モーツァルト(1756-1791)

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CD 輸入盤

『魔笛』全曲 オットー・クレンペラー&フィルハーモニア管弦楽団、グンドゥラ・ヤノヴィッツ、ルチア・ポップ、他(1964 ステレオ)(2CD)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
9029643782
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


クレンペラーと超豪華キャストによる名盤『魔笛』が、お買い得価格になって再発売

『魔笛』という作品の奥深さ・可能性をいろいろと体感させてくれる演奏。舞台の無いレコードでは必要無いと、台詞を全部カットした結果、モーツァルトの音楽が連続することとなり、それぞれの曲が切れ目なしに続々登場するのは、雰囲気の持続という意味合いでもやはり効果的。
 さらにそこで示されるクレンペラーの解釈もユニークで、通常コミカルな“フムフム...”といった曲でさえ、実に美しい響きと複合的な構造を持つことを如実に知らしめてくれるあたり、まさに比類がありません。
 歌手陣も粒揃いで、共にデビュー間もなかったルチア・ポップの可憐な夜の女王に、ヤノヴィッツのどこまでも透明なパミーナ、こわいほどの迫力を備えたフリックのザラストロに、ゲッダによる端正なタミーノ、ベリーの愉快なパパゲーノ等々。侍女にまでシュワルツコップ、ルートヴィヒ、ヘフゲンというのような豪華なキャスティングはまさに超ド級。
 余談ながら、このようなキャスティングとヘヴィーな演奏により、近年の演出でときおりみられる“夜の女王側=善”、“ザラストロ側=悪”という雰囲気が濃厚に感じられるのもこの録音の大きな特徴といえ、多層的な意味合いを持つとされる『魔笛』の様々な面が示された演奏としても、その価値には大きなものがあると思います。(HMV)

オリジナル・マスターテープより、2016年アビー・ロード・スタジオ24bit/96kHzリマスター音源使用。
歌詞対訳は付いておりません。(輸入元情報)

【収録情報】
● モーツァルト:歌劇『魔笛』 K.620 全曲


 ニコライ・ゲッダ(タミーノ)
 グンドゥラ・ヤノヴィッツ(パミーナ)
 ヴァルター・ベリー(パパゲーノ)
 ルチア・ポップ(夜の女王)
 ゴットロープ・フリック(ザラストロ)
 フランツ・クラス(弁者)
 エリーザベト・シュヴァルツコップ(第1の侍女)
 クリスタ・ルートヴィヒ(第2の侍女)
 マルガ・ヘフゲン(第3の侍女)
 ルート=マルグレット・ピュッツ(パパゲーナ)
 ゲルハルト・ウンガー(モノスタトス)
 カール・リープル(第1の武者)
 フランツ・クラス(第2の武者)
 ゲルハルト・ウンガー(第1の僧侶)
 フランツ・クラス(第2の僧侶)
 アグネス・ギーベル(第1の少年)
 アンナ・レイノルズ(第2の少年)
 ジョゼフィン・ヴィージー(第3の少年)
 フィルハーモニア合唱団(コーラス・マスター:ヴィルヘルム・ピッツ)
 フィルハーモニア管弦楽団
 オットー・クレンペラー(指揮)

 録音時期:1964年3月、4月
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 音源:オリジナル・マスターテープより、2016年アビー・ロード・スタジオにて24bit/96kHzリマスター

総合評価

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クレンペラーが指揮した永遠の名盤がシング...

投稿日:2021/07/17 (土)

クレンペラーが指揮した永遠の名盤がシングルレイヤーSACD化された(ハイブリッド盤ではない)。この録音では全ての台詞がカットされているので異を唱える人もいるし、確かにその気持ちもよく分かる。しかし、ここで聴かれる演奏が魅力的であることについて、否定する気はさらさら起きない。2016年リマスターの通常CDでも充分に素晴らしいと感じたが、SACD化によって更に一段と豊かな音響に恵まれたと言って良いと思う。ただし、広く奨めるには価格が高いこと、その割には通常のプラケース収納であり高級感がないこと、解説書にも大したことは書いていないこと等を考慮し、星4つとした。

H.N さん | 不明 | 不明

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クレンペラーのモーツァルト・オペラの中で...

投稿日:2017/12/21 (木)

クレンペラーのモーツァルト・オペラの中では、一番抵抗のない名演。やはりイタリア・ブッファよりドイツ・ジングシュピールの方が体質にあっているのだろう。魔笛は有名な割には十全な全曲盤が少なく、私は魔笛を聞きたくなると、クレンペラー盤かショルティ盤を聞いてきた。台詞が省略されているのも不満と言えば不満だが、カラヤン、ベームの旧盤もそうであったことを思えば1960年代にはまだ、こうした音楽以外のものは、レコードには不要と思われていたのだろう。ただ一流の歌手たちは、台詞を語っても一流ということが、他のレコードや実演などからわかっているので、省略されているのはやはり残念というしかない。コロラトゥーラから始めたポップの夜の女王はすばらしく、後宮のブロントヒェンとならぶこの分野の貴重な記録といえよう。この後、よりリリックなパミーナやスザンナ、さらには伯爵夫人やアラベラなどよりドラマチックな世界にひろがっていったのだ。他の歌手も綺羅星のごときすばらしさで、歌手のバランスのよさに関しては他のどんな全曲盤より優れているといえよう。録音後50年あまり過ぎても、少しもその生命と魅力を失わない貴重な録音と言える。

カラスの息子 さん | 島根県 | 不明

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LPもCDも持っているが、シングルレイヤーを...

投稿日:2017/06/28 (水)

LPもCDも持っているが、シングルレイヤーを買って良かった。音が柔らかいし、一つ一つの楽器がよく聴こえる。逆説的だが、数多くのスキャンダルにまみれたクレンペラーだから、無垢な音楽になるのだろうか。クレンペラーが指揮するマーラーの交響曲やスコットランド、ローエングリンに通じるものがある。確か、クレンペラーの80歳を記念して、当時のEMIが総力を結集して録音したものと思われる。そして、レッグが関わる最後となるもので、録音が始まるとレッグは一切口出しをさせてもらえず、締め出されたらしい。真のオペラファンはセリフなしを好まないのだろうが、真のクラシック音楽好きはセリフを好まない、と言えば反感を買うだろうか。歌詞はメロディのしもべであるならば、音楽のないセリフは要らない。解説の堀内氏は一流のオペラ評論家らしいが、本演奏のLP発売時、同じ曲のベーム盤の方を買って良かった、と自慢げに書いている。この人は一流のオペラ好きで、一流のクラシック音楽評論家ではない、と言いたい。堀内氏は当時の主流はカラヤンで、対抗がベームと書いている。笑止千万。

o.k. さん | 東京都 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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