CD 輸入盤

交響曲第2番、ヴォカリーズ キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管、バルナ=サバドゥス

ラフマニノフ (1873-1943)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OC441
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ラフマニノフ:交響曲第2番、ヴォカリーズ
キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団、バルナ=サバドゥス
名曲「ヴォカリーズ」はカウンターテナーが歌っています!


ラフマニノフらしい旋律美を堪能できる名曲の組み合わせ。アンナ・モッフォなど、ソプラノによる陶酔的な歌唱で知られる名曲「ヴォカリーズ」は、ここではカウンターテナーで歌われることで低音側にシフト、強弱やテンポの幅も大きくつけられ、よりリアルな抒情性のようなものが際立っているのが興味深いところです。歌っているのは近年評価の高まってきているルーマニア出身のヴァレル・バルナ=サバドゥス。ここでもよく響く魅力的な中低音と品良く美しい高域を駆使して、細部まで濃やかな表現を聴かせています。録音会場であるスタジオ・シュトルベルガー・シュトラーセの音響も優秀です。
 交響曲第2番は、親しみやすい楽想で構成された人気交響曲。キタエンコは1984年にモスクワ・フィルとこの曲を録音していましたが、今回はそれから約30年を経ての再録音ということで、テンポや楽器バランス、歌いくちの濃やかさなどあらゆる面で余裕のある演奏となっており、細部の表現を大切にした微妙なテンポの揺らしや絶妙なデュナーミクなど、第1楽章序奏部から実に魅力ある演奏に仕上がっています。
 ヴァイオリン両翼型楽器配置ならではの各声部の透明度の高い響きも効果的で、大音量で聴いても響きが団子にならないため、この交響曲の魅力が旋律美だけでなく、各種モティーフを駆使した情報量の多いシンフォニックなものにあることを見事に表現しています。
 今回のケルンのフィルハーモニーでの録音はマイク・ポジションが適切なせいなのか、ディテールがしっかりしており、その情報の多さと直接音と間接音のバランスの良さから、音楽のちょっとした変化も十分に聴きとることができます。

【キタエンコ&ギュルツェニヒ管】
レニングラード包囲戦の前年、1940年にレニングラードに生まれたロシアの名指揮者ドミトリー・キタエンコは、生地のレニングラード音楽院を経てモスクワ音楽院で学び、さらにウィーン音楽アカデミーでハンス・スワロフスキーに師事して指揮の腕を磨いた経歴の持ち主。
 その後、14年に渡ってモスクワ・フィルの音楽監督を務めたキタエンコは、やがて西側に拠点を移し、フランクフルト放送響の首席なども務め、各地のオーケストラを指揮して着実に名声を高めていきます。
 2010年にはケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の名誉指揮者に指名されていますが、これは数多くの演奏会やレコーディングでの成功を受けてのもので、そのコンビネーションの素晴らしさはショスタコーヴィチやプロコフィエフ交響曲全集、チャイコフスキー交響曲全集でも明らかでした。
 キタエンコの芸風は、ロシア的な情感を無用に前面に出したりすることなく、作品に対してあくまでも誠実にアプローチするというものですが、このラフマニノフ・シリーズでは、そうした姿勢で一貫しながらもパワフルで豊かな表情を湛えた演奏に仕上がっているのがポイント。
 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の暗めの音色を基調とした重厚なサウンドも作品の雰囲気に合致しており、優秀な録音とあわせてシリーズの魅力をさらに強化してくれています。(HMV)

【収録情報】
● ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 Op.27

 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
 ドミトリー・キタエンコ(指揮)

 録音時期:2013年10月
 録音場所:ケルン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

● ラフマニノフ:ヴォカリーズ 嬰ハ短調 Op.34-14

 ヴァレル・バルナ=サバドゥス(カウンター・テナー:2)
 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
 ドミトリー・キタエンコ(指揮)

 録音時期:2013年5月
 録音場所:スタジオ・シュトルベルガー・シュトラーセ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

内容詳細

84年にモスクワ・フィルを振って交響曲全集を録音し、第2番ではロマンの香りあふれる旋律構成感をバランスさせた演奏を聴かせてくれた。あれから30年あまり。音楽の完成度は飛躍的に高まっている。全曲を貫く動機の展開、躍動感あふれるテンポ感、そして第3楽章のクラリネットの美しい旋律……最上級の演奏だ。(長)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ユーザーレビュー

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遂に理想通りのラフ2が姿を現した! ラフマニノ...

投稿日:2015/07/22 (水)

遂に理想通りのラフ2が姿を現した! ラフマニノフの交響曲第2番は、濃厚甘美な旋律の宝庫である。特に第3楽章はロマンティシズムの極みというべき美しさであり、一度聴けば忽ち恋に落ちるであろう。 しかし、甘い旋律だけが魅力なら、単なるメロドラマに過ぎなくなる。この曲が、純然たる交響曲であるからには、何か別の魅力があるに違いないのだ。 その魅力とは、構成原理にある。人は美しい旋律に目を奪われて、この曲に込められた一貫した意識に気づかない。だが、構成原理に目を遣ると、第1楽章序奏部の4小節目にヴァイオリンにて提示された動機が、全ての楽章に姿を変えて現れ、全曲を統一していることに気づくだろう。濃厚甘美な第3楽章のクラリネットのソロも、この動機の発展形と見做すことが出来るのだ。 私は、こうした一貫性に、一度は作曲の筆を折られるまでに追い詰められたラフマニノフの、再起を賭ける意思の強さを感じる。長い冬を越えた人生の束の間の春を愛でるかのような旋律と、それを支える強靭な信念の調和があって初めて、この曲の真価が発揮されよう。 動機は、全曲に渡って、裏に表に出てくる。だが、ヴィルトゥオーゾ・ピアニストのラフマニノフらしくピアニスティックな音形が頻出する曲の中で、ややすると動機が埋もれがちになる。特に、美しい旋律の裏で装飾的に動機が登場する場合は尚更だ。大方の指揮者の場合、美しい旋律を響かせることばかりに重きを置いて、肝心要の動機の処理を御座なりにするか、逆に、動機を活かすことばかりに気を取られる余り、カンタービレの精神を忘れるケースが多い。 その点、キタエンコはさすがである。旋律を緩急抑揚たっぷりに歌わせながら、各声部のバランス配分を完璧にコントロールすることで、埋もれがちな動機や微細な音まで拾い上げる。その結果、掛け合いの妙やニュアンスの変化まで克明に聞き取れ、微妙な心情の移ろいまで感じ取ることが出来るのである。テンポも中庸を得ており、有名なプレヴィン盤に近い。それゆえ、例えばマゼールのように拙速で旋律の美しさを犠牲にすることも、スヴェトラーノフのように感情過多で食傷気味に陥ることもない。しかも、プレヴィンのような汎ヨーロッパ的な洗練さとも異なり、あくまで響きの重心は低く渋く、深いコクがある。そのうえ絶妙なテンポの揺れがあり、通り一辺には些かも陥っていない。アンサンブルも素晴らしく、艶やかな弦や咆哮する管など、魅力に溢れている。最強奏でも決して響きがダマにならず透明感を確保しているし、ガラス細工のようなピアニシモまで、ダイナミクスの幅が凄い。暗く渋いホールトーンを再現する録音も優秀であり、これでこそラフマニノフのメランコリックな性格に似つかわしいと言える。 因みにHMVレビューでは「ヴァイオリン両翼配置」と銘打っているが、これは誤りで、通常配置であることを指摘しておこう。

遊悠音詩人 さん | 埼玉県 | 不明

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