モーツァルト(1756-1791)

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DVD

歌劇『魔笛』全曲 ポネル演出 レヴァイン&VPO、シュライヤー、グルベローヴァ、コトルバス、他(日本語字幕付)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TDBA0094
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
通常
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
ライブ盤

商品説明

1978年のプレミエ以来8年にわたって、ザルツブルク音楽祭を代表する名舞台として人気を博した、野外劇場フェルゼンライトシューレでの『魔笛』。鬼才演出家ジャン=ピエール・ポネル、レヴァイン&ウィーン・フィルと名歌手たちによる伝説的な上演が、ついにDVD化されます。
 まず、キャストの目をみはる豪華さが、このDVDの最大のポイントでしょう。ザルツブルクで今なお語り草となっているという空前の喝采を浴びたグルベローヴァの夜の女王役を筆頭に、シュライヤーのタミーノ役、コトルバスのパミーナ役、その巨漢ぶりも役柄にピッタリなタルヴェラのザラストロ役と、それぞれ十八番中の十八番としていた役柄にみごとな歌唱を聴かせてくれます。ベッシュによるパパゲーノ役も、そのハツラツとした演技と歌唱が話題を呼んだものですし、性格的な役柄に旨みを発揮するヒースターマンのモノスタトス役も見逃せません。さらに、キーパーソンの弁者役を大ヴェテランのベリーが務めていることも嬉しいところです。
 輝くような生気にみちたレヴァイン&ウィーン・フィルの演奏も当時大絶賛され、あまりの評判にスタジオ録音がおこなわれたほどですが、こちらはライヴだけに、よりいっそうの感興にみちた演奏がおおいに楽しみ。
 モーツァルトの故郷ザルツブルクの民衆劇の世界と結びつけた、との評もあったポネルの演出は、野外劇場の構造を生かした舞台装置の工夫や、いかにもこの演出家らしい人や物の出入りのスピード感、意表を突いた展開が大きな話題を呼んだもの。この映像はプレミエの4年後のものだけに、その演出も劇の進行もより練り上げられ、完成された舞台となっています。

モーツァルト:歌劇『魔笛』全曲

 ペーター・シュライヤー(T:タミーノ)
 イレアナ・コトルバス(S:パミーナ)
 エディタ・グルベローヴァ(S:夜の女王)
 マルッティ・タルヴェラ(B:ザラストロ)
 クリスティアン・ベッシュ(Br:パパゲーノ)
 グドルン・ジーバー(S:パパゲーナ)
 ホルスト・ヒースターマン(T:モノスタトス)
 エッダ・モーザー(S:第1の侍女)
 アン・マレイ(A:第2の侍女)
 イングリット・マイアー(A:第3の侍女)
 ヴァルター・ベリー(Br:弁者)
 ウィリアム・ルイス(T:兵士T)
 クルト・リドル(B:兵士U)
 3人の童子:テルツ少年合唱団員、他
 ウィーン国立歌劇場合唱団

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ジェイムズ・レヴァイン(指揮)

 演出:ジャン=ピエール・ポネル

 収録:1982年8月21日、ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ

 収録時間:189分
 画面:カラー、4:3
 音声:リニアPCMステレオ
 字幕:日本語、ドイツ語


【出演者プロフィール】

ジャン・ピエール・ポネル(演出・装置・衣装)
1932年、パリに生まれる。舞台装置、衣装、照明等、演劇に関することであれば何でもこなす舞台人であるとともに、深い読みと洞察力を駆使した演出家として、ヨーロッパ各地で名声を博した。最初は演劇畑だったが、1961年の《トリスタンとイゾルデ》の演出によってオペラにも進出。以降オペラ演出家としても、第一人者として活躍するようになる。ザルツブルク音楽祭では幾つもの名舞台を作ったが、そのかたわらで『子供のための魔笛』を発表した功績も忘れられない。1988年、リハーサル中の転落事故が遠因となり死去。

ジェームズ・レヴァイン(指揮)
1943年、アメリカのシンシナティに生まれる。ユダヤ系の音楽一家に育ったこともあり、幼い頃からピアノに才能を発揮。やがて指揮活動をも開始し、コンサート、オペラの両ジャンルにおいて、欧米各地で活躍を見せるようになった。とりわけメトロポリタン歌劇場とは長年に渡って密接な関係を築き上げ、1986年には芸術監督の地位にまで登り詰めている。2004年からは、ボストン交響楽団の音楽監督にも就任した。当ディスクでは、指揮はもとより、チェレスタの演奏にも妙技を見せ、名ピアニストとしての姿を彷彿させている。

