モーツァルト(1756-1791)

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CD 輸入盤

ピアノ協奏曲全集 リリー・クラウス、スティーヴン・サイモン&ウィーン音楽祭管弦楽団(12CD)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
88985302582
組み枚数
:
12
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明

リリー・クラウス/モーツァルト:ピアノ協奏曲全集(12CD)

20世紀最高のモーツァルト弾きが残した極め付けの遺産が30年ぶりに蘇ります! 20世紀最高のモーツァルト弾きの一人、リリー・クラウス。その最円熟期の録音がこの『モーツァルト:ピアノ協奏曲全集』です。クラウスは1966〜67年にニューヨークでモーツァルトのピアノ協奏曲全曲演奏を行なって高く評価されましたが、ほぼ同時期にウィーンのコンツェルトハウスのモーツァルトザール(中ホール)で、エピック・レーベルにセッション録音したのが当アルバム収録の演奏です。
 ヨーゼフ・クリップスの薫陶を受けた気鋭のスティーヴン・サイモン[1938-2013]を指揮者に、ウィーン交響楽団のピックアップ・メンバーで構成された「ウィーン音楽祭管弦楽団」を伴奏に得たこれらの演奏は、作品に内包される優雅さ、情熱、悲劇など、豊かな感情の起伏を憶することなく表出し、20世紀モーツァルト作品録音の中でも最も重要な位置を占め、ほぼ同時期のダニエル・バレンボイム(ピアノ&指揮)イギリス室内管弦楽団(EMI)、ゲザ・アンダ(ピアノ&指揮)ザルツブルク・モーツアルテウム管弦楽団(DG)との全集とともに、アナログ時代を代表するモーツァルトの協奏曲全集として高い評価を獲得していました。この貴重な全集は当初EPICレーベルで発売が始まり、途中からColumbiaに移りました。しかし海外では再発売には消極的で、これまで全集としてはCD初期の1987年に当時のCBSソニーによって00DC920〜30の品番で11枚組、28,000円のボックスとしてCD化されただけでした(後期の8曲は2013年に「タワーレコードx Sony Classicalスペシャル・コレクション」として再発売)。それだけに今回の発売はまさに待ちに待ったCD化といえるでしょう。枚数は、オリジナルLPでの組み合わせをそのまま再現しているため1987年のボックスより1枚増えています。
 今回このボックス発売に当たっては、87年のデジタル・マスターは使用せず、新たにソニー・クラシカル秘蔵のオリジナル・アナログ・マスターテープより名手アンドレアス・K・マイヤーが24bit/192kHzリマスターを行っています。既発売の「オリジナル・アルバム・コレクション」同様、商品化に際しては細心の注意がはらわれており、各ディスクはLP時のオリジナル・ジャケット・デザインによる紙製スリーブケースに収められ、厚紙製クラムシェルボックスに収納されています。オールカラーのブックレットには、詳細な録音データを含むトラックリストと新規ライナーノーツ(欧文)を掲載。(輸入元情報)

【プロフィール】
リリー・クラウスは1905年3月4日、オーストリア=ハンガリー帝国時代のブダペストに誕生。最初フランツ・リスト音楽院に学び、ハンガリー独立後、ブダペスト音楽院に入学して気鋭のコダーイとバルトークに学びます。
 その後、ウィーン音楽院でシュトイアマンとアイゼンベルガーに師事、ベルリンではシュナーベルの教えを受け、ソリストおよび室内楽プレーヤとしてデビューまもなく、モーツァルトやベートーヴェンの専門家として高い評価を得るようになり、1930年、若くしてウィーン音楽院の客員教授に迎えられます。
 同年、ウィーンで知り合った裕福な鉱山技師で哲学者のオットー・マンドゥルと結婚するためにカトリックに改宗、ほどなく二人の子供に恵まれ、1932年、コモ湖畔のイタリアの町、トレメッツォに移り住みます。
 1930年代前半にはベルリン・フィルのコンサートマスターで、室内楽にも熱心だった若きシモン・ゴールドベルク[1909-1993]と組んで評判となり、イギリスのパーロフォン・レーベルにレコーディングもおこなうようになります。
 しかし、ナチ政権の台頭により、活動に制限が加えられるようになるとイギリスに渡り、1936年には日本も訪れ、1940年にはアメリカにデビューするなど世界各地に演奏旅行をおこなうようになります。やがて1942年、ジャワに滞在していた際に、同地を占領した日本軍によって軟禁状態におかれ、かろうじてピアノ演奏はおこなえる環境にあったものの、収容所にも入れられたりするなどつらい経験もします。しかし、最終的には家族そろった状態で終戦を迎えて解放されています。
 戦後はニュージーランド、オーストラリアで多くのコンサートをおこなって生活したのち、1948年にはヨーロッパに戻ってコンサート活動とレコーディングを再開、1949年にはニューヨークでも公演をおこなって声望を高め、フランスのディスコフィル・フランセ・レーベルでは、モーツァルト生誕200年に向けてのピアノ・ソナタ全集制作に取り組むようになります。
 その後、1963年と64年には2年連続で来日公演を実施、1967年にも来日し、同年にはテキサス大学の教授に就任してアメリカに移住、亡くなるまでアメリカを拠点に活躍します。その間、1971年と1974年、1978年にも来日していました。(HMV)

