない。「コンソレーション」などの他の作品も含め、演奏に安定感があり、安心して聴ける。(治)(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

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本盤は、リストの最高傑作の一つであるピア...

投稿日:2011/06/26 (日)

本盤は、リストの最高傑作の一つであるピアノ・ソナタロ短調を軸として、いつくかの有名な小品等で構成されている。我が国を代表するピアニストである清水和音がデビュー30周年を記念(そしてリスト・イヤーを記念)して本年1月に演奏を行ったスタジオ録音であるが、いずれの楽曲もその実力を存分に発揮した素晴らしい名演に仕上がっていると評価したい。ピアノ・ソナタロ短調は超絶的な技量と卓越した表現力を要する難曲であり、古今東西の様々な有名ピアニストがその高峰の高みに向けて登頂を挑んできた。各ピアニストが自らの実力の威信をかけて演奏を行っているだけに、数多くの個性的な名演が目白押しであり、そのような海千山千の名演の中で存在感を発揮するのは並大抵の演奏ではかなわないとも言える。ところが、清水和音による本演奏は、これまでの過去の名演にも必ずしも引けを取らない存在価値を十分に発揮していると言える。というのも、本演奏は、その超絶的な技量よりもリストの音楽そのものの美しさが伝わってくるからである。もちろん、清水和音の技量が劣っているというわけではない。それどころか清水和音は、超絶的な技量を持って曲想を描き出しているとさえ言えるほどであるが、清水和音は持ち前の技量を、リストの音楽をいかに美しく響かせるのかという点に奉仕させているように思えるのだ。例えば、同曲は一つの主題が数々の変奏を繰り返していくが、その描き分けが実に巧妙になされている。そして、変幻自在のテンポ設定や思い切った強弱、そして大胆な表情づけを駆使して、変化に富む曲想を多彩とも言うべき表現力で豊穣に描き出している。また、強靭な打鍵にも圧倒的な力感がこもっているが、いささかも音が割れたりすることがなく、常に透明感溢れる美しい音色で満たされているのも本演奏の見事な点であると言える。いずれにしても、本演奏は、同曲の美しさに主眼を置いた稀有の名演として高く評価したいと考える。併録の巡礼の年第2年「イタリア」からの抜粋であるペトラルカのソネットやコンソレーション「慰め」も、ピアノ・ソナタと同様のアプローチによる名演である。ここでも技量よりは楽曲の持つ美しさを際立たせているのが見事であり、こうした点にデビュー30周年を迎えた清水和音の円熟を感じることが可能であるとも言えるだろう。そして、本盤で素晴らしいのはSACDによる極上の高音質録音であると言える。オクタヴィアによるピアノ録音で一般的な富山北アルプス文化センターでの録音ではないが、会場(埼玉県の三芳町文化会館(コピスみよし))の残響を的確に活かした見事な音質に仕上がっており、清水和音の楽曲の美しさを全面に打ち出した本名演に大きく貢献しているのを忘れてはならない。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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