マルッティ・タルヴェラ(バス、ザラストロ役)
1935年、フィンランドのヒットラに生まれる。ストックホルムでデビューを果たした1961年、ベルリン・ドイツ・オペラと契約を結び、様々なバスのレパートリーを歌った。フィンランドのサヴォリンナ音楽祭の芸術監督も務めるなどしたが、1989年に死去した。

ペーター・シュライヤー(テノール、タミーノ役)
1935年、ドイツのマイセンに生まれる。少年時代はドレスデンの十字架合唱団で活躍し、長じて後はドレスデン国立歌劇場を皮切りに、リリック・テノールの代表者として、オペラにリートに活躍してきた。1970年からは、指揮活動もおこなうようになっている。

イレアーナ・コトルバス(ソプラノ、パミーナ役)
1939年、ルーマニアのガラティに生まれる。ブカレストでデビューを果たし、その後はヨーロッパの主要歌劇場で活躍。リリック・ソプラノの第一人者として名声を確立したが、1990年に引退を発表。現在は世界各地のマスター・クラスで、後進の指導にあたっている。

エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ、夜の女王役)
1946年、ブラチスラヴァに生まれる。郷里でオペラデビューを果たした後、1970年にウィーン国立歌劇場に進出。センセーショナルな成功を収める。コロラトゥーラ・ソプラノのレパートリーを次々と開拓し、今なお現役として世界的な名声を得ている。

クリスティアン・ベッシュ(バリトン、パパゲーノ役)
1941年、ウィーンに生まれる。ベルンの歌劇場でキャリアを積んだ後、ウィーンの国立歌劇場やフォルクス・オーパーで活躍する。パパゲーノに代表されるようなオーストリア情緒をたっぷりと湛えた役柄を得意とし、オーストリアでは今なお高い人気を博している。

ワルター・ベリー(バリトン、弁者役)
1929年ウィーンに生まれる。ウィーンで学び、1950年にウィーン国立歌劇場でデビューするなど、ウィーンを中心に各地の歌劇場で活躍し、コンサートでは各種リートを始め、晩年にはウィンナー・リートにも才能を示した。2000年にウィーンで死去。

内容詳細

ザルツブルク音楽祭で、8年にわたって人気を集めたポネル演出の、野外劇場のフェルゼンライトシューレにおける「魔笛」がDVDになった。きら星のごとき歌手陣による、理想の舞台が甦った。ファン垂涎の1枚。(CDジャーナル データベースより)

総合評価

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今は亡きポネル演出の世評名高き舞台。まだ...

投稿日:2011/01/03 (月)

今は亡きポネル演出の世評名高き舞台。まだ若いレヴァインの指揮のもと、名歌手たちが結集した、まさに至福のモーツァルト。古いから画質は今一つですが、この舞台が見れることの喜びの方がよっぽど大きい。まことに結構なソフトであります。でも一点。演出もあるのかなあ、とにかくパパゲーノが騒々しくてキャラクター的に魅力がない。ダメ男なりに憎めないというのがパパゲーノだと思うのですが、ここではダメを通り越してマイナスキャラになっちゃったかな。さて、この作品については、フリーメーソンがどうだの闇と光の戦いがどうだのといろいろ理屈をこねる評論が多いですが、もともと庶民向け娯楽のテキトーな劇なのだから(音楽が傑作なので残っただけ)、ムツカシイことを言わずに楽しみゃあいいんです。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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ポネルの演出がとにかく素晴らしく、全ての...

投稿日:2009/04/10 (金)

ポネルの演出がとにかく素晴らしく、全ての役に血肉が与えられていて、話の展開にも説得力がありました。特にパパゲーノについては異例とも思えるほど丁寧に描かれていて、彼の抱える孤独感や絶望感が本当によく伝わってきました。歌・演奏の面でもサバリッシュ盤よりもこちらの方が総じて優れているように思います。特にパミーナとパパゲーノの二重唱は二人の雰囲気が良くてお勧めです。評価を最高!にできなかったのは、他の方も書かれているように画質に難があるためです。

ぽんころ さん | 千葉県 | 不明

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これも10数年前にBSで見たが、LD化さ...

投稿日:2006/03/09 (木)

これも10数年前にBSで見たが、LD化されず初めてパッケージソフトで発売された。 ポネル演出の紙芝居みたいなステージが美しい。 シュライヤー、コトルバスにグルヴェローバと配役も申し分ない。 サヴァリッシュ盤、NYメト盤と並ぶ新たなスタンダードとなるだろう。 画質は20数年前ということで若干落ちるが、内容が補って余りある。 若々しいレヴァインの指揮も堪能できる・・・。

スワローズ命 さん | 静岡 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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