【収録情報】
モーツァルト:ピアノ協奏曲全集


Disc1
● ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414
● ピアノ協奏曲第18番変ロ長調 K.456

Disc2
● ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
● ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488

Disc3
● ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
● ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537『戴冠式』

Disc4
● ピアノ協奏曲第8番ハ長調 K.246
● ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 K.271

Disc5
● ピアノ協奏曲第11番へ長調 K.413
● ピアノ協奏曲第17番ト長調 K.453

Disc6
● ピアノ協奏曲第19番ヘ長調 K.459
● ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482

Disc7
● ピアノ協奏曲第1番ヘ長調 K.37
● ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 K.39
● ピアノ協奏曲第3番ニ長調 K.40

Disc8
● ピアノ協奏曲第4番ト長調 K.41
● ピアノ協奏曲第5番ニ長調 K.175

Disc9
● ピアノ協奏曲第6番変ロ長調 K.238
● ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503

Disc10
● ピアノ協奏曲第13番ハ長調 K.415
● ピアノ協奏曲第14番変ホ長調 K.449

Disc11
● ピアノ協奏曲第15番変ロ長調 K.450
● ピアノ協奏曲第16番ニ長調 K.451

Disc12
● ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467
● ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595

 リリー・クラウス(ピアノ)
 ウィーン音楽祭管弦楽団
 スティーヴン・サイモン(指揮)

 録音時期:1965年5月〜1966年9月
 録音場所:ウィーン、コンツェルトハウス、モーツァルトザール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

総合評価

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4.5

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エピック・レーベルからの発売だったのか。...

投稿日:2021/02/06 (土)

エピック・レーベルからの発売だったのか。だからオケ、指揮者をケチったんだ。合点がいった。とはいえ、オケ・パートに大きな不満はない。うま味はないが特別下手でもないし、サイモンはよくまとめていると思う。無名の音楽家を叩いてマウントをとる評論家は昔たくさんいたからサイモンは酷く言われたが、虚心に聴けばちゃんと仕事をする指揮者であることはわかる。クラウスのピアノはかろやかでタッチも多彩で大変素敵だ。リマスタリングで大幅に音質改善しており、70年代のペライアよりいいくらい。かつてはこの演奏あまり評価されなかったが、この音質で聴くと充分魅力的な全集であり、音のよくないデュクレテ・トムソンやRCAよりはるかにクラウスの良さがわかる。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

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すばらしいモーツァルトである。録音の古さ...

投稿日:2018/07/26 (木)

すばらしいモーツァルトである。録音の古さを感じさせないリマスタリングもたいへんすばらしい。 演奏には文句がないのだが、各CDの入っている紙スリーヴに”CD-1”とか”Disc-1”とかの表記がまったくないので 不便。さらにスリーヴ裏にも曲名やトラックナンバーなどの記載もないので、曲名、演奏時間などはいちいちスリーヴのデザインと ブックレットを照合して確認しなければならない。LPレコードのオリジナル・ジャケットを再現したのは表面だけ。 せめてジャケット裏面も再現して欲しかった。クラシックの輸入BOXは150個以上持っているが、こんなに 不親切な商品は初めてである。国内盤ならクレームものだ。とはいえ不満はそれだけで、演奏の満足度が商品の欠点を補って余りある。CD1枚の収録時間がほとんど60分未満なのも聞きやすくてよい。

とねりこ さん | 北海道 | 不明

10
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初期の協奏曲の美しいこと!なかなか録音し...

投稿日:2017/08/11 (金)

初期の協奏曲の美しいこと!なかなか録音している人が少ないので、クラウス女史のモーツァルトへの敬愛に満ちた演奏素晴らしいです!

martin さん | 神奈川県 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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