モーツァルト(1756-1791)

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CD

レクィエム クルレンツィス&ムジカエテルナ、ケルメス、他(日本語解説付)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ALPHA178
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

レコード・アカデミー賞『死者の歌』に続く痛烈な新盤が登場
一糸乱れぬ迫真のアンサンブル、いっさいブレずに突き進む音響体

日本語解説・訳詞付

2010年、ショスタコーヴィチの交響曲第14番『死者の歌』を、一部古楽器まで動員、ノンヴィブラートの精巧にして鮮烈な解釈で録音し、日本でも大喝采を博したテオドール・クルレンツィス&アンサンブル・ムジカエテルナ。ヨーロッパのどこでもない、シベリアの中心都市ノヴォシビルスクという思わぬ場所で、ギリシャ人の指揮者がこんな精鋭集団を育てていようとは、いったい誰が想像しえたでしょうか。
 絶妙のタイミングで素晴しいニューリリースが登場いたします。前盤と全く同じオーケストラ&合唱団に、近年バロック・ファンのあいだで急速に知名度を上げてきた異能の古楽歌手ジモーネ・ケルメスをはじめとするゲストを迎え、クルレンツィスとAlphaレーベルが次に世に問うたのは、モーツァルトの『レクィエム』。パーセル:歌劇『ディドーとエネアス』、ショスタコーヴィチ14番と並んだ後に異例の超王道レパートリーの登場です。
 合唱は10・9・7・7、弦楽配置は6・4・4・4・2、管も含め全て古楽器なのはもはや当然ですが(あえてオルガン抜き・オーケストラの響きで勝負、というのは指揮者の意図)、そのアンサンブルは声・楽器ともまさに一つの意思で動く生き物のように一糸乱れず、ひたすら透明でありながら底知れぬほど生々しく、鮮烈なフォルティシモから静寂と聴き違えるほどのピアニシモまで自由自在、ちょっとした所作が痛烈な雄弁さで語りかけてくる、息をのむ瞬間の連続。この『レクィエム』をいわば室内楽的な緊密さでまとめあげてみせたクルレンツィスの技量、やはり桁違いです。「息をのむ」といえば、最初の「讃美はあなたに...」と歌いはじめるジモーネ・ケルメスのまっすぐな独唱をはじめ、4人のソリストの声もひとつひとつ圧倒的。これほどまでに痛烈な表現力をもって鳴り続ける音響体が、モーツァルトの筆の途絶えたところでふっと鳴り止む、その、圧倒的な沈黙の存在感・・・作曲家の弟子ジュスマイヤーによる拙い補筆くらいでは覆せない、驚異の祭壇画ともいうべき傑作録音です。(マーキュリー)

【収録情報】
・モーツァルト:レクィエム ニ短調 K.626(ジュスマイヤー版/校訂:T.クルレンツィス)

 ジモーネ・ケルメス(ソプラノ)
 ステファニー・ウゼール(アルト)
 マルクス・ブルッチャー(テノール)
 アルノー・リシャール(バス)
 ニュー・シベリアン・シンガーズ(ノヴォシビルスク歌劇場合唱団)
 アンサンブル・ムジカエテルナ(古楽器使用)
 テオドール・クルレンツィス(指揮)

 録音時期:2009年
 録音方式:デジタル(セッション)

当盤は、別紙の日本語解説を輸入盤に添付したものです。

内容詳細

小編成のアンサンブルでリズムを生む音型を一音一音くっきりと際立たせ、音をキビと運んで情の身振りに動きを沈ませない。だから書かれた音が直截にエモーションに働きかけてくる。好みや評価ははっきりと分かれるだろうが、曲の印象刷新、明快なコンセプトに貫かれた画期的に面白い演奏だ。★(中)(CDジャーナル データベースより)

総合評価

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 2019年の初来日に向けて勉強中。 この衝...

投稿日:2017/11/12 (日)

 2019年の初来日に向けて勉強中。 この衝撃的な演奏へのレビューが数件とは・・・・・。HMVレビューも終わりなのか?を感じる。  この演奏は、古楽演奏で一石、声楽の扱いで一石でしょう。 別世界に誘う演奏!!凄すぎです。ビックリなんて半端でない!!  過去のレビューあーは、文章の中に「衝撃」を書いていない。 理屈ではありませんよ。  これは、「衝撃!!」です。

北の火薬庫 さん | 北海道 | 不明

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私は過度に作品を“いじり”過ぎたり,恣意...

投稿日:2011/09/07 (水)

私は過度に作品を“いじり”過ぎたり,恣意的に“刺激的”過ぎたり…は嫌います。この演奏からはそれらを強く感じるのですが,彼らの“いじり”“刺激”には,何故か抗することができない…。嫌いなタイプなのに何故か惹かれてしまう…もしかしたら,こういった演奏が一生を共にする演奏なのかもしれません…。シュスタコーヴィチの14番も。

masato さん | 新潟県 | 不明

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モーツァルトのレクイエムは、あまたある版...

投稿日:2011/07/13 (水)

モーツァルトのレクイエムは、あまたある版の問題もあり、玉石混淆、諸盤紛糾の様相…あるものは未完部分を積極的に作曲し(レヴィン版)、またあるものは補筆部分を一切削除しフラグメント遺稿のみで演奏(シュペリング盤)。ジュスマイヤー版の地位も下がったり上がったりと、いつまで経ってもレクイエム論争は静まることを知りません。しかし、もう手練手管はおおかた出し尽くしただろうと思いきや、またも珍奇なる盤が極寒の地より登場。異能集団を率いるのは、ギリシャ人指揮者のクルレンツィス。コントラストのきつい、速めの演奏ながら低音部重視の編成なので、不思議な重量感があります。下述の手管とあいまって、サヴァール盤以上に土俗的な雰囲気を醸しています。時折、コル・レーニョ奏法(coll’arco al roverscio)らしき乾いた打音が聞こえます。いったい何させているのかね?(ディエス・イレ等顕著)。これは弓の木の部分で弦を叩く奏法で、ヴァイオリン協奏曲第5番で“トルコ風”の効果を大いにあげるのに指示されている周知の奏法ですが、ちょっと違う気も。日本盤解説書には何か書いてあるのかもしれませんが、どなたか御示教ください。「ラクリモサ」がアーメンとともに終わらんとするや、納舞の巫女がごとき鈴の音がシャラン〜。突如始まるアーメン・フーガ。これはモーンダー版を嚆矢にレヴィン版、ドゥルース版で採用されているモーツァルトによる草稿、すなわち、続誦を締め括るアーメンのために、モーツァルトが生前フーガの構想を抱いていたことがわかる16小節のスケッチ(ベルリン図書館でプラートにより発見)、それを補筆せぬまま後続させ、ぷっつり終了…また鈴の音シャラン〜。クルレンツィスはギリシャ人ですので、ギリシャ正教会のミサ儀式、ビザンティン聖歌等で用いられる手鈴を採り入れたのでしょうかね。かなり蛇足に思われますが、いずれにせよ異教的雰囲気の演奏により効果を与える役割は果たしております。一聴瞠目、否瞠耳せしむ、といった演奏であり、何度も聴き続けるといった盤ではないかも知れません。

銀蛇亭 さん | 福島県 